前半の閉塞感と後半の可能性。ジャッジに対して感じたことも少し…(フロンターレvsサガン鳥栖)

2020年のJリーグ開幕戦。フロンターレはホーム等々力にサガン鳥栖を迎えましたが、結果はスコアレスドローでした。

先週のルヴァン杯で見せた躍動感は、残念ですが今日は半分くらいしか出せてなかったと思います。後半に前線の2枚替えをしましたが、それまでの右サイド左サイド、そして2枚替え以降で違いが見られたと思います。

 

私はメインスタンドから観戦してるので、前半はフロンターレの右サイドが目の前です。気になったのはノッキング。選手達の間隔が近いというより、被るのに近い気がしました。前線に運べば運ぶほどどん詰まりになる。スピーディーな攻撃ができない。そんな印象です。皆さんおっしゃるように、原因の一つに家長選手のポジションがあったかもしれません。いわゆるレーンとらわれず自由に動くように見て取れましたし、それによって選手達がつまりすぎる時があったと思います。

これは練習でわかってたと思うんですよね。リーグ戦になって突然明らかになったわけじゃないでしょう。だとしたら、これも狙いだったのだろうと思います。速い攻撃だけでなく、しっかりとボールを持って動かしながら崩すことも同時にやろうとしたのでしょう。でも、右サイドでは必ずしもうまくいかなかったと思います。

 

一方後半になると、メインスタンド側には左サイドが来てました。こちらはスムーズ且つスピーディーに進んでましたね。ノボリ選手のポジショニングというか、味方がボールを持った時の顔を出す場所が絶妙だったと思います。また、長谷川選手とノボリ選手はお互いを見ながら位置を修正してたようです。右サイドよりもスムーズに連携できてたと思います。

ノボリ選手と言えば、チアゴ・アウベス選手のスピードに負けなかったのは凄かった!もともと快速アタッカーでしたからね!やっぱり足が速いDFって大事ですね。

 

さて、2枚替えしたあとにフロンターレの攻撃は勢いを取り戻しました。ワイドに開いてボール受けグイグイと前進する大卒新人2人は本当に頼もしく思いました。前線3人は相性も見てユニット化してるのかな?と思いました。すなわちダミアン選手・長谷川選手・家長選手のユニットと、小林選手・旗手選手・三笘選手のユニット。ある程度固定した方が連携を深めることができていいかもしれませんね。

 

スコアレスドローは良い結果ではないし、特に前半は去年同様の閉塞感も感じてしまいました。でもまだ1試合です。勝ちながら修正していけるよう、応援し続けたいと思います。

 

なお、今日は審判のジャッジというよりも、今シーズンのジャッジ基準にストレスを感じました。去年はファールを取ってた接触プレーも今年は取らないとのこと。ルールですから、私達サポーターも慣れないといけませんね。またVARも慣れないですね。あの時間が止まってしまうの、何とかなりませんか?接触プレーを流しても、急に主審が立ち止まって耳に手をあててる。しばらく経ってそのまま進めたり判断を変えたり。正しい判断を求めたのは私達サポーターもそうでしたが、これではちょっと…。技術が進んで、ビデオアシスタントAIが瞬時に判断して主審に伝える、とかならないかな?

 

そしたら審判いらなくなりそうですね。

戦術は「長谷川竜也」。選手が気持ち良ければサポーターも気持ちいい勝利。(ルヴァン杯フロンターレvs清水エスパルス)

2020シーズンの初戦、ディフェンディングチャンピオンとして臨むルヴァン杯グループリーグ。フロンターレは5-1で快勝しました!

 

いや本当に久しぶりに見た感覚でした。人数をかけて奪ったら素早い攻撃を仕掛ける。3トップは幅広く構えて、ボールを受けたらガンガン切り込む。一方で奪われて攻撃を受けることもしばしば…。スピードと運動量と攻守目まぐるしく変わる、エンターテインメント豊富な試合でした。

 

この布陣で一番生きたのは長谷川選手でしたね!長谷川選手がボールを受けたら、常にスペースがあって得意のドリブルでグングン切り込んでました。楽しかったでしょうね〜。そんな選手を見てるとサポーターも楽しくなるんですよね!

