ボールに触らない僚太、生けるガンバを走らす(フロンターレvsガンバ大阪)


まずは何よりも、優勝おめでとうございます!心配性の私の懸念などどこ吹く風。5-0とガンバ大阪を圧倒し、見事3度目のJリーグチャンピオンに輝きました。

 

感想ですが、パーフェクトと言っていい試合内容だったと思います。得点シーンも素晴らしかったし、守備もよくはまってましたね。ここまでうまくいった理由は、何よりも監督・スタッフの作戦が当たり、選手達がそれを遂行すべく献身的に動き続けたからに他なりません。大分戦では作戦ミスとぶっちゃけ酷評した私ですが、今節は言うことなしです。素直に掌返しします。ごめんなさい!

 

一方、ここ最近フロンターレがうまくいかなかった理由の一つに相手の激しいプレッシングに屈した、がありましたが、ガンバはそこまでのプレスをかけてこなかったですね。これが不思議です。プレスに対する強度が落ちていることはスカウティングされてたと思うのですが、それでもなお、どちらかというとブロックを敷いてきた。フロンターレはかなり自由にボールを持つことができたので、思う存分に力を発揮できたのも事実だと思います。

 

まあ、優勝したのだからそんな水を差すようなつまらないこと言うな!と言われそうだし、私もそう思うので、心配性は一旦ここまで。この試合で一番気になった(気に入った)点を挙げておきます。圧巻の家長選手についても語りたいのですが、ここはあえて大島僚太選手についてです。

 

①キャプテンマークをつけた僚太に鳥肌
谷口選手が出場停止のため、スタートから僚太選手がキャプテンマークを巻いてました。フロンターレに加入して10年ですって。大きくなりましたよね~。キャプテンマークなんて、もう涙ものでした。しかも最終盤にはそれを憲剛選手につけるなんて・・・。新旧バンディエラ(だと信じてる)の世代交代を感じる瞬間にまた涙・・・

 

②ボールに触らない僚太、生けるガンバを走らす
僚太選手のパス数の少なさに驚きました。でも、最前線に入っていくなど、その活躍は目を引いていました。私が長らくフロンターレに期待していた「憲剛選手を囮にして周囲の選手が試合を動かす」が体現されたと思いました。これは僚太選手のセンスももちろんですが、周囲の選手が僚太選手に引けを取らないボール捌きや試合コントロールができるからだと思います。僚太選手が囮になり、周囲の選手が活躍する。周囲の選手にマークが行けば、普通に僚太選手が捌く。相手にとっては脅威でしかないと思います。

 

③トロフィーを掲げてニコニコ僚太
受け取ったシャーレを憲剛選手に渡し、自分はトロフィーを持ち、憲剛選手がシャーレを掲げるのに合わせてニコニコ小さくトロフィーを掲げる僚太選手。最高の笑顔でした!

 

ホーム等々力のサポーターの前で、圧勝で優勝を決めるなんてサポーター思いがすごいし、現地で立ち会ったサポーターは最高です。少し試合間隔が空くので、しっかり休んでリフレッシュしてから、残るリーグ戦全勝と天皇杯に向け邁進してください。

 

ありがとう!フロンターレ

拭えなかった停滞感…(フロンターレvs大分トリニータ)

勝てば優勝という立場でしたが、0-1。悔しいけど完敗でした。

 

今日の敗因。私は選手個人というより、ズバリ監督とスタッフと言っていいのでは?と思います。それは、大分のやり方がいつもの大分だったからです。要は傍目にはフロンターレが無策に見えたのです。

 

大分は守備時にはフロンターレボランチとCBに猛烈にプレスをかけてきました。でも違いといえばそれくらいです。これはここ数試合、フロンターレに対して相手チームが実施し、成果をあげてます。これを回避するために、フロンターレはいつも以上に動いてパスを受けるポジションを取るべきですが、それができない。悪い時のフロンターレで、止まって受けようとするので、全くパスが出せない。そう感じました。

 

一方、大分の攻撃はいつもどおり。GKを含め後ろで数的優位を確保し、プレスを余裕で回避しながら、ボランチからビルドアップしたり、これまたいつものように両ワイドがフロンターレのSBの裏を狙いそこにロングボールを通したり。わかってても止められない大分のビルドアップですが、今日のフロンターレのちぐはぐプレスでは自分達がいたずらに疲れるだけだったと思います。

 

