ようやくやってきたミクスタ初勝利!しかも3-0です!単身赴任で今シーズン途中から見ている私がそう思うのだから、サポーターのみなさんにとって本当に待ちくたびれたホーム初勝利ですね!
では、簡単に感想を。
4-4-2のシステムでシンプルな守備がうまくハマりました。今シーズンやっていた3バック+1アンカーは、どうにもこうにも不安定で、相手から見たらバイタルエリアがスカスカ。そこを補うために前線が前からガツガツいってボールを早く回収する、というものだったと思いますが、ボールを回収しきれないとあっという間にピンチになってました(そりゃそうだ)。よしんばボールを奪ったとしても、自分達の位置どりが崩れていい攻撃ができない。でも、チームはこのサッカーで我慢して強くなって行こうとしているのだろう、と思ってた。というか、そう思うようにしていました。
で、監督交代。4-4-2のシンプルな形へ。メインスタンド2Fから見てて、きれいに4-4-2のラインができてましたね。このシステム、ほとんどの選手は経験していると思います。つまり、基本動作がわかってる。だから選手も悩まないし、よって初動も早い。相手が1トップの時、2トップの時、3トップや1トップ2シャドーの時…といったときの基本動作が出来上がっている。まだライン間が開きすぎてフェルナンジーニョ選手に間で受けられるシーンがあったりしたけど、守備は破綻しなかったし、合格点だと思います。
この4-4-2による守備の安定は、柱谷監督のおかげというより、システムのおかげですね。(もちろん導入したのは柱谷監督。)柱谷監督が守備で指導したのは、おそらく「どこまでガツガツ行くか」ではないでしょうか?
さっき言ったように、以前のギラヴァンツはとにかくガッつく。そのためにいい攻撃ができない。でも昨日は、あるところまではガツガツ行くけど、途中で4-4-2のラインを形成してスペースを消す。ボールを奪う位置は低くなるけど、奪った時の選手達が良い位置にいるから、きれいな攻撃ができる。もともと攻撃力のあるチームではあるのですが、なにせめちゃくちゃとも言える攻撃、厳しく言えば小学生がそのままでかくなったような攻撃でしたから…。柱谷監督がちょっと整理の手を入れただけで、このくらいできて当たり前だということですよ。
さて、うまく行きつつある柱谷体制ですが、ここからさらに研ぎ澄まさなければなりません。4-4-2は選手達にとってシンプルでやりやすいけど、相手にとってもそうです。昨日は、もともと能力のある選手達に、シンプルなシステムにすることで力を発揮させてあげた、という試合。これから相手も考えてきます。2トップへはボールが入らないようにするだろうし、野口選手・浦田選手のギラヴァンツ自慢の(と私は思ってる)両SBに高いポジションを取らせないように圧力をかけてくるでしょう。そこで負けないために、どれだけ連携できるか?オプションを作れるか?全く予断を許しませんね。ただ昨日の池元選手の2点目は、ちょっと面白かったので、ひとつのヒントかなと思います。あと今まで全く決まらなかったカウンターが、昨日の佐藤選手のゴールでは見事にハマったこともね。
話変わって、フロンターレサポーターの私が注目していたガイナーレ鳥取の可児選手について。フロンターレU18から阪南大を経てフロンターレに加入。ボランチというポジションやちょっと猫背の姿勢から「憲剛2世!?」とも呼ばれた選手でした。昨日久しぶりに見たけど、ボールを散らす上手さはさすがでしたね。ただ惜しいのは「シュートの2こ前」のプレーに絡んでいない印象があったこと。つまり決定機に絡んでないです。これだと上手いけど怖くないですよね。相方の選手との役割分担があったのかもしれませんが、やっぱり2こ前に絡む選手であって欲しいですね!そしたら次はギラヴァンツに来て欲しいと勝手に思ってます。昨日のギラヴァンツだったら、可児ちゃんハマると思うけどなぁ。
最後に。私は昨日のギラヴァンツがフロックではなかったと思います。理由は述べたとおり。ただ、このまま勝ち続けられるほどサッカーは簡単じゃない。でも、まさに兜の緒を締めなおして、まだ甘さのあった守備を高め、攻撃の連携をたくさん取っていけば、この後の巻き返しはできると思います。数字の上では昇格は残ってるのかな?最終節まで諦めることなく、上昇し続けて欲しいです。