長すぎたリハビリ(フロンターレvs北海道コンサドーレ)

1-1。悔しくて仕方ない引き分けでした。どうして悔しいかというと、中断期間明けがまるで長い休み明けのような前半の試合運びです。見てて「はあ?」というレベルの試合をしてしまいました。長い長いリハビリの45分間のせいです。

 

鬼木監督のサッカーは、風間前監督が植え付けた自分達でボールを保持し続けるサッカー、自分達がアクションするサッカーに「攻守に圧倒する」ことを落とし込んだものだと思ってました。それは時に「前半で決める」という言葉となったこともあります。それにもかかわらず昨日の前半は何なの?自分達が試合の半分の主導権を放棄したら、それは勝てなくなるでしょう。

 

いろんな特徴の選手がいて、調子がいい選手も悪い選手もいます。選手の組み合わせもいろいろあって、誰を起用するかいつも難しい選択だと思います。ただ、それは「攻守に圧倒する」ことからブレてはいけないのではないでしょうか?私は練習を見に行ったことがないので、もしかすると練習の出来だとこれが「攻守に圧倒する」選択だったのかもしれません。だとすると、なぜホームで相手に主導権を差し上げるのか、わかりません。

 

後半の45分間は確かに攻めたけど、相手の3バックが5バックになってしまうと手詰まりなのは変わりませんでした。長谷川選手のドリブルは素晴らしかったけど、その他には目を見張るようなものはなかった。ブーイングしてしまいそうだったので、試合終了した瞬間に席を立って帰りました。

 

昨夜感想を書くと感情的になってしまうと思ったので一晩置いたのですが、やっぱり変わりませんでした。中断明けにのんびりするのはいつものこととはいえ、そろそろいい加減にしないと…。「目の前の試合に全力全力」なんて言葉が浮いちゃってますよ。

 

すみません、いろいろ吐き出してしまいました。さてトゥーロン国際大会決勝を見ようっと!どこかのフロンターレと違って、前半から溌剌と頼むよ!

冷静に考えたらまずまずの試合。でもやっぱり悔しい〜(フロンターレvs浦和レッズ)

敢えて試合後の夜じゃなく、一晩経ってから感想を書くことにしました。理由は簡単で、昨日の試合直後だと感情的になりすぎて、悔しさばかりが先に立った感想になるのが明白だったからです。それくらいアディショナルタイムのラストプレーでの失点は悔しいものでしたし、今でもやっぱり悔しいです。ただ、昨夜は

「どうして最後はボールキープで試合を終わらせなかったんだ!」

「最後にトラップミスがなければマイボールで試合を終わらせられたのに…」

「後半の決定機を決められないからこうなるんだ!」

といった感情的な言葉しか出てこなかった。一晩経つといくらか冷静に考えられそうです。

 


というわけで感想です。簡単なもので「やっぱり浦和レッズは強い」というものです。そして今回大槻監督が浦和レッズに短期間で植え込んだ「自信を持つ」というシンプルなことに対し、フロンターレは上回ることができなかった、ということだと思います。つまり、昨日の試合に関しては、フロンターレについて語るより、やっぱり浦和レッズについて語った方が面白いしためになるということです。自虐気味に言えば、フロンターレは自分達にフォーカスした時点で、勝たなければ浦和レッズの引き立て役だった。そして見事に「等々力劇場」「BS劇場」を演じてしまいました。それはなによりも全員が、「相手より走る」「相手よりボールに近づく」「奪われたくない、取り返したい」「負けたくない、勝ちたい」「守備も頑張る」という、サッカーにおいて少年サッカーなどでも共通の基本の心構え、ここにおいてどっちが勝ろうとしていたか、の回答だと思います。

 


私はフロンターレや私を含めたフロンターレサポーターを卑下するつもりではありません。ただ、結果を客観的に見たらこうなってしまいました。事実として2週間受け止めたいと思います。また、最後に追いつかれたことで非常に後味の悪い印象ですが、結果は引き分けだということも認識しなおしておく必要があります。

 


それでも気になるのは、やっぱり試合の閉じ方です。アディショナルタイム、家長選手の鬼キープや、ひたすらボールキープするなどして試合を殺しにかかると思ってたら、やたらとカウンター気味にシュートを打ちにいってました。チーム内の意思疎通の問題なのか、やたらと速攻を促すように聞こえる応援のせいか、「アヴァンテ〜オオカワサキ〜」を歌わなかったから選手達が残り時間を認識できなかったのか?わかりませんが、やはり残念でした。タイトル獲ることができた要因の一つは試合の終わらせ方だと思ってましたので、今シーズンここが元に戻るのはどうかなぁ。