気になったのは、いつもの大分に対して、何ら有効な手を打てなかったことです。もちろん前半の飲水タイムでちょっと改善したけど、その後谷口選手のあのシーンが起こってしまったわけで。中2日とはいえ、スカウティングをやったんだろうか?と不審にすら思うのです。毎度毎度、自分達のやり方を極めて相手を上回れ!なんて言っても、数的不利なまま無駄なプレスをかけ続け、ただ疲れるだけです。

 

ただ、攻撃については相手を上回ることが可能だったと思います。10人になり、選手を入れ替えてからのフロンターレが相手を押し込めたのは、ひとえに「どんどん動いたから」だと思います。前述の通り、前半のフロンターレは止まって受けようとして、簡単にパスコースを塞がれていた。相手より動けばいいのにそれをしなかった。後から入った若いメンバーはポジションも忘れたかのように、左右前後斜めに動き続け、数的有利なはずの大分に(大きいものではないが)ギャップを作り、ゴールに迫ったと思います。旗手選手なんて、「鬼神のように」「阿修羅のように」走り回ってました。かなり評価を取り戻したと思いますよ。

 

逆に言えば、先発メンバーは緩かった、ということです。

 

何度も書いてきたけど、ルヴァンカップ準決勝あたりからフロンターレは停滞してると思います。前節マリノス戦も相手が11人のうちはチンチンにされてました。勝ったことで浮上のきっかけになるかと思いましたが、そんな簡単なものじゃなかったですね。これも何度も言ってきたけど、シーズン終盤での停滞はまずいです。複数タイトル、天皇杯を本気で獲るなら、監督とスタッフは何か手を打たなければいけないと思います。何かはわかりません。すみません。

 

一戦必勝とか、自分達で掴みに行くとか、マスコミ向けのかっこいい言葉は、むしろ邪魔です。そのために何をするのか。それだけだと思います。

王手!停滞から脱出のきっかけにしたい勝利(フロンターレvs横浜F・マリノス)


3-1の勝利です!後半だけ取り出すと快勝ですね!

 

これでリーグタイトルにあと1勝となりました。ほぼ間違いないと言っていいと思いますが、心配性の私はやっぱり心配になってしまいます・・・。感想を書いておきます。あ、三笘選手のスーパーさには触れませんので!

 

どうしても相手が10人ということは差し引いて考えるべきだと思います。一方で10人の相手に対する戦い方としては、まずまずだったのではないでしょうか?再度にスペースが空くことを見越して三笘選手を投入し、ガンガン仕掛けさせる作戦が、相手の足が止まる最終盤に2得点した要因だと思います。数的不利な相手をあまり得意としていなかったところがあったので、これは喜ばしいことです。

 

では、11人vs11人だとどうか?というと、相当やられていましたよね。マリノスのコンパクトに圧縮して中盤にスペースを与えず、マンツーマン気味に猛烈にプレスをかけ続ける守備に、フロンターレのパス成功率は下がり、全く前にボールを運べませんでした。

 

ただ、90分このままだったか?というと、ちょっとわかりません。あそこで決壊しなかったことは評価できると思います。相手のプレスに屈しかけてましたが、屈してしまわなかったこと。ここは大事だと思うんです。体を張ってでも最後に失点しない、ということができていた。あのまま後半まで行っても、フロンターレの展開に持ち込めるチャンスはあったのでは?と思います。

 

前節まで、どうしても停滞感が拭えなかったのですが、(相手が10人とはいえ)3得点しました。やっぱり悠選手の復帰は大きいですよね!これまでダミアン選手のみのワントップで、試合中に展開を変えたくても変えられなかった。悠選手が戻ったことで、シーズン序盤の展開を作ることができます。天皇杯もあるので、(相手が10人とはいえ)今回の快勝を停滞からの脱出のきっかけにしてほしいと思います。

 

優勝に王手をかけ、望むのはあのアウェイ大分戦です。あの時敵だった家長選手は今は味方。決めるべき時に決めようじゃありませんか!

 

私も大分に行きます。

成長の証は「屈しない」こと(ギラヴァンツvs栃木SC)

ギラヴァンツは前回対戦で連勝を止められた栃木に対し、1-0で勝利しました!1日経ってしまったけど、感想を書いておきます。

 

栃木はハイプレス強行は予想通り。前回対戦時は、いずれプレスの強度が落ちると思ってたのですが、最後まで落ちず。ギラヴァンツはプレスに屈して、パスを回せずボール保持できず。そして負けてしまいました。それ以降、ギラヴァンツ対策としてハイプレスを敢行するチームが増え、ギラヴァンツも対応できずに勝ち点から見放されました。

 

今節も基本的には同じで、栃木はハイプレス、そして早くボールを放り込むことで、ギラヴァンツのSBに高い位置を取らせない。さらにエスクデロ選手中心にピンチも多く作られ、今節も屈するのか…と思ってしまいました。

 

でも、耐えました!


