極上のエンターテイメントはイニエスタの前半、家長の後半(フロンターレvsヴィッセル神戸)

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5-3の逆転勝利!

 

この日の等々力はハロウィンイベントもあり、「トドロキキョウギ城」としてプロジェクションマッピングされたり、DJ KOOさんが選手紹介したりハーフタイムにターレで場内一周したり、陸前高田市からの「川崎修学旅行」もあり、と盛りだくさん。そして試合もイニエスタ選手、ポドルスキ選手擁するヴィッセル神戸が相手で、チケットは早々に完売でした。そして試合も両チーム合わせて8ゴールが飛び交う、これまたボリューミーな試合でした。

 

前半は神戸の試合だったと言えます。キーになったのはやっぱりイニエスタ選手。まあ上手いですよね、やっぱり。イニエスタ選手は結構ポジションレスに動いてフロンターレのギャップを巧みに突くし、嫌な位置どりでパスコースを消したりと、まあ上手かったです。そしてウエリントン選手はプレスかけてくるし、前線でめっちゃボール収めたりフリックしたりで、やっぱり上手かったです。ここにポドルスキ選手がからんで、まあ見事に前半で3失点してしまいました。

 

気になったのは、見事なゴールを2発決められた守備。フロンターレのディフェンスにはシュートコースがあったということです。ゴール前に迫った相手には身体を張った守備で相手を押さえ込めてたけど、ミドルレンジから空いたコースにきっちり決められるとお手上げでした。神戸は、フロンターレディフェンスはミドルレンジに弱点あり、と分析していたのかもしれませんね。

 

立ち上がりオタオタしたフロンターレですが、神戸のプレスが20分くらいで落ち着いてきたらボールを持てるようになりましたね。そしてこの辺りから徐々に家長選手の凄みが出て来たのでした…。

 

私が気づいたら、家長選手が左サイドにいたり中央にいたり、一番前にいたり。トップ下というよりもフリーマンのようでした。前半の2点目もそんな位置どりから。そして前半の主役がイニエスタ選手だったとすると、後半は家長劇場と言えたと思います。

 

前半イニエスタ選手がノールックのヒールパスを見せたかと思うと、後半は家長選手が見せました。僚太選手の4点目のつなぎの中で見せたパスは、あのゴール前の混雑の中でやったのだからすごいと思います。相変わらずボールを持ったら奪われないし、試合終盤では2点リードを考慮して、試合を閉めにいくのか点を取りに行くのか、しっかりとマネジメントしてたと思います。

 

試合間隔が開いたらどうしてもリズムが悪くなるのは大いに反省して修正してほしいところですが、個人技ありチームプレーありで5得点したことは評価できると思います。なによりもクラブをあげて様々な準備をして仕掛けてきたイベントと試合両方で結果を出したことは、フロンターレのファンづくりに大いに貢献したと思います。これがフロンターレのやり方です。ここからもう一度兜の尾を締め直して、連覇に向け進んで欲しいです。