アピールした新戦力!これからが大事、と兜の緒を締めよう(ギラヴァンツ北九州vsヴァンラーレ八戸)

DAZN観戦でしたが、アウェイでギラヴァンツが3-0と快勝しました!とてもとても気分が良い勝利でしたね。一方で根深い課題もあるので、簡単に感想を書いておきます。

 

中断期間にギラヴァンツが獲得したのは攻撃に妙のある3人。今日は全員が帯同しました。私は練習を見てないのですが、高橋大悟選手はスタメン、北川選手と椿選手がベンチと、3人の評価の高さがうかがえます。そして今日いきなり大悟選手と北川選手が、もっとも期待されている役割、すなわちゴールを奪ってみせました!

 

今日のギラヴァンツ、攻撃に関してはまあまあだったと思います。相手がパスコースを巧みに切るため、ロングボールをFWに送るシーンが目立ちました。これを町野選手がよくおさめたと思います。町野選手は前プレもやり通し、相手GKのミスキックを誘うなど、攻守に渡って光ってましたね。身体が強いのでマークを背負っても勝負できる、本当に頼りになる選手でした。

 

ただ、ギラヴァンツが今日本当にやりたかったことは実はキックオフ10分くらいしかできていないのも事実だと思います。自分達が適切に動いてパスコースを作りながら相手ゴールに迫ったシーンはわずかでした。八戸がギラヴァンツの攻撃に慣れ、パスコースを切ってくるともうそれ以上がない。つまりそれ以上動きがないので、パスコース切られっぱなし。ここはもうひと動きして相手を上回る必要がありますね。

 

また、動きの悪さは「守→攻の切り替えの遅さ」もあると思います。こういうと「今日はカウンターで2得点したじゃないか?どうして守備から攻撃の切り替えが遅いと言うのか?」と言われるでしょうね。確かにカウンターは重要だし、これが決まったのは素早く攻撃できたからです。

 

でもよく見てください。高橋拓也選手の奮迅の働きでいざ攻撃に移るときや、自陣ゴール前で相手ボールを奪った後、ボールの出しどころがなく、苦し紛れに前に蹴って相手に拾われるシーンがどれだけ多かったか。私は「速攻しろ」と言っているのではありませんよ。問題は、ボールの出しどころがない、すなわち守備から攻撃に移った時に適切な場所に選手がいない、ということです。結局この連鎖だと思うのです。

 

サッカーは相手があるスポーツだから、全てが思うようになりません。でも、ピッチに立っている選手達が自ら頭を早く動かして、次の位置次の位置と移動することで、相手を少し上回ることができると思います。もちろん難しいことだし、毎日の練習でやってると思う。これが試合でできるようになる時、ギラヴァンツ北九州は本当にブレない強いチームになっていると思います。私はそうなるためにあと2年かかっても、とてもリーズナブルなことだと思います。

 

とは言え、やっぱり勝つのは大事!勝ちながら、足りなかった点や、やりたかったけどできなかった点を、選手とスタッフが一丸となって反省し取り組むのは、ホームタウンの雰囲気にも重要です!この調子で、地に足をつけ、めいっぱい背伸びするギラヴァンツを、私は応援し続けたいと思います。

 

さあ進め!ギラヴァンツ北九州