しぶとく勝つ!でも「次の次」がいないことは未解決(フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌)

2-0でフロンターレの勝利!3試合未勝利でしたが、4試合ぶりの勝利となりました。「4試合ぶり」というと、すごく久しい感じがしますね。未勝利の3試合は、引き分け→引き分け→負け、という結果でしたが、この引き分け2つは曲者だと思います。「負けなし」ともとらえられるし「勝ちなし」ともとらえられる。実際、広島戦まではマスコミ論調も「負けなし継続」が多かったと思いますが、福岡戦の敗戦で「3戦未勝利」に代わりました。2引き分けの内容が良くなかったので、私はチーム力の下降を感じたし、福岡戦では「ああ、来たか・・・」と思いました。

 

では、今シーズンの前半戦がすべてうまくいってたかというとそうでもない。ただ、うまくいかない中でも勝つ、ということをどうにかこうにかやってきたと思います。柏戦、広島戦、福岡戦では、そのどうにかこうにか且、ということができなくなっていました。他チームのことを言っても仕方ないのですが、2位マリノスとの勢いの差は明白ですし、リーグタイトルのためには、苦しくてもしぶとく勝つことを取り戻す必要があります。

 

そして今節では、それをやってのけてくれました!去年と同じくマンツーマンでくる札幌をいなせないフロンターレは、自陣に押し込められましたし、疲労もあってかlパス成功率75%という体たらく。相手にプレゼントするパスのオンパレードで、ぶっちゃけ相手の最後の精度の低さに大いに助けられました。逆に言うと、フロンターレは少ないチャンスですが、その最後の精度のところでエース小林悠選手が魅せてくれた!続いて悠選手のアシストから遠野選手!その後のチャンスもわずかだったし、この苦しい中でも得点するしぶとさは、ずっと続く連戦で必要なのは間違いありません。

 

一方、スタメンおよび交代で出てこないベンチメンバーを見てもわかる通り、現時点での選手層の薄さは否めません。あんなに鈍重なノボリ選手なんて見たことないけど、代えようにも代えられる選手がいない。アンカーはシミッチ選手の一択しかないことは、この試合を通じて感じました。山根選手も控えがベンチ入りしても、山根選手がケガでもしない限り出てきそうにない。選手の移籍もケガもなかったらどうにかなったのかもしれませんが、体をぶつけあうサッカーでそれは希望的観測すぎます。「ベンチが豪華」ではダメで、ベンチに入れないメンバーが普通に1軍かつ連携が取れ練度が高いメンバーでなければ、この連戦では実力を発揮できないと、よくわかりました。控えメンバー、ベンチ外メンバーの成長促進をお願いしたいと思います。

 

とはいえですよ、勝利は勝利だし、勝ち点3はしっかりゲットできました!次はルヴァンカップ。相手は補強に成功している浦和レッズ。かつてルヴァンカップで苦い思いをさせられた相手ですし、ACLで優勝経験のある非常に優れたチームです。苦しい戦いになるのは間違いない。苦しくても勝つ、今節魅せたことが本物かどうか。期待したいと思います。