本音を言えば、もっと組織的に守ってほしかったけど、村松選手・生駒選手のCB中心に

最後のところで身体を張ってパスコースやシュートコース消し、ギリギリのところでゴールを割らせませんでしたね!

 

後半、栃木のプレスが弱まってからギラヴァンツがボール持てるようになり、これは行けるか!?と思ったのですが、栃木はパワープレーに切り替え、ゴール前にどんどんボールを入れ、圧力をかけてきました。


でも?守り切りました!

 

今節の勝因は、前半無失点だったことだと思います。プレスに屈しそう立ったけど、ギリギリで持ちこたえたこと。これは成長だと思います。相手の走力が落ちても、ギラヴァンツは落ちない。前半戦の躍進のベースが戻ってきつつあります。もう一度、それだけの練習を積んできたんだろうし、練習に自信があるのだと思います。


一方、攻撃はチャンス構築をもっと増やしたいですね。国友選手のゴールは良かったけど、攻撃の再現性が低いと思いました。つまり、伸びしろです。

 

まだシーズン終わってないし、厳しい勝ち点差だけど可能性も消えてません。ひとつでも上の順位、勝ち点目指して、ギラヴァンツの冒険を一緒に楽しみたいと思います。

やっぱり停滞・・・原因は相対的に弱くなったこと(フロンターレvs鹿島アントラーズ)

ここのところ試合間隔が開いてますね。間隔が開くと調子をくずしがちなフロンターレ。心配してるのは私だけじゃなかったと思います。そして迎えたアウェイ鹿島戦は、案の定の低調さで1-1の引き分けがやっとでした。

 

やっぱりという感じです。ルヴァンカップ準決勝のFC東京戦あたりから「強いフロンターレ」ではなくなっていますね。率直に言って「停滞」です。ボール保持、いい距離感、即時奪取、プレス回避、連携、それらが落ちてきていると感じます。

 

それを印象付けるひとつは三笘選手ですね。三笘選手が途中交代で出場し、ドリブルで切り裂いてシュートまでいく、というのがこれまでの定石でした。今節も前半は積極的な仕掛けを自重しているのかと思い、後半になってドリブル解禁かな?と思ってたら、違っていましたね。後半になっても爆発しない、できない。シーズン終盤になり相手が研究してきているのはもちろんあるでしょうが、それでも仕掛ける、ということができていない。今シーズンのフロンターレを象徴するのは三笘選手なんだなぁ。そう思っています。逆に言うと、彼がブレイクできないと今シーズンのフロンターレは苦しい。

 

また、悠選手がいないのもやっぱり痛い。ダミアン選手と悠選手を試合途中で交代させながら、相手の体力を削り、消耗させてからガツンと行くのも今シーズンの定石。悠選手がケガのためダミアン選手を引っ張らざるを得なくなり、試合展開にメリハリが効いていないと思います。前述した三笘選手のこともあり、試合中ずっと同じペースでの攻撃であり、守備になっていると感じます。

 

サッカーは相手があってのものなあので、絶対的な強さというのはないと思います。相手との力比べ、駆け引き。シーズン前半はそれがうまくいっていたけど、後半に入り他チームも熟成されてきたことで、相対的にフロンターレが弱くなった。そこに悠選手のケガが重なり、駆け引きの引き出しが激減した。そういうことだと思います。

 

リーグ制覇に向け、フロンターレが圧倒的に有利な立場なのは間違いないです。私が何を心配しているかというと、複数タイトルを獲る!と宣言したことを実現できるのかどうか、です。終盤にきてこうして相対的に弱くなっているのは、非常にまずいと思います。すでにルヴァンカップも落としました。天皇杯に出場できたとしても、この調子でははっきりいって獲れそうにない、と感じてしまうのです。私がただの小心者なのかもしれませんが。

 

長谷川選手と大島選手の復帰は朗報ですが、トップがダミアン選手しかいない。シーズン最終盤、どうメリハリをつけた試合展開をするか。そこがキーだと思います。全く楽観できないシーズンです。

