「鬼木フロンターレ」の前半、「鬼木フロンターレ」の後半(フロンターレvsジュビロ磐田)

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昨夜は等々力でフロンターレvsジュビロ磐田を観戦。フロンターレが2-0と久しぶりのリーグ戦勝利となりました!反省点が多い試合でしたが、勝ちながら修正できるという方がいいので、勝利の余韻は味わいたいと思います。

 

とは言え反省は大事。私のツイッターのTLにも、反省の声がたくさん流れてきました。私も概ね同意見です。いくつか書いておきます。

 

まずはいきなり立ち上がり。ゆるゆるな守備からほぼフリーでシュートを撃たれました…。これはポストに当たって冷や汗もの。守備全体のゆるさと全く反応できなかった新井選手に「マジか!?」と思いました。これ入ってたらヤバかった〜。でもポストに当たるところが、この試合の新井選手が「持ってる」部分だったんだと思います。

 

守備も攻撃も「前半は」よかったです。前半だけね。気温が若干下がったせいもあってか、フロンターレジュビロのボールを前で奪おうという姿勢がありました。ボランチもボールを狩りに行くし、CBも控えてるだけじゃなく、前に出て行く。ジュビロの外国人選手達はやっかいな存在でしたが、フロンターレは自分達が動くことで主導権を握ることができてたと思います。

 

ただし、ここにあったのはいわゆる「風間前監督のサッカー」ではありません。止める・蹴る、や目を揃える、と言った、三年前まで当たり前化していた要素はほぼ消えていましたね。トラップも流れるしパスもズレるシーンは結構ありました。でも、この前半でやろうとしたのが鬼木監督のサッカーなのかな、と思いました。たえず動きながらポジションを取り、相手にプレッシャーをかける守備からできるだけ速い攻撃を仕掛ける。選手がポジションを動かしながらサッカーをするためには、複数のポジションを高いレベルでやれる選手が必要で、その1人が山村選手なのかな、と思います。

 

とは言え、良かったのは前半だけ。後半はわざと省エネにしたのかと思うくらいの立ちんぼサッカーでした…。前半で今のフロンターレの方向性が見えた気がしたのに、後半元に戻ってしまう。勝利にもかかわらずもやもやしたのは私だけじゃないみたいですね。

 

これ、もちろん選手達の問題もあるけど、やっぱり監督の責任もあると思います。サッカーは相手があるスポーツだから、常に相対的です。ハーフタイム、ジュビロが施してきた修正に対し、フロンターレはどうだったのか。同じことを続けていたら、ハーフタイムに変化をつけられて上回られてしまう。これがフロンターレだと思います。その後に交代選手を入れましたが、どうも4-4の守備ラインを敷きにいったのかな?これが機能せずずっとジュビロのターンとなってしまいました。

 

一昨年と昨年に対し、今年のフロンターレは「変化」をつけられなかった。でも他チームは変化してきた。相対的な優位性がなくなったにもかかわらず、むしろ「止める・蹴る」も「目を揃える」も劣化しているけど、昨年までと同じことをやろうとしてうまくいかないのが今年のフロンターレだと思います。そうこうしているうちにもうシーズンも終わりが近づいてきました。白旗を揚げるなんてとんでもない。最後まで変化をつけられるのか?変化しながら前進できるのか?注目しながら応援します。