痺れあがった好試合(フロンターレvsセレッソ大阪)

3-1のフロンターレ勝利という結果を見ると、好試合というのは当てはまらないかもしれない。ですが内容は本当にドキドキが止まらない素晴らしい試合でした。

 

スタッツはフロンターレがポゼッションしてますが、必ずしも効果的なポゼッションではなかったです。セレッソからするとボールを持たれるのは想定内。しっかりスライドして、守備ブロックの中にボールを入れさせない。フロンターレは効果的なボールはあまり入れられませんでした。

 

ではどうやって3得点したのか?それは守備ブロックをむぎゅむぎゅ!グシュグシュ!としてしまう。愚直にゴールに向かうそんな攻撃だったと思います。

 

先制点はノボリ選手と脇坂選手のアイデア勝ち。ワンタッチでつないだ驚速グラウンダークロスは守備組織に考える余裕を与えず、本能的に足を出したセレッソDF2よるオウンゴールでした。2点目は相手DFを中央にぐちょぐちょに集めて、後ろのスペースからの旗手選手のシュートが弾かれたところをダミアン選手が押し込。(旗手選手のふかさないボレーも見事!)。3点目は山根選手がまるで小学生のサッカーのように(愚直で真っ直ぐ!という意味)、相手に当たりながら運ぶことで相手DFがぐしゃぐしゃになり、パスを三笘選手がフリーターで決めました。

 

いずれもセレッソの選手がゴール前を固めてはいたのですが、その塊を言わば不条理なものにしてしまったと思います。きれいに崩すのではなく、不条理にしてしまう。まあ、恐ろしい攻撃です。

 

そして特に後半にこれができるのは、やっぱり先発陣がしっかりゲームをコントロールしてるからですよね。前半はセレッソにボールを持たれてましたが、FW陣も守備を怠らず我慢強く戦いました。セレッソに先制されると厳しい試合になるので、素晴らしかったと思います。そして交代で入る選手が役割をわかってて、しっかり結果を出しました。ベンチ外の選手やスタッフ含め、鬼木監督の言うとおり全員がしっかり働いてると思います。

 

6ポイントマッチを制し、フロンターレは2位セレッソに勝ち点14差をつけました。でもやっぱり油断はできませんよね。だけど選手たちは全く満足してなさそうです。無失点じゃなかった、もっと得点できた、もっと圧倒しなければならない、もっともっと勝ちたい。そのチャレンジャーとしての貪欲さを持ち続け、連勝記録を伸ばしていきましょう!