 

4-3-3の布陣ですが、関塚監督の時にも挑戦したことありましたよね?あの時は今ひとつだった気がします。今シーズンは豊富な中盤の選手層をバックに、運動量の多いサッカーを展開していくんでしょうね。碧選手先発でバテたら守田選手が。守田選手が先発でバテたら碧選手が。そんな交代ができそうです。また、今日のベンチメンバーを見てると、紅白戦もすごそうです。前線の選手達は全員活躍したし。

 

気になったのは守備ですね。連携という面ではかなり危なっかしかったと思います。ジェジエウ選手の個人能力に頼ってる感もありました。今年のフロンターレはボールを握り倒すつもりはないのなら、攻撃される時間も長くなります。GKも含めた守備の連携をきっちりお願いします。得点すれば優勝できるわけじゃないというのは、シルバーコレクター時代さんざん経験してますから!

 

いい形でスタートした2020。東京オリンピックの影響でハードスケジュールです。去年はいつまでたってもチームが完成せず、リーグ戦4位でACL出場を逃してます。チーム全員で攻守とも完成度を早急に上げ、目指す場所へ突き進みましょう!

勝ってホッ・・・ドタバタだったこの一年間の集大成(フロンターレvsコンサドーレ札幌)

2019年のJ1リーグの最終節。フロンターレコンサドーレ札幌とアウェイで戦いました。この試合、かなりの人数のフロンターレサポーターさんが札幌に行かれてましたね!その行動力というか、現地で選手を後押ししたい気持ちというか、素晴らしいと思いました。私はと言うと・・・寒い雨の横浜で自宅に引きこもってDAZN観戦でした。札幌はもっと寒いのに!

 

さて、試合は2-1でフロンターレの勝利!「ああ、ここに落ち着いたんだな」というスタメンで臨みました。フロンターレにしては珍しく(?)、キックオフ後1分足らずで先制点!札幌のキックオフでしたが、ボールを回収後一度も札幌に触らせないままDFを崩し悠選手がゴールを決めました。「お!」と期待を持たせる内容でしたが、その後のありさまはご存知の通り・・・。圧倒的に札幌にボールを持たれ、ビシバシとサイドや裏に通され、まあそれはそれはスリリングな試合になってしまいました。

 

こうなるとセットプレーは大事で、脇坂選手が見事なFKを決め、これが決勝点となりました。このシーンを見ていて思ったのですが、FKを直接決めるってもちろん蹴ったボールのスピードやコースも重要ですが、味方の動き出しも大事なんですね。ファー気味にポジションを取ったフロンターレの選手たちに合わせるかと思いきや、GKの逆を取ってニアに決めた、チームにとってすばらしいFKだったと思います。今まで蹴った選手とボールしか見ていませんでしたが、これからはチーム全体を少しでも見られるようになりたいと思います。

 

ただし、せっかくリードしても試合をいなせないのが今年のフロンターレ。それはひとえに選手たちのスキルが落ちたことと、プレーの選択が遅くなったことが原因だと思います。素人の私が見ていても乱れるトラップ、アクションせずボールが足元に来るまで待つ選手、こんなに余裕ある状況で相手にパスする?とびっくりするようなミスが相次ぎます。これはもはや仕方ないことなんでしょうね。ただ、これらのスキルを失いながらも選択してきたのが今年のサッカーだし、ルヴァンカップを獲得したという結果は残したので、そういうことなんでしょうね。

 

結果的には本当に勝ってホッとしたというのが感想です。「勝てば何でもよし」だったらいいんです。でも「攻守に圧倒して勝つ」のが鬼木監督の目指すフロンターレであったのならば、昨日の試合はやっぱりひどいものだったと思います。「攻守に圧倒されたけど、開始直後の勢いとFKで2点リードしつつも、その後のチャンスは「ことごとく外し、どうにかにか守り通して勝った」試合でした。

 

これで2019のフロンターレの冒険は終わりました。優勝したマリノスにはおめでとう!という気持ちです。マリノスに勝ち点で10も離され、4位は十分すぎる結果だと思わなければなりません。振り返れば、優勝できなくて当たり前な一年でした。私とかの仕事に置き換えると「対外発表した予算未達」のシーズン。KGIは四冠、KPIのひとつが三連覇でした。アクションプランがどういうものだったのかわかりませんが、チームにはしっかり振り返ってほしいと思います。そして来季の戦力構想もすでにできているでしょから、それを踏まえて来年のKGI、KPIを知りたいと思います。

 

文句ばっかりになってしまいましたが、やっぱりこれは上手かったフロンターレを知っているからですね。そして連覇を目の当たりにしたから。チームは人なり。フロンターレも他チームも人でなっている以上、人が変わっていき、チームも変わっていき、チームの絶対的な力も相対的な力も変わっていきます。そんな中やっぱりフロンターレにはいつも期待しているし、その気持ちはきっと変わらないと思います。また来シーズン、フロンターレと共に前進したいと思います。

 

さあ行け!フロンターレ

 

 

祝!J3優勝!J2への課題と、うまくいかないなりになんとかできたこと(ギラヴァンツvsガイナーレ鳥取)

1-1の引き分けでしたが、最終節を待たずにJ3優勝を決めました!いやぁ、なんだかんだでうれしい!!

