前進する意識と力の差が出た試合(フロンターレvs名古屋グランパス)

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Jリーグ今節最も注目の一戦と言ってもいい試合だったと思います。両チームともボールを持って戦うスタイル。ご存知の通り名古屋の風間監督は2年前までフロンターレの監督として、フロンターレにボールを持ってアクションし続けるサッカーを叩き込みました。ただ以前言ったと思うけど、今のフロンターレはその頃とは違うチームです。今日の試合も、変わったフロンターレを感じることができました。

 

フロンターレと名古屋、今日私が一番感じた違いは、ゴール前にボールを運ぶスピードです。フロンターレサポの方には今日の名古屋を見て、「あー、フロンターレもあんなだったなぁ」って思った方いませんか?私はそう思いました。ボール回しがうまくて、DFラインでボールを回せるのですが、相手ゴール前にボールを運ぶのに時間がかかる印象を持ちました。一方フロンターレは、カウンターまでは行かずとも、ボールをゴール前に運ぶのが早く、そこからスピードダウンしてフィニッシュ精度を上げようとしているようでした。この、ボールをゴール前に運ぶスピードが最大の差じゃないかと思いました。

 

でも、名古屋の得点シーンは良かったですね!あれ、フロンターレがやってほしいゴールでした。ああいうのがなくなってるのは、フロンターレの心配なとこです。その前に、後半開始からフロンターレのプレスがはまらなくなってましたよね。憲剛選手らがプレスかけても、名古屋は逃げ道が出来てました。そこからスルスルとボールを持って入られてゴールを奪われました。守備の連携チェックが必要でした。

ただその後の後半はほぼ試合を制圧しました。

 

サンフレッチェ広島が引き分けたことで、フロンターレは首位と勝ち点差4としました。でも水曜日からアウェイ三連戦です。ここから勝ち切って行かないと、タイトルは取れません。フロンターレは追いかける立場ということを忘れてはいけないんです。湘南戦は行けないけど、長崎戦は行きたいと思います。

 

前進する力は今のフロンターレの最大の強みです。その名の通り、強い意志をもって前進していきましょう!

目指すものがあるなら、この勝利に浮かれることもないはず(フロンターレvsコンサドーレ札幌)

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フロンターレvsコンサドーレ札幌は7-0でフロンターレが快勝しました!いつもの素人の感想を書きたいと思います。

 

まずはみんな思った前半20分までについて…。いやもう札幌のプレスに負けまくるフロンターレ。慌ててパスするせいか考えられないようなパスミスの連続。次々にボールを奪われてはくらうカウンター。あわや失点で肝を冷やすこと何度か…。相手のミスもあってどうにかこうにか無失点で切り抜けました…。

 

このシーン、ソンリョン選手を中心に踏ん張ったのは事実ですが、やっぱりフロンターレはプレスをいなすことができなくなってると思います。2年前ならできていたかも、と思うのです。それは判断がほんの少し遅くなってるのかもしれないですが、やっぱりボールを止まって受けてるんじゃないかと思うのです。ただ、この日はその後に全く違う姿をフロンターレが見せてくれました。

 

苦しい中でも先制したのは大きいですね!家長選手の左足シュートは、きれいに巻いてゴール左上隅を射抜きました。ここからゴールラッシュとなるのですが、勝つための老獪なプレーがたくさん見られました。

まずは球際で負けない。具体的には、札幌以上にガツガツ行くこと。「絶対に勝つ」という強いの札幌は、失点したことから前がかりになってきたのですが、そこで引くのではなく奪いに行ったことです。

次に早い攻撃です。前がかりになった札幌は自陣にスペースができてたと思います。早くボールを運ぶことで、スペースのあるうちに、またはDFが揃いきる前にシュートまでいってたと思います。

 

私はフロンターレが関塚監督でJ1昇格して以降しか知らないのですが、その間だけでもフロンターレのサッカーには変化がありました。ボランチ憲剛選手からジュニーニョ選手ら前線へのスルーパスが冴え渡っていた時期。守備構築から攻撃力が停滞した時期。基本技術を磨きボールを持ち続けることで新しい攻撃力を発揮した時期。そして去年から鬼木監督になり、また新たな段階を目指してるようです。傍から見てると、守備構築から攻撃力が落ちてるようにも見えます。止める・蹴るが疎かになってきてる気もします。でも、どうもそんな私の目に見える範囲ではないところに狙いがあるように感じます。私が気がつく時にはもう完成しきってからなんでしょうね。でもサッカーに詳しい人は勘付いてるんでしょうね。

 

目指すものがあるなら、昨日の結果に浮かれることなく、やろうとしたけどできなかったことがわかってるでしょうし、そこを克服することに力を注ぐでしょう。勝って兜の緒を締めよ。私が言わなくても、選手達はわかってますね。私は出来るだけフロンターレの試合を観戦して、フロンターレの成長と進化に立ち会いたいと思います。

ボールは強い魂の持ち主のところに…これこそが北九州のドラゴン!(ギラヴァンツ北九州vsカターレ富山)

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数的不利から2-1の逆転勝利!ギラフェスで12000人以上を動員した次のホームの試合。雨のせいもあって来場者は3000人強でしたが、ひとりでもサポーターになってもらうには絶対に必要な勝利をもぎ取りました!

