低調でも好調時と同じプレーを無理矢理やることで打開する!(フロンターレvs浦和レッズ)


3-1の快勝!憲剛選手のリーグ戦等々力ラストマッチを勝利で飾ることができました。

 

この試合、正直言って躍動感あふれていたかと言うと、特に前半、私はそうでもないと感じていました。リーグ終盤にきて感じている低調なイメージは、今節もそんなに好転したように思いませんでした。正直言って、浦和がガツガツとプレスにこなかったことで余裕があったんだと。浦和は4-4-2のラインをしっかりスライドさせながら守ってきたと思います。フロンターレにボールを持たせる作戦だったと思います。

 

フロンターレは自由にボールを持つことができたので、ゴール前にはボールを運びやすかったのですが、相変わらず最後のところでアイデアがつながらない。一方、昨日はセットプレーで優位に立つことができてたので、ジェジエウ選手が2回本当に惜しいシーンを迎えてました。だから、私は後半得点するならセットプレーかな、と思っていました。

 

ところが、フロンターレは後半、違う形でギアを上げてきたと思います。それが「低調でも好調時と同じプレーを無理矢理やることで打開する!」作戦です。もちろん鬼木監督がそんなこと言ってないと思うし、そんなふうに誰も考えていないでしょうが、私はそう感じました!逆に言うと、自分たちの強みは何なのか、それをとにかく徹底的にやれ、を徹底する、ということかもしれません。

 

この試合も、パスはずれたし、トラップも大きくなったり、攻撃の連動性もシーズン前半~中盤の強さはなかった。だからといってプレーのレベルが一緒に下がっては、並みの強さ以下に落ちてしまう。リーグ終盤はそうだったのかも。そこを無理矢理好調時と同じレベルでやろうとさせ続けることで打開した、と思います。悪く例えるなら、「少々体調が悪いくらいなら、今までと同じペースで働け!気が付けば体調も戻ってるはずだ!」という…これはブラック企業の発想ですね。このタトエは内緒にしといてください。
※注 私はこのような仕事の仕方を推奨しているわけではありませんよ!「悪いたとえ」です。ご容赦を。

 

最後に、憲剛選手について触れないわけいかないですね。3点目、悠選手へのアシスト、ノールックで体をひねりながら出すパス。「これ、前にも見た!」と思ったら、初優勝した2017年のホーム等々力、これまた浦和戦でした。この時は後ろから来たパスを思いっきり腰をひねりながらノールックで阿部浩之選手に出し、ゴールを演出しました。昨日の試合で憲剛選手が先発だったのは決して忖度ではないことを証明してみせましたね。

 

さあ、いよいよ最終節。そしてまだ獲得していない天皇杯を目指して、2020シーズンのラストスパートです。無理矢理作戦が功を奏し、本当の好調に戻すことができたのか?次節の最終節はアウェイ柏戦。ネルシーニョ監督+大谷秀明選手となれば、フロンターレにとっては天敵。ここを乗り越えて、2020リーグの有終の美を飾りましょう。

 

憲剛選手と大谷秀明選手のバチバチのマッチアップ、見たいなぁ。中2日だから厳しいかな・・・