王者になるならシーズン終盤に低調になってはいけない(フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌)


f:id:cleanfuture_big:20201103173953j:image
f:id:cleanfuture_big:20201103174006j:image
f:id:cleanfuture_big:20201103174016j:image
f:id:cleanfuture_big:20201103174024j:image

0-2。内容も結果も完敗でした。何が悪いって、悪いところが全部出たんじゃないかというくらいでした。札幌はしっかり対策し、やり切りましたね。お見事です。

両サイドに2人ずつ広く張らせることで、フロンターレの守備はついていかなければ数的不利になるし、ついていけば間延びさせられる。そして中央のチャナティップ選手に入れられて、振り回されたりシュートされたり。後半からはチャナティップ選手が交代しましたが、これは札幌が一気にギアを上げるためで、そこから見事に2失点してしまいました。

 

フロンターレの攻撃に対しては札幌はマンマークについてきました。これもしつこくつくことで自由にさせないことをやり切りましたね。何が悔しいって、マンマークを上回ることができなかったことです。まだまだ向上させる必要があることがわかりました。

 

そんなことより、ここにきての低調ぶりには危機感を感じます。ルヴァンカップ準決勝、そして今回の札幌戦。疲れとかあるでしょうが、それにしてもできていたことができなくなっています。土曜日のFC東京戦も、決して良かったわけじゃないです。2度目の対戦ということで研究されるのは当たり前ですが、それ以上に自分たちが低調なのが気になります。

 

私は、強いチームは終盤に向かってどんどん調子を上げると思います。技術も連携もどんどんアップしていく。そしてそういう時期にカップ戦の山場が来るのです。今のままの順位であればフロンターレ天皇杯に出場できますが、天皇杯優勝は黄色信号だと思います。ジャイアントキリングを狙ってくるであろう、モチベーションがものすごく高いであろうチームとの対戦はただでさえ難しい。しかもここにきて調子を落としていては・・・。

 

今日の負けは切り替えて終わりにしてはいけないと思います。内容で圧倒していたのならそれもあるでしょうが、今日は内容も完敗なのです。二度と同じ轍を踏まないようにしなければ、公言している複数タイトルなんてあっさりと逃げていくと思います。

 

厳しい感想ですが、そう思います。しっかり分析し、反省し、どうすべきだったか、次はどうするか、しっかり練習して。ここからもう一度連勝しましょう!

 

いやぁ、でも、サッカーはわからないですね。そして面白い!

不惑のバンディエラは魅惑のバンディエラ(フロンターレvsFC東京)

結果は2-1でフロンターレの勝利!ルヴァンカップ決勝進出を阻まれたFC東京を撃破しました。私にとっては開幕戦以来の等々力での観戦!いろいろ思うところはあったけど、最後はわれらがバンディエラが全部持って行ったので、軽く感想を書いておきます。

 

FC東京のスタメンを見たとき、「ああ、前線のスピードで速い攻撃なんだろうなぁ」と思ってましたが、まあまあそんな感じでした。ただ、前半立ち上がりこそ速い攻撃にアタフタしたものの、10分過ぎてからはずっとフロンターレのペース。4-3-3で守備もはまり、幾度となくFC東京のゴールに迫りましたが、わずかなところでゴールを奪えず。前半をPKによる1点のみで折り返すことになりました。ここでちょっと嫌な感じがしたのは、私だけではなかったのでは?これだけチャンスを外すと、後で後悔することがままある・・・。

 

果たして後半、前線のスピードを生かすべくFC東京は中盤を分厚くし、ゴリゴリとやってきてフロンターレは後手後手に。同点に追いつかれてしまいますが、これはフロンターレの誇る魅惑のバンディエラ不惑を祝うための前準備に過ぎなかったのかもしれません。そうとしか思えないような勝ち越しゴールでした。

 

だって、憲剛選手本人もそれまでさんざんシュートを外してるし(好セーブもあったけど)。なにそれ全部わざと外したんじゃないの?と思ってしまいます。40歳の誕生日に勝ち越しゴールなんて、できすぎですよね!もう今日はそれ以外何を言っても仕方がないのです。前半シュートは外したものの、どれだけ連携がうまくいき相手をゴール前にくぎ付けにしたのか、とか、後半なんだかんだで相手のシステム変更に気づいて対応した、とか。

 

私にとっては、今日は久しぶりの等々力だったこと、そして憲剛選手のバースデーゴールを目の前(メインスタンド北側で観戦してました!)で見ることができたこと。十分満足なハロウィーンでした。支離滅裂ですが、そういう試合なんです、今日は。

 

いやぁ、でも本当に等々力はいいですね!