 

とはいえ、試合内容は良かったとは言えません。両WBが幅広く位置取りして攻撃する富山の選手を、ギラヴァンツは捕まえられません。それでもペナルティーエリアあたりのスペースでよく集中して守りました。でも、仕組みがうまくいかないのを集中力でカバーするのも限界があって、ゴール前で左右にボールを振られて富山に先制されます。まあそれでも守備は頑張ったと思います。

 

さて攻撃。これがどうも…。前節の沼津戦で、途中でフェホ選手が入ってからボールが動くようになったからか、今日は2トップの一角にフェホ選手。その他にもスタメンが若干変わってて、ああ柱谷監督の戦術に合う選手に徐々に変えてるんだろうな〜と思ってました。2トップの1人が高身長というのも、決して奇抜なことをやる印象じゃない柱谷監督っぽい。そう思って見ていました。

 

ところがフェホ選手に全くボールが収まらない。富山ほどチャンスは多くなかったけど、ギラヴァンツのチャンスはむしろ2列目の選手達の動きとボール回しから生まれたように思います。ただ、もしかするとそれが狙いだったのか?井上選手の同点弾は、あそこまでボールを運んだことがゴールの大きな要因だと思うのですが、フェホ選手が相手DF2人を引き連れてました。他のDFもフェホ選手等に気を取られてて。だとすると、奥が深い…。その後フェホ選手が2枚目のイエローカードで退場となり、ある意味「戦術:囮のフェホ」は終わりを告げられました…。

 

でも、数的不利から勝利をもぎ取ったのはキャプテン、「北九州のドラゴン」川上竜選手でした!戦術したように、今日のギラヴァンツは決して良くなく、攻められる時間が長かったけど、逆転弾を決めたのが川上竜選手だというところに、精神的なものを感じてしまうのです。

 

思えば今シーズン、ホームで全くギラヴァンツが勝てない時に、ゴール裏に向かうメガホンで「俺たちは絶対やってやる!」と強く宣言し、ギラヴァンツサポーターの心をもう一度掴んだのがキャプテンの川上竜選手でした。監督交代を経て少し持ち直したギラヴァンツですが、前節負け、連敗はできない。さらにギラフェスの次のホームで、勝ってサポーターの心をミクスタに繋ぎ止めたい。是が非でも勝たなければならない、そういう強い気持ちがピッチ上の誰よりもあった選手のところにボールが来て、見事なボレーシュートを決めたと思うのです。

 

攻撃も守備もうまくいかない時はあります。そういう時に、いかに負けを引き分けにするか?引き分けを勝ちにするか?それができたチームがリーグ優勝したり、昇格したりするんだと思います。そしてそれは、チームの力や個人の力によることはもちろんですが、魂によることもあるんじゃないか。今日はそう思いました。

 

心地よい勝利ですが、柱谷監督のチームに変革しつつある時期、うまくいかなかったという事実は残っています。チームの戦術、仕組みがうまく回り、そこにさらに魂がのっている。そんなチームになってほしいし、なれる可能性を感じました。

1つのシステムしか持たないといつかこうなるってことだろうな(ガンバ大阪vsフロンターレ

DAZN観戦でした。0-2の完敗です。負けに不思議の負けなし。まさしくその通りだと思います。悔しに耐えながら、感じたことを書きたいと思います。負け試合なので、どうしてもうまくいかないところばかり目についちゃいますが、ご容赦ください。

 

まずは「家長システム」について。大島選手が負傷して齋藤選手が入ると、憲剛選手がボランチで家長選手がトップ下に入りました。ところが今シーズンどうもこの「家長システム」がうまく機能しないと思います。それだけ憲剛選手のトップ下が万全ということでしょう。だけど今日みたいに、憲剛選手がトップ下に入れない時もあります。シーズン序盤では大久保選手がトップ下のシステムを併用してたけどいまひとつで、今は家長システムですが、機能したことあったかな?憲剛選手がボランチだった時にはボランチの代わりがいなかったけど、大島選手と守田選手が今ではファーストチョイスとなりました。ところが今度はトップ下のセカンドチョイスに苦しんでます。ACLで予選突破できなかったのも、主要因の一つだと思います。森谷選手、下田選手あたりがグイグイ来てくれないと…。もしくはカイオ・セザール選手なのかな?