 


あ、やっぱり悔しさが込み上げてきた…

いくつもの組み合わせに可能性を感じることができた辛勝(フロンターレvs大分トリニータ)

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大分から小倉に向かうソニックの中で書いてます。

 

アウェイ大分戦は1-0で勝利!ゴール裏から応援しましたが、得点シーンは向こうの方だったので、正直よくわからなかったです。あとでDAZNで見てみます。というわけで、いつも以上に感想のレベルが低いですがご容赦ください。今日の感想は、大分に対する戦い方と、復帰した家長選手と周囲の連携についてです。

 

まず今日の戦い方。いかに大分のボールを刈り取るか、についてはフロンターレはなかなかクレバーだったと思います。いつもなら積極的にプレスに行くフロンターレですが、今日はほどほどにしてました。一つは暑さのせいだと思いますが、私はもう一つ理由があったのではないかと思います。すなわち、プレスはボールホルダーをどフリーにしない程度にしておき、あとは相手を網にかけるか、ゴールを割らせなければそれでいい、と割り切ったのではないか。逆に考え方を原点に戻して、ボールを保持し続ければいいじゃないか、ということです。大分もボールを回してくるチームなので、ボール支配率こそ結果的にほぼ五分五分でしたが、まあまあ狙い通りだったのではないかと思いました。

 

ここでちょっと思ったのは、マギーニョ選手とジェジエウ選手です。2人とも大活躍でしたが、さっきのような狙いだとするともうちょい周囲より遅いかな、と思いました。もちろん今日の2人はそれらを補って余りある活躍でしたが、完全フィットまではいってないかな。でもさっき言ったように2人とも大活躍だし、もっとフィットするということです!

 

次に家長選手について。今日のメンバーはいわゆる主力組が怪我などで離脱している間に台頭し、チームを勝たせてきたメンバーです。そこに家長選手が入るとどうなるんだろう?すごく興味ありました。結果は…やっぱり微妙かなぁ。今日のメンバーは脇坂システムのメンバーですかね。縦にスピーディーな印象です。そこに家長選手は、まだ完全体じゃなかったと思います。ただそんな中でも家長選手は相変わらず相手をいなすし、落ち着くべきところではしっかりチームを落ち着かせました。ということで、ここも伸び代ですね!

 

主力組が戻る中で、それまでサブ組だったメンバーがしっかり活躍してみせたフロンターレ。今日憲剛選手や阿部選手がベンチ外だった理由はわかりませんが、怪我でないとしたら、鬼木監督がvs大分のチョイスではないと判断したか、今日のメンバーの方がコンディションが上だと判断したかです。前者だとすると、フロンターレはいろんな組み合わせができるということだし、さらに今日の家長選手のようにされに組み合わせの練度が上がる余地があるということです。今日の試合は快勝ではなかったかもしれません。でも猛暑の試合をしっかり勝ちながら、チーム全体の総合力を高めているのではと思います。(となるとACL敗退は残念!)

 

次は6/1ホームで浦和レッズ戦。これまた強い相手ですね。フロンターレがどういう組み合わせでくるのか、楽しみです。

上手いだけじゃなく、強いチームを目指す両チームの闘い(フロンターレvs名古屋グランパス)

急いで仕事から帰ってギリギリDAZN観戦間に合いました。現地にいたわけじゃないので、簡単に感想を書きたいと思います。

 

結果は1-1の引き分け。好試合と言えますが、勝手な印象は「外国人選手が目立った試合」です。両チームともポゼッションや素早い守備への切り替えが特徴ですが、試合を決めるシーンは外国人選手がインパクトを残しました。もちろん両チームの日本人選手もハイパフォーマンスだったし、クラブチームにおいて国籍なんてナンセンスです。でも、事実だと思います。

 

