塚川選手が前所属チームで人気だった理由の一端(フロンターレvs浦和レッズ)

2-1で逆転勝利!冷や冷やする試合が続きますね。ほぼ浦和ペースだったけど、逆転した2分はフロンターレ時間。中でも山根選手がゴール決めたことは、やや出遅れ気味だった山根選手のコンディションが上がってきたのだと思います。少しずつ選手達が上がってきたと思います。

 

この試合は塚川選手に注目でしたね。プレー内容についてはご承知の通りですが、塚川選手がなぜ松本山雅であんなに愛されてたか、私なりに少しわかった気がしました。もちろん「私なりに」なので、合ってるかどうかわかりませんが。

 

塚川選手がフロンターレに移籍するとき、松本山雅サポーターの方がツイッターにあげた「取説」を読みました。本当に愛にあふれていて、フロンターレでの成功を祈りながらも、最後には「もしフロンターレでフィットしなかったら松本山雅に返して」で結ばれてました。

 

では塚川選手はフロンターレフィットしたか?答えはイエスではないと思います。足もとのスキル、判断スピード、アジリティなど、どれをとっても足りない。身長があるのでハイボールに競ることができるので、試合を締めるための守備固め要員として使われるにとどまっていました。翌シーズンフロンターレに在籍してるだろうか?そう思いました。

 

しかし今シーズン塚川選手はフロンターレで、スタメンはなくともベンチ入りしています。そして浦和戦でサイドバックとしてスクランブル発進!一定の評価を得るプレーをやり切りました。

 

この試合での塚川選手は去年と何が違ったか?何も違ってませんでしたよね。スピードも俊敏さもない、ボールタッチも怪しい。でも、前述したようにこの試合で私は塚川選手が愛される一端を見た気がするのです。それは「一生懸命」ということ。バカにしてるんじゃないですよ。

 

今までだって一生懸命だったじゃないか、と言われるでしょう。その通りですが、この試合ではサイドバックでのスクランブル出場です。しかも相手選手から結構狙われてました。失点につながるミスもしたし、本人もメンタルヤバかったと言ってました。でもそこから持ち前の一生懸命さでこのピンチを乗り越え、後半は逆転ゴールの起点となった。

 

鬼木監督は練習を見て、選手達の特徴と調子を判断し、帯同する選手を決定していると思うのですが、塚川選手がベンチ入りしてるのは、もちろんサッカー選手としての特徴もあるけど、今回見せた一生懸命さが試合の中で必要な時が来ると思ってたのでしょう。

 

さて、塚川選手の人気の一端はこれだとしても、それだけで松本山雅であんなに人気になったわけじゃありませんよね。前述した取説には「アディショナルタイムにゴールを決める」と書いてありました。フロンターレでサポーターの心を掴むのに、ゴールほどわかりやすいものはありません。フロンターレでもっともっと愛されるために、松本山雅の時と同様ゴールを期待してますよ!