ギラヴァンツが2-1で勝利!池元選手に今シーズン初ゴール、大悟選手は上手さを見せた勝ち越しゴール!守備は最後まで身体を張って…。メンバーを大幅に入れ替えてもなお、小林監督の交代策で勝利を引き寄せました。
この試合では、ギラヴァンツの選手層の薄さが露呈しました。金沢がプレスも厳しく来るし、中盤もコンパクトだったのはありますが、それにしても落ち着かないギラヴァンツ。時間が経つにつれスペースができ、いくらかボールを持つようになりましたが、効果的な持ち方ではありませんでした。結果、ボール保持率は高いものの、自陣ゴール前であっぷあっぷのポゼッション。
ギラヴァンツがJ2でここまで勝ち点取れたのは、4-2-3-1の2-3の練度によるんだなと思いました。ボランチの弘堅選手と國分選手、そして私がJ2有数の強さだと思う2列目の椿選手、町野選手、大悟選手の5人です。この5人の強度練度こそ、今年のギラヴァンツ強さです。もちろん、SBもCBもと言いたいところではありますが。入替えが効きそうなのはFWくらいです。
今日の勝利はひとえに小林監督の交代策によるものだと思います。よく勝ち点3を引き寄せた…。同時に、今シーズンの目標が一桁順位というのもよくわかりました、今日の試合で。AチームとBチームの差が大きいのです。これからも続く過密日程で、選手を入れ替えて休みたくてもなかなかできない。主力にケガが出たら、とひやひや。そんなチームです。
ただ、その状況で交代が5人までＯｋというのは追い風ですよね。今日の小林監督を見ていると、交代策を上手く使って成長を促したり、勝ち点を引き寄せたりするかもしれません。でもそれはチームの実力じゃない。主力を脅かす強度と練度を持ったユニットが続かなければ、「監督頼み」になってしまいます。
勝って兜の…ではありませんが、J2で勝つのは簡単ではない。今、チームとして選手層の底上げをやっておかなければ、どんどん厳しくなる。勝ちながらそれをやれるのは幸せなこと。勝利の余韻に浸りながらも、同時に現実と未来を見つめていきたいと思います。
