天皇杯はリーグ戦とはまったく異なる雰囲気ですよね。たとえ等々力開催だとしても、イベントもないしグルメもちょっと少ないし。でも、日本中のサッカーチームの中で1番を決めるという意味では、もしかしたらリーグ優勝よりも重たいのかもしれません。伝統もあるし。
ここぞと会社をフレックス退社し、18:00キックオフに余裕を持って等々力に到着しました。あっという間の90分間はフロンターレが3-1で快勝し、次にコマを進めました!天皇杯は何よりも勝ち上がることが目標。よってきっちりと機能の目標は達成です。試合内容としては後半ずっと押し込まれたし、失点もしてしまったけど、勝ち上がったから問題なしです!
とはいえ、内容としてはどうだったか。後半は押し込まれっぱなしで、最後の守備固めの交代策にもかかわらずゴールを割られてしまいました。どうしてもダミアン選手が下がった後に守備が弱くなるし、ボールがキープできなくなるのは相変わらず。山村選手や車や選手を投入して、自陣で跳ね返しまくると言っても、ルヴァンカップ浦和戦もダメだったし、昨日も最後に決壊したし。守備固めになっているのかどうか、疑問にすら思います。
そもそも守備固めとは、相手が何してもガチガチに跳ね返して、むしろ相手が諦めるようなレベルのものだと思います。だからフロンターレのちょいちょい失点するのは、自陣で跳ね返す作戦のメンバーなだけ。本来なら相手陣地でボールをキープし続けるのがもっともリスクが少ないと思うのです。ダミアン選手や家長選手が下がった後にそれができるメンバーがいない、ということなんでしょうね。
一方、押し込まれた原因はフロンターレの守備固めだけじゃなく、鹿島の攻勢もありまして、その中心はやっぱり荒木遼太郎選手ですね!荒木選手が入った途端、等々力のピッチは荒木選手に試合されっぱなしでした。最後にはゴールまで奪われるし。敵ながらあっぱれですが、あのふわふわした微妙な位置取りをロジカルに対応できなかったことは、もう一度分析して反省してほしいと思いました。まあ、それにしても荒木選手は見事だった。だって同じ時間に大島選手もピッチにいたんですよ?それにもかかわらずあの、荒木選手の目立ちようですよ!?
最後に、この日一番の凄みを見せたのは脇坂選手だと思います。左足のコントロールショットも素晴らしかったけど、あの旗手選手を微動だにさせずに速いクロスをピンポイントで当て、コースを変えてゴールネットを揺らすなんて…。オリンピック明け、苦しいながらも連勝した最大要因の一人は脇坂選手です。どうしたの?っていうくらいの凄みを感じませんか?また、旗手選手・橘田選手と構成した中盤は、くるくるとポジションを動かしながら、とても楽しそうにすら感じました。この3人+大島選手の中盤は、怪我がなければかなりのレベルでやり続けられると思いました。
90分間圧倒する力はないけど、こうしてしぶとく勝つことが大事です。先述した通り、トーナメントは勝ちあがることが第一目標。それをしっかり達成したことは、選手とスタッフ全員がガッチリ団結してるからこそ、と思いました。残された2つのタイトル、両方とも獲得するため、ここからさらに加速して進みましょう!