2024年8月17日、私が応援しているフロンターレはホームに横浜F・マリノスを迎えての試合でしたが、同日、ギラヴァンツ北九州はホームのミクニワールドスタジアムに三連勝中のカターレ富山を迎えての年に一度のギラフェス!どっちに参戦するか迷うところですが、正直、そんなに迷わずにギラフェスへの参戦を決めちゃいました。
ギラフェス参戦を決めた理由は、今のギラヴァンツのチームの雰囲気が良さそうで、それを現地で肌で感じたかったから。ギラフェスの入場者プレゼントのオリジナルTシャツ(小倉縞々とのコラボ!)が欲しかったから。いつもアウェイ現地参戦しかしていないのですが、その時も熱く応援をしている応援団の方々が、ホームで大サポーター達を引っ張っている様子を見たかったから。などなど、様々。そして結果は2-0の勝利!内容・結果そしておもてなしともまさしく「現地参戦してよかった!」以外の感想がないギラフェスでした。
この試合前のロッカーの様子を、オフィシャルは是非アップしてサポーターに見せてほしいです。増本監督は選手達にどういう声をかけたのだろうか?この猛暑にもかかわらず、選手達は全く自分の力をセーブすることなく、全力でスタートしました。恐らく選手達はきちんと90分を考えてのことでしょうが、観客席からはスタートから全開で、前半でこの試合を決めてやる!という気概が伝わるようなプレーが続きました。
もちろん相手は三連勝中ということで、ギラヴァンツのプレスをはがすし、すばらしいポジション取りで密集を回避、広いスペースからゴール前にボールを運ばれ、肝を冷やすシーンもたくさん。だがそこはギラヴァンツの選手達は、必ず全員でゴール前に戻り身体を張って守備。この守備の手を抜かないことが、今のギラヴァンツ好調さの最大の要因だと思います。守備の時こそ神経を最大限にとがらせ、どこに相手が来ようとしているか、どこにボールを動かしたいか、鋭敏に察知しそれを良い形でやらせないことができています。
ただ、守備が良ければ勝ち点3を取れるわけでもなく、やはり攻撃力も必要。シーズン前半、失点数はリーグ最少レベルでも順位が沈んでいた理由は得点力の無さでしたが、そこに藤原選手が加わったことで一気に改善に向かっています。永井選手のゴール量産には、藤原選手からの正確なフィードが欠かせない。永井選手にしたら「藤原選手はきっとあそこにボールを入れてくれる」、藤原選手は「永井選手ならきっとあそこで相手に競り勝ってくれる」といった、阿吽の呼吸が感じられます。もしかしたら二人ともJ1経験のある高いレベルの選手というのも、こうしてピンポイントで合わせることができる理由かもしれません。
では、この試合で印象に残った選手について簡単に。
まずは永井龍選手!前半で先制ゴールを挙げるというのはFWとしてスーパー合格点です。前述の通り藤原選手からの質の高いクロスでしたが、忘れてはいけないのはその時永井選手は相手DF2人に挟まれていたこと。そこをしっかり勝ち切ってドンピシャでゴールですからね。本当に身体・体幹が強そうで、ポストプレーも相手を背負ってしっかり収めて周りを生かす。替えがきかなくなりつつありますが、大森選手が加入したこれから、ハイレベルなCF争いとゴール量産を期待です。
次に藤原健介選手!1G1Aの大活躍ですが、結果の前にはだれにも負けない過程での奮闘があります。前述したとおり、ギラヴァンツの好調を支えるのは一人もさぼらない守備ですから、増本監督は守備ができない選手は出場させないと思う。逆に言えば、入団早々からスタメンで活躍する藤原選手は、攻撃力はもちろん、守備も評価されているということです。どれだけ戻ってスペースを埋めるか。ボールホルダーを自由にさせないか。パスコースを限定しているか。もちろん勝利の原動力となっている高い攻撃力はいかんなく発揮。ここから連勝を続けるのに藤原選手の力は必須ですね。
そして高昇辰選手!昨日の2ゴールとも高選手が絡んでますよね?先制点は藤原選手の前にボールを運びましたし、追加点ではアシスト。ご本人はゴールがなかったのが不服でしょうが、チームやサポーターは高選手の運動量とスピードと強さの凄さを十分わかってますよ。クロスを入れさせても上手いしシュートも撃てるので、相手は警戒してもしきれない。でも次はゴールも奪いましょうね。
他にもどの選手もすばらしかったので(終盤相手に押し込まれた状況から一気に陣地回復した井澤選手のドリブルと井澤ルーレットなどなど)、枚挙にいとまがありません。そのくらいの充実した90分間でした。
これで順位を5位とし、ギラヴァンツは昇格プレーオフ圏内となりました。まだまだシーズンは続くので、このまま好調を続けるのは至難の業だとは思いますが、期待してよいと思います。本音を言うと、仮に昇格したとして果たしてJ2定着ができるのだろうか?がまだ不安。だけどそんなこと気にする前に、藤原選手が言ったように我々はまだ何も成していない。一戦一戦必勝の思いで戦っている選手達を、同じ思い・近い思いで後押しするだけだと思います。J2昇格も定着も、その先にしかありませんからね。
それにしても本当に楽しいギラフェスでした。試合後の花火も想像以上にすばらしかった。スタジアムが海の横だから、海上から打ち上げる花火が本当に目の前でしたもんね。でもね、花火がなくてもミクスタはいつも楽しいよ~。ギラフェスで初めて来られた方も、久しぶりに来た方も、是非またいらっしゃい!
あと、後半アディショナルタイムの「北九州アレ・アレ」最高でした。現地で勝利に立ち会うの、いつ以来だろうか・・・。泣きそうになりました。