 

次に、フロンターレのサッカーはもう風間前監督のものではないということです。去年は風間前監督の薫陶を受けてきた選手達を中心に、新戦力を加えて初のリーグ優勝を果たしました!だけど、今年のサッカーに風間前監督の影はわずかしか残ってないと思います。それが悪いということではないです。ただ、あの頃重要視された、出し手は速いパスをピタリとつける、受け手はそれを一発で次のプレーをしやすい場所に置く、という部分が緩くなっていると思いました。今日に関しては、相手を押し込んでボールを動かしながらギャップ作る、というのができた時もありましたが、長めの強引な縦パスをインターセプトされるのも目立ちました。懐古主義と言われるかもしれないけど、だんだん疎かになってると思います。表現は悪いけど、普通の強いチームのサッカーって感じでした。で、どうするのか?に対する答えは持ってないです、ごめんなさい。

 

あと、5バックを崩す工夫。これは、前述した風間前監督の影がほとんど消えたことと関係あるかもしれません。パスを通すスペースを消された時に、どうそこにギャップを作るのか?鳥栖戦といい今日のガンバ戦といい、宿題ですね。しかも今日の最終盤のガンバ大阪はさすがにラインが整わなくなってました。それでも得点できなかったのは残念…。

 

今日の敗戦でリーグ連覇が無理になったとは思わないけど、追いかける立場として厳しさが増したのは事実です。ほぼ固定されたメンバーで戦い続けざるを得ないのは、「2チーム分の戦力」と思って獲得し強化したつもりだけど、選手たちがまだ力を出しきれていないし、練習などでフィットしていないんだと思います。リーグは残り10試合ほど。ルヴァン杯天皇杯をうまく使いながら、戦力の底上げと勝ち点3を積み上げて欲しいですね。

 

さて、まだまだ戦意はありますよ!もう一度立ち上がって、前進しましょう!

 

 

 

ロースコアを感じさせない、お互い出し切った戦い(フロンターレvsベガルタ仙台)

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1-0の勝利となりました!猛暑かつ湿度も高い、厳しいコンディションの中、両チームとも出し切ったと思います。この気候且つ両チームが強度と集中力を持った戦いをしたら、こういう展開になるのだと思います。

 

仙台は前半途中までプレスを敢行してきたけど、途中からプレスはそこそこで、しっかりとした守備組織ではめてきましたし、とてもうまくいってたと思います。そこから繰り出すカウンターはかなり脅威でした。一方フロンターレはしっかりボールを動かし保持しながら、仙台の選手を動かしてましたね。でもフロンターレも仙台も、お互いやることができており、そこにあの暑さですから、体力無視の策も採れず、膠着した試合となりました。

 

膠着といってもお互い見合っていたのではありません。猛暑を考慮しながらも、お互い攻撃を繰り出すという、見応えのあるものでした。そんな中、唯一のゴールは仙台のミス絡みとはいうものの、しっかりビルドアップしたフロンターレに僅かながら分があった、ということだと思います。

 

憲剛選手とGKの1vs1を、憲剛選手が冷静に決め切りましたね!まるで悠選手に「1vs1はこう決めるんだよ!」と言わんばかりでした!

 

あと、この試合で気になったのが、悠選手のミドルシュート意識の高さです。去年のベガルタ仙台戦で、0-2から逆転勝利したあの試合。悠選手は2本のミドルシュートで逆転しました。あのイメージがあったんじゃないか?と思います。実際にあと僅かというミドルシュートがありましたし。どこからシュートが撃てるか、イメージできてそうに感じました。

 

今年は本当に猛暑で、フロンターレサポーターからしたら「もっとできるでしょ?」と言いたくなる試合もあります。でも、自分達にとっても相手にとっても過酷な環境の中で、90分間でいかに良いパフォーマンスをし結果を出すか、が大事なんだなと思います。フロンターレはこの夏、良いパフォーマンスと結果を出せてると思います。

 

まだしばらく暑さは続きそうですね。先発陣のコンディションを整えながら、控え選手のさらなる突き上げを促し、タイトルに向けてチャレンジしていってほしいです。

自分達からコツコツとやり続けることが勝利に繋がる(サンフレッチェ広島vsフロンターレ)

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2-1で逆転勝利です!なんとしても勝たなければならなかったこの試合、やり続けることが勝利を手繰り寄せました!

