狙いを遂行した横浜FC(フロンターレvs横浜FC)

3-2でフロンターレの辛勝でした~。スタッツもほぼ同じで、まさしく互角の戦いだったと思います。私が感じたことを簡単に残しておきます。

 

コロナ禍でのJリーグはご存じの通り、途中に給水タイムが設けられたり、5人まで交代できたり、降格がなかったりと、いつもと異なりアグレッシブに戦うことができるようになりました。フロンターレは5人交代をフルに活用し、試合終了まで攻撃力が落ちず、ここまで1試合あたり3得点以上を挙げ首位ターンしています。ただ、これらのルールはフロンターレだけのためにあるのではなく、他チームもうまく活用すれば90分間力を落とさずに戦い抜くことができます。今節の横浜FCはまさにそうだったと思います。

 

試合前、横浜FC三浦カズ選手、中村俊輔選手、松井大輔選手が先発出場するのでは?という情報が流れました。正直私は、これはフロンターレ対策としてボールを持ち続けるために、ポゼッションの上手い選手を起用すること、また中2日のためターンオーバーしているのだと思いました。しかし、実際はそうではなく、90分間最高の力を発揮し続けるための作戦だったのです。

 

すなわち、ベテラン3人を中心にボールを保持し、顔を出しながらボールを受けながら前進する。そうやってフロンターレの選手を動かし続ける。後半になったら、前半戦で主力だった若手選手を投入し、一気にギアを上げて襲い掛かる。フロンターレ小林悠選手や三笘選手を後半から入れて一気にギアを上げ、大量得点を呼び込んできたように、いやそれ以上のギアアップを横浜FCはやってのけました。

 

その結果、横浜FCは3失点したものの2得点。あわやと言う場面を何度も作ったことからすると、フロンターレが負けていてもおかしくない。そんな試合だったと思います。敵ながらあっぱれ!でした。

 

フロンターレにしてみたら、常に先行したことは評価できると思います。先行するということは自分達でコントロールできる状況にあるということ。(コントロールできたかどうかは別。)しかし、2失点はいただけません。横浜FCに簡単にプレスをはがされ、ボールを回されたり、マークをずらされたところにど真ん中にパスを通されたり。でもこれは、横浜FCのビルドアップを褒めるべきでしょうね。GK含め徹底的に繋ぎぬいてきましたが、それだけのスキルもあるし、何より選手たちが顔を出していました。

 

さあ、今年のJリーグも後半戦となり2巡目の対戦が始まりました。今節のように、どのチームもフロンターレ対策を練りに練ってきます。フロンターレはそれを上回っていかないといけません。まだ我々は何も得ていません。今節を良薬として、最後まで走りぬいてほしいと思います。