こういう試合でも勝てないと「本当に強いチーム」とは言えない(フロンターレvsサンフレッチェ広島)

私が勤務している会社は3月が決算。そのため4月から新年度になります。2月末に北九州への転勤を言い渡され、3月末にはすでに北九州で仕事があったため、実質もう単身赴任していました。だけど、まだ2017年度は終わっていない!やっぱり行こう!と思って、北九州空港から羽田空港へ、そしてそのまま等々力へ!(自宅には立ち寄らず・・・)桜が舞い散る中、わくわくしながら新丸子から歩きました。代表戦のため中断期間があったため、等々力は久しぶり。しかも次はいつ来れるか・・・。でも、等々力陸上競技場はいつものようにそびえ立ち、フロンパークもいつも通りの賑わい。やっぱり等々力はいいなぁ・・・。そう思いながらいつもの指定席につきました。

 

さて、いつものようにサッカー素人としての感想をつらつらと書きます。

 

ツイッターでも書きましたが、語弊を恐れずに言えば今日のサンフレッチェ広島フロンターレを「雑なサッカー」に引きずり込んだと思います。とにかくGKからボールをつながせない。ソンリョンがボールを持つと、すかさずDFと下がってきたMFにマークにつき、GKにロングボールを蹴らせるようにしました。そうすることでボールはフロンターレサンフレッチェの間でフィフティフィフティになります。そうやってフロンターレのマイボールの時間を短くしてきました。ソンリョンは高精度のキックができるので、それでも味方にピッタリボールをつけることもありましたが、それでも相手ボールになってしまうこともあります。GKからDFにボールをつなぐことができれば、高確率で相手ゴール前にボールを運べるのですが・・・。

 

そしてよく言えば「デュエル」ってやつですかね?とにかくガツガツボールを奪いに来ました。そうでなくてもボールホルダーにとにかくくっつく。とにかく自由にさせない。そういうことを徹底してましたね。

さらに、今日の審判はファウルに対してホイッスルは吹いてもカードはなかなか出さなかった。そこをうまく使って・・・と言ったらサンフレッチェに失礼かもしれないけど、でもそういう風に感じました。

 

ただ、これらはルール違反でも何でもないことです。前節、名古屋グランパスとの間でヒリヒリするような見てて痺れる試合を見たせいか、今日の試合は正直面白いとは思えず・・・。でも、これもサッカーです。フロンターレはこういう制約の中でも自分たちのやりたいことをやらねばならないと思います。やりたいことをやる、っていうのはシンプルで「ゴールを奪うこと」です。今日負けた理由は、単純に「ゴールを奪えなかった」からです。

 

今シーズンの広島の試合を見ていなかったので、広島がガツガツくるのが今シーズンずっとなのか、今日の試合だけなのかわかりませんが、私もちょっとびっくりしました。もっとボールをつなぐチームだと思ってたので。でも、リーグ戦で結果を出すにはしっかりした守備は必要だし、今日の広島の守備は見事だったと思います。それでも特に前半はフロンターレはチャンスを作れていたのですが、後半になるにつれ広島に押し込まれてしまいましたね。

 

最初に「雑なサッカー」と失礼を承知で書きましたが、正直そういう試合だからこそ勝ちたかったと思います。そういう試合でも勝つ、それが本当に強いチームだと思うからです。タイトルが取れなかった2016シーズンまでの数年間、フロンターレは魅力的なサッカーをして勝ってたけど、まさに今日のように相手がガツガツくると勝てなくて、結果的にタイトルを逃してきた。去年はそんな試合でも引き分けにしたり勝利に持ち込んだりして、初タイトルを獲得した。今日のような試合で勝てるかどうか、で今シーズンのフロンターレが本当に強いかどうかがわかると思います。今はまだ、本当に強いチームではない、と思います。

 

とはいえまだ1回負けただけ。ここから鬼木監督はどう立て直すのか?いや、壊れたわけじゃないから立て直す、は違うな。どうやって勝てるチームにしていくのか?フロンターレが今年もタイトルを獲るにふさわしいチームかどうか、試されていると思います。