これは良くないことか?というとそうは思いません。サッカーで勝ち続けるには「上手い」だけじゃだめだからです。フロンターレACLで今ひとつ成績を残せなくなったのは、これが原因だと思います。いろんなチームがあって、それらと対戦して勝ち続けるには「強く」ないとだめだと思います。そしてそのための重要な選手が、フロンターレだとソンリョン選手、ジェジエウ選手、レアンドロダミアン選手だし、名古屋だとジョー選手をはじめとする外国人選手だと思います。今日の試合、マテウス選手とレアンドロダミアン選手のいわゆる個の力による素晴らしいゴールだったのは偶然じゃないし、これはこれで喜ばしいことだと思います。

 

ただ、両チームともに相手を動かしてゴールを決めたかったのは間違いないでしょうね。そういう仕掛けもたくさん見ることができました。個人的には名古屋の方が決定機も多かったし、上手かったと思います。風間監督はフロンターレの時にはなかった「上手さ」と「強さ」の融合で、素晴らしいチームを作ってますね!

 

でも、鬼木監督も「攻守に圧倒する」という素晴らしいチームを作ってきました。その過程で、以前はあったパススピードは少し失われたかな?でも、レアンドロダミアン選手がその強さを見せはじめてますので、ここから強いフロンターレにどんどんなっていくのでは、と思います。

 

なにはともあれ、両チームとも「ゴールする」ことから逆算でプレーしているため、本当に緊張感のある試合でした。現地の皆さんが羨ましいぞ!

監督は全部わかってる(天皇杯福岡県代表決定戦ギラヴァンツvs福岡大学)

辛勝!この言葉がぴったりくる試合でしたね。

 

快晴のミクスタはメインスタンドが日陰で、海風が心地よかったです。ただ、選手達には暑くて厳しいコンディションだったと思います。そんな中、福岡大学は5バックで臨んできましたが、試合の入り方は強さを感じるものでした。ギラヴァンツはCKから加藤選手の見事なニアへのヘディングシュートが決まり、幸先良く先制しましたが、試合全体としては五分五分だったと思います。

 

井上選手が1ボランチ気味になって試合を作ろうとしたのでしょうが、福岡大学のFW2人に見張られうまくボールを受けられませんでした。結局これが一番のポイントになってしまったのかなと思います。受けても挟まれてるのでCBに返すしかない。というか、そこで前を向こうとしたり、井上選手が降りたスペースに誰かが入ってそこにボールを入れる、とか、展開できなかったです。

 

「井上システム」では、やっぱり井上選手が狭くてもボールを受けて前を向かないと始まらないですね。福岡大学のFW2人のマークも良かったけど、ギラヴァンツはチャレンジが少なかったように思います。

 

もちろんカテゴリーとしては大学生は下となるでしょうから、負けるわけにはいかない。(去年は負けてるし。)福岡大学もさすがに上手いし速いし身体も強いしで、J3と大学トップレベルとは差がないんだなと思いました。

 

なんてつらつら考えてたのですが、小林監督は試合中にもうわかってたんですね。もちろん私なんかが感じる何万倍も…。試合後の監督コメント読んだら、あ〜そうだったのか〜って腹落ちしました。今日のギラヴァンツはダメダメで、チャレンジも少なく、もっとやれるはずだった、もちろん福岡大学は流石の強さだった、ということですね。

 

今日はたまたま勝てたと思うので、監督の言葉で安心しました。しっかり自分達の実力をわかって、レベルアップしていってくれそうですね!

 

ともあれ天皇杯出場できます。これは相当うれしい!勝ち上がってJ1チームと戦いたい!

天皇杯出場おめでとうございます!テッペン目指して進む!ギラヴァンツ

残ったセンターライン(フロンターレvsベガルタ仙台)

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3-1で勝利しました!私にとってはゴールデンウィーク(一応10連休です)のクライマックスは今日の等々力でしたので、しっかり勝ってうれしかったです!

 

さて、今日はトップ下に脇坂選手、CBにジェジエウ選手を入れた配置でした。そしてボランチは大島選手ではなく、守田選手と碧選手。憲剛選手、奈良選手が怪我で離脱とは聞いてたけど、大島選手がベンチスタートにはびっくりしました。そして脇坂選手とジェジエウ選手がセンターラインに入ることに、正直期待とともに不安もありました。結果的には2人とも大活躍!快勝に大貢献でした。

 

脇坂選手は「憲剛2世」とか言われるけど、それは違いますね。脇坂選手は後ろ向きにボールを受けてから次の瞬間には前を向いている。この動きが前向きの広い視野を早く獲得させてるんだと思います。憲剛選手は前向かないまま前にパス出すもん。脇坂選手は前を向くことで攻撃センスを発揮してるんだと思います。

 

ジェジエウ選手は、正直前半はピンときませんでした。それは守備陣が厳しい状況に置かれることが少なかったからです。しっかり跳ね返すなぁ、ジェシ選手を思い出すなぁ、って思ってました。ところが後半、仙台の攻撃シーンが増えた時にはっきりとわかりました。ジェジエウ選手がハモン・ロペス選手を自由にさせないことで、仙台の攻撃を機能停止にしてたんですね。

 

それでもこの2人が力を発揮できたのは、ソンリョン選手、谷口選手、守田選手、碧選手、悠選手というセンターラインが残っていたからだと思います。このラインに新しい選手を2人組み込むことで、まわりがしっかりフォローしながら力を発揮させたのだと。さらにはノボリ選手と長谷川選手の左サイド、馬渡選手と斎藤選手の右サイドも彼らをフォローできてたと思います。

 

そう、憲剛選手や家長選手、安倍選手や大島選手らが不在と聞けば「大ピンチ!」と思ってたけど、いつのまにか他の選手が出場機会を増やすことでもともとあったかのようにプレーし始めてて、そこに今日は2人が加わっただけです。気がついたらしっかりと若い選手が力をつけ、発揮し始めてるんですね!

 

これでリーグ戦は4連勝。しっかりチームの力を発揮し始めました。でもACLでは苦戦中です。今日は温存気味だった大島選手が先発するのかな?リーグ戦もACLも、選手達やチームの整地とともに私も成長したいと思います。

出場したメンバーで起こせる化学反応を最大化するということ(フロンターレvsヴィッセル神戸)

DAZNで観戦しましたが、スタメン聞いて少し驚きました。いわゆるAメンバーと言えるメンバーが少ない。長谷川選手と齋藤選手という両サイドの香車が機能するのか?谷口選手とマイケル選手は神戸の強力な外国人選手を抑えられるのか?期待と不安の混じったキックオフでした。

 

結果としては、フロンターレはとてもいい試合をしたと思います。それは、このメンバーでないとできない試合をして勝ったからです!特に私の印象に残っていること(冒頭の2つ)について感想を書きます。

 

まずは両サイドの香車について。結果としては「前半の斎藤選手、後半の長谷川選手」となりましたね!2人とも持ち味を出してくれたと思います。もともと2人とも切れ味鋭いドリブルが武器。今日は2人ともクロッサーとしてではなく、アタッカーとしてやってたと思います。個人的には、やっぱり2人はアタッカーだと思いますし、そういう役まわりの時の方が好きです。そして前半は斎藤選手が、後半は長谷川選手がいい働きをしました。ゴールに向かう動きだけでなく、味方とのパス交換での局面打開や、ゴール前へのクロスもありました。贅沢言えば、前後半通じて魅せてほしいですね!でも、2人とも巡ってきたチャンスでしっかりやってくれたのは本当に嬉しいです!

 

守備は谷口選手とマイケル選手が相手を1失点に抑えてくれました。ビジャ選手を自由にさせない、ということについては満点と言ってもいいと思います。谷口選手の読みからのインターセプトも良かったですね。マイケル選手は得意のロングフィードはまずまずだったけど、ビジャ選手を抑えきりました。ちょっと危ないパスミスがあったけど。

 

ただ三田選手が入ってからはフロンターレDFは苦労させられました。古橋選手と三田選手が左右に入ると、途端に神戸の攻撃は流動的のなり怖さが増しました。正直、三田選手が先発しなくてよかった…

 

他にもリーグ初得点の悠選手や見事なFKを決めた馬渡選手、前線でボールをおさめまくった知念選手などなど、今日はいつもと違うメンバーがそれぞれ力を出し切ることで、今までにない選手間の化学反応が起こったような試合でした。普段見ないようなスタッツ、ボール保持率で負け、相手より走行距離が多い、それでも勝つという事実が物語ってると思います。フロンターレにとって価値ある勝ち点3です。

 

新しいメンバーによるいつもと違う戦い方を魅せたフロンターレ。いつものメンバーはうかうかしてられません。もちろん今日のメンバーも、今日と同じ戦い方をしていればいいわけじゃないです。どの選手が出場しても、あらゆる戦い方をすることができ、そして勝つ。そんな姿を目指して、総力戦のフロンターレはこれからも前進してほしいと思います。