 

とはいえ、試合の入り方は最悪。一体どういうモチベーションで入ってるんだろう?すごく疑問に思いました。一方、広島はすごく集中してて、「今日決めてやる!」という気持ちがこっちにも伝わってきました。どうにかこうにか前半はしのぎましたが、ほんとどうにかして…。あんまりフロンターレが良くなかったので、ピッチ全体を見ようと思って観戦場所を上方に変えて観ていました。

 

広島は守備の集中がすごかったです。フロンターレがゴール前に押し込んでも、入ってくる選手に必ず誰かがついてきました。これを崩すのは大変だ…そう思いました。ところが徐々に広島の守備にスペースができてきてました。特に横に広くなってきてたと思います。それまでサイドからの攻撃に偏ってたフロンターレが、中でチャンスを作れるようになってました。

 

そこからはご存知の通りです。まさにフロンターレらしい崩し!PKを取ったシーンも、相手DFは置いていかれたのでああなったんだと思います。

 

今日は後半開始早々に先制されて、俄然広島有利な展開にもかかわらず、フロンターレの攻撃リズムを取り戻してからはコツコツとやり続けました。広島はモチベーション高く入った分、運動量が多くなってしまったのかもしれません。いずれにせよ、広島DFにスペースを作ることに成功し、そこを何度も突くことでゴールをこじ開けた。自分達からしっかりやることが大事だと改めて思いました。

 

ただ、全く安心はできません。入りの悪さは相変わらずだし、先制もされた。同じようにコツコツと突き続けても前節は鳥栖スコアレスドローでした。そしてまだ広島との勝ち点差は6もあります。私達はまだ何も手にしていないのです。しかし、可能性はまだあります。そのためには勝ち続けること。それに尽きます。

 

いやぁ、でも本当、勝利をありがとう!これがあるから、アウェイ遠征はやめられないんですよね〜。来てよかった!最後の最後まで前進し続けましょう!フロンターレ

攻守にチグハグな試合(ギラヴァンツ北九州vs鹿児島ユナイテッド)

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日中の暑さも猛暑とは違ったカラリエとした暑さ、ミクスタは風が心地よい気候の中、18:00キックオフでした。雷雨で延期になった試合、柱谷監督が約1ヶ月の間にどう手を入れたのか?興味深く観戦しました。

 

前半は個人的にガッカリする試合でした。両チームともとにかく乱暴。1対1で負けない、とか通り越して、ただただ乱暴。主導権争いなのかもしれないけど、見てて楽しくない試合でした。私の偏見かもしれないけど、鹿児島の監督が以前ギラヴァンツの監督だった時、ギラヴァンツはまさにただ乱暴だった。「ガツガツ行ってただけ」って言う人もいるかもしれないけど、私はそうじゃないと思います。今日の前半がそういう試合になったのは、どっちのチームが仕掛けたのか、もしくは両チームともそういう意識だったのか、わかりません。ただ、乱暴なサッカーになってしまってたと思います。

 

それでも前半途中から少し落ち着きましたが。

 

今日のギラヴァンツの試合運びは良くなかったです。守備は不安定で高橋選手が身体を投げ打ってシュートを止めるシーンがいくつもありました。今日に関しては、前監督の時と同じように相手ボールホルダーに対して人数をかけ過ぎだったかもしれません。それもあって、接触の多いサッカーになったのでしょう。

 

さらに攻撃の拙さは致命的でした。まあよくもあんなに闇雲で単調なクロスを上げ続けたもんですよ。全く中を見ていなかったんじゃないですか?相手守備が何人いて、味方はどこに何人走りこんできているのか?最後のところに関しては、相手守備陣は守りやすかったと思います。というか、守らなくても怖いクロスが入ってこないんです。むしろ終盤に何度かビッグチャンスを作ったように、後ろから追い越してシュートまで行くシーンの方が、このチームにとっては可能性があったと思います。

 

また、今日のギラヴァンツの選手は止まってボールを受けようとし過ぎです。特にダヴィ選手は全くボールを迎えに行かないので、インターセプトされまくりでした。突破力は魅力的だけど、ポストプレーは今日はほぼだめでしたね…。ダヴィ選手に関しては役割の整理が必要だと思います。他の選手も動きながらボールを受けないのは相手にとって怖くないし、簡単に前に入られてしまうので、改善して欲しいです。意識の問題だけだと思います。

 

厳しいことばかり書いてしまいましたが、本音です。来週は大々的なキャンペーンを打つので、結構な観客だと思います。そこで今日みたいな試合してたら、果たして「また来よう」と思ってもらえるのか?今日の観客数4200人が今のギラヴァンツサポーターの数だと思います。(この数には同じ九州から駆けつけた鹿児島サポーターも含んでます。)素晴らしいスタジアム、頑張ってるイベントやグルメやプロモーション、あとはクラブのビジョンとそれに沿ったチームの強化です。それこそがJ3最下位のギラヴァンツに必要なものだと思います。

 

期待してます。