 

さて、試合に関しては両手をあげて喜べるものではありませんでした。鳥取が豊富な運動量で数的優位を作りながらギラヴァンツのプレスをかわし続け、ギラヴァンツは苦しい展開。ボールを持って繋いで持ち上がりたくても、鳥取の選手に囲まれて奪われたり、コースを切られて難しい選択をせざるを得ない状況となりインターセプトされたり。ってか、鳥取の両ワイドの選手運動量豊富すぎ!スタミナありすぎ!3バックと5バックをあれだけ素早く切り替えられたら、ギラヴァンツとしてはなかなか難しいですね。それでも無失点でしのげば後半鳥取の運動量が落ちるかな、と思ってたけど、持ちこたえられず失点。追いかける展開となるも、状況は変わらないままハーフタイムになりました。

 

そして後半。いきなりギラヴァンツは戦術変更!?と思われる攻撃に出ます。相手より早く攻撃してしまえ!と言わんばかりの速攻が炸裂!ボールを前に前に繋いで町野選手がこれぞFWというゴール!同点に追いつきました!

 

このゴールまでのギラヴァンツの攻撃はお見事でしたね。前半いつものようにボールをつないで相手を押し込みたかったけど、焦れずにやることができずに逆襲を浴びてました。相手のワイドが速いのなら、それ以上のスピードと運動量だ!そして大悟選手のやさしいアシストと町野選手のここしかないコースへのシュート。いやぁ、前後半のこの切り替えは何よ!?と思いました。

 

ただ、有効な速攻がその後もあったかと言うと、そこまでもなく…。後半も鳥取優位で試合を進められてしまいました。高橋卓也選手のスーパーセーブがなければどうなっていたか…でも、スーパーセーブもチームプレーのうちですから!織り込んでいいんです!

 

歓喜の昇優勝とはいえ、来シーズンJ2で戦うのに課題はありますね。(レンタル選手の話は置いといて。)

 

やっぱり今日くらい相手守備が厳しいとプレーが乱れてしまいます。余裕を持ってボールを持てる時はいいのですが、当然相手はそうはさせじとプレスをかけてきたり、網を張ってきたりします。予め先を見ておいて、相手をかわしながらパスをする、さらに動いてパスをもらう、ということを、一段も二段もレベルを上げていかなければ、上位カテゴリーでは苦しいでしょう。そしてゴールを決める力ですが、これはどうしてもレンタル中の選手ともともとギラヴァンツの選手の話になるので、今日はしません。

 

相手をかわす技術もレベルアップして欲しいですね。今日は弘堅選手は結構相手に見られていて、DFからボールを受けても戻してしまうシーンが目立ちました。前を向かせないようにされたのもありますが、その中でもやっぱり前を向いて欲しいですね。そうしたら弘堅選手の広い視野からサイドチェンジだったり相手の裏だったり、ズバッと速いパスだったりと良さがさらに出そうです。もちろんこれはみんなそうなのですが。

 

とはいえ、速攻で同点に追いついたのは高評価だと思います。自分達が積み上げたものが上手くいかない。そこで一気に違うことを仕掛ける。しかも同じイメージを持った選手達が絡んでゴールですから!ハーフタイムに具体的な指示があったのかわかりませんが、苦しい状況をアイデアで打破したのは、積み上げてきたもののひとつだったんでしょうね!

 

ギラヴァンツはここまで19勝9分5敗、得失点差25と、J3チャンピオンふさわしい成績です。ただ、3年かけて作る予定だったチームの土台が1年でできたかというと、私は正直言って不安です。それは、自分達でボールをつないでゴールに迫るサッカーが今日のようにJ3でも機能しないことがあること、そしてやっぱりレンタル中の選手達の能力の高さに支えられた面も大きいと思うからです。

 

でもね、今から来年のこと心配してたら鬼が笑うってもんですよ!小林監督にはそんなこと織り込み済みだろうし。1年で復帰したらしたでなんとかするでