去年の8月、お盆休みに思い立ってフットサルクリニックに通い始めました。コンスタントに通っているわけじゃないのですが、もう少しで半年が経過するので、感じたことを書き残しておきます。
ボルクバレット北九州を応援するようになって約2年、周りの方々の多くが自らもプレーされているとのことでした。また、実際に選手達がプレーしているのを観ていて、やっぱり凄いと思うし、楽しそうでもある。運動経験ゼロの、そろそろおじさんを卒業する年齢の私が何を今さら…ですが、少しでも身体が動くうちにやれることをやりたいと思い、勇気を出してクリニックの門を叩くことにしました。
フロンターレのOVER50フットボールクリニックに申し込んだのですが、開催当日に雷で中止。そこから時間が空いて、お盆休みに「横浜 未経験 フットサル」「川崎 未経験 フットサル」などググって見つけたのが、今通っているフットサルクリニックです。自宅から徒歩20分、車だと5分ですが、こんな近くにフットサルコートがあったのか!と驚きました。
まず場所を確認しに行ったのですが、その時にスタッフの方に運動経験ないこと、もちろんサッカー未経験であること、年齢など話したら、クリニックはやさしいコーチが一人ひとりに合わせて都度内容を変えてくれる、とのことで、帰宅してすぐWEBから申し込み。ドキドキしながら当日を迎えたという次第です。なお、シューズ(トレシュー)は前述したフロンターレのクリニックを申し込んだ際に購入してました。
未経験と書きましたが、実は30代の頃、個サルに数回行ったことはあります。仕事終わりに渋谷のコート(今はなき東急東横店の屋上)でやってました。若かったのでどうにかついていこうと頑張ってたけど、やめた理由は2つ。ひとつは経験者がガツガツやること。私はのんびり楽しくできたらいいなと思ってたので、全くレベルが合わない環境は苦痛になっていきました。2つ目は私がちょっと重めの病気になったこと。2週間入院することになり、これを機会にその後は全く身体を動かしていませんでした。
そんな前例があったので、今回のクリニック参加もワクワクより不安のドキドキのほうが圧倒的に大きかった。ですが当日、ボルクバレット北九州ユニを着用してコートに行きました。
参加者は10人だったと思います。コーチの方に初めてであることをお伝えして予防線を張り、いざスタート。ウォーミングアップから見様見まねでやっていたのですが、すでにそこで息が上がってしまってました笑。驚いたのは、例えば2人一組でパス交換とかがほとんどなかったこと。試合の中で使う個人とチームの戦術が中心で、正直内容に全然ついていけません。最後はゲームを行ったのですが、走れない私はゲームに入れません…。ただコーチの方は常に私を含めた全体を見ていてくれて、声をかけてくれながら、今日練習で行った個人戦術やチーム戦術をやろうとするよう、丁寧に指導してくれました。また短い間隔で休憩を挟みながらだったので、2時間どうにか最後まで参加できました。
試合後にはコーチの方から声かけていただき、私のユニを見て、コーチ自身が神奈川選抜のコーチをやっていたこと、安嶋選手や岡田選手を知っていること、など話をしました。私からはフットサルを観るのが好きだけど、選手達を観ていて自分もやってみたくなったことなど。すると今日は競技性が高い練習とゲームだったけど、その時のレベル見ながらやるので今後もぜひ、と言われ、その日は帰宅しました。これが始まりです。帰宅した姿を見た嫁さんからは、汗でドロドロの姿に驚かれ、翌日からは筋肉痛に悩まされ…だけど楽しかったです。
3回目だったかな?その時の参加者はなんと私ひとり!でも「ひとりでも参加者がいればクリニックやります」とコーチがおっしゃってた通り、私ひとりにマンツーマンでたっぷりと指導してくれました。ウォーミングアップのストレッチから丁寧に(ストレッチですでにバテてたw)、私が基本を知らないのでまさに「止める」「蹴る」から。私できるかできないか見ていただきながら。初めてちゃんとフットボール(の基礎)を教えてもらいました。
その後、月に数回ペースで通ってますが、今回感想を書こうと思った理由は、実は前回のクリニックにあります。
未経験者歓迎クリニックですが、経験者はダメということじゃない。ということは元サッカー部の方や、今も趣味等何らかの形でフットボールをやってます、と言う方もいらっしゃいます。そりゃそうですよね。ただ、前回はいつもよりそういう方が多く、そうなると戦術練習だったりゲーム形式練習もおのずとレベルと強度が上がってくる。以前から未経験かつ年齢も年齢の私は周囲に迷惑をかけていたのですが、前回のクリニックではいつも以上にそれをヒシヒシと感じさせられました。
で、その夜どう思ったのか。そもそも普段の練習ができない(しない)状況でフットサルを続けても今以上には上手にはならない。すると今後ずっと周りに迷惑をかけることになる。そういう周囲への申し訳なさを抱えたまま参加するのは、正直言って辛い。なんだったらもともと他人との接触(ボディコンタクト)は好きじゃないのに、チームスポーツをやること自体が間違っていて、やるなら個人スポーツをやるべきだったのではないか…。となどと考え、ちょっと悶々としていました。つまり、自分にはフットサルは無理だからやめようかな、です。
ただ、昔から知人に「生まれながらのスーパーポジティブ!」と言われている私。落ち込んでもくよくよしても、その日はしっかり落ち込んで、でも翌日にはなぜか残さない性格。翌日にはこう考えるようになっていました。
まず、この年齢で未経験のおじさんがフットサルをやってみよう、と思い立ち実行することに意義があるのではないか。何かに踏み出せずもやもやしている同じような方達がいるとしたら、私のこの経験が少しは後押しになるのではないか。誰にもそんな話をしたこともないけど、もしそういう方と話すことがあれば、参考として話してあげられるじゃないか、と。めちゃくちゃ偉そうで厚かましいですよねw
次に、Fリーグを観戦するの好きだったところから、自分がプレーしてみていること自体にも価値があるんじゃないか?サッカー経験者がサッカーの代わりとしてフットサルを嗜むことももちろん素晴らしいことですし、むしろ現在はそういう人が多いのかな?またはお子様がサッカーを始めて、親御さんが興味を持ち、プレーする場が比較的多いフットサルをやっているなど。私はそうではないパターンなので、Fリーグ観戦がきっかけにフットサルを嗜む例になっているのではないか?自分がプレーするからFリーグを観戦するのも良いし、私みたいにその逆も良いよね、と。ほら、スーパーポジティブでしょう?
一方、フットサルの課題として「自分がプレーするもの」と捉えられており「観戦する競技スポーツ」と思われていないことがあります。これはボルクバレット北九州の安嶋選手が以前何かの記事でおっしゃってたと記憶しています。この解決には全く寄与していないのですが、いつか何らかの形で解決策に近づくことができたらいいなと思います。
土日に自分で練習するとかしたらまだ上達もするのでしょうが、それすらやらず、クリニックのみに通う私が上手くなることは、まあ、ないですねw。でも、こうしてこの年齢で新しいこと、フットサルをするということに挑戦できたことはありがたいと思います。こういう機会を与えてくれたFリーガーの皆さんや一緒に応援してくださってる方々、そして今回も私がやりたいことに対し背中を押してくれた嫁さんに心から感謝しています。
以上です。たまには試合の感想じゃないことを書いてみました。お目汚ししたことをおわび申し上げるとともに、ご一読いただいたことに感謝申し上げます。これからも老化に抗いながら、自分のペースでフットボール観戦とプレーを楽しみます!
参加者が私ひとりだった時の画像です。左がコーチ、右が私。昨シーズンのイザケユニ着てます🐺