90分でしぶとく勝つことを実行した(フロンターレvs鹿島アントラーズ)

2-1で逆転勝利!正直、80分までは勝てると思えなかったこの試合。それまで全くなかったゴールの香り、というかシュートの香りすらしなかったけど、残り10分で途中交代で投入された脇坂選手のプレースキックからの山村選手のヘディングシュート、そして宮城選手の無回転シュートで勝ち切りました。

 

攻撃で圧倒することができない今のフロンターレにとっては、この勝利は大きいと思います。というか、守備をさぼらずしぶとく勝つ・のらりくらり勝つ、のが今のフロンターレにできること。そういう意味では80分まではチャンスもろくに作れない負け試合でした。それを勝ちに持って行ったのは「しぶとく勝つ」を実現できたということです。

 

サッカーは90分でどちらが多く点を取るか、を競うゲームなんだなぁ、と、ルヴァンカップの浦和戦@等々力以来で思いました。あの時とちょっと似てたかもしれないですね。まあ、あの時はフロンターレは残り10分引きこもりしかできずに決壊しましたが、昨日の鹿島は守備を固めながらロングボールでカウンターをうかがうなど、ルヴァンカップフロンターレよりよっぽど追加点の可能性がありましたが。

 

マルシーニョ選手と宮城選手について少し感想を残します。マルシーニョ選手はスピードあるドリブルが持ち味なんでしょうね。そのからゴール前までは攻め込みましたが、ペナrティエリア前で鹿島の選手が2人で止めに来るのをかわし切れずボールロストするシーンが目立ちました。ただ、この仕掛けは途中交代で宮城選手が入った時に生きてきたんじゃないかと思います。相手を疲弊させたり、特定の意識を植え込んでおくことで、交代で入った選手がやりやすくなるのかなと。昨シーズン前半の三笘選手や、CFがダミアン選手から小林選手に交代する、みたいな感じですかね。

 

宮城選手が先発で出場した時って、後半くらいから消えていく印象がありました。だから昨日途中交代で入るとき、このくらいの時間ならガンガンやれるのではないか、と思いました。本人曰く、何もできず課題ばかりとのことですが、FWとしてゴールを奪ったのは自信になると思います。思えば三笘選手も当初はスタメンで出場すると思ったようにプレーできていませんでした。マルシーニョ選手と宮城選手がこのような関係になると、ちょっと停滞していた左サイドの脅威が復活、増すのではないでしょうか。

 

交代選手が得点に絡んだという点では、鬼木監督の采配がズバリ当たったことになります。こういう時、監督は気持ちいいだろうし、信用して送り出した選手が結果を出すのだからうれしいでしょうね。脇坂選手なんて、チャンスを作り得点に絡むことを期待されて出場したわけだし、もう最高といっていいでしょう。

 

というわけで、守備をさぼらずしぶとく勝つことができたフロンターレ。目指している姿ではないでしょうが、今やるべきことを全選手がきっちりやり通しました。ここからホームで連戦となりますね。次は湘南戦。私も先日ナンバーつけた水ユニで参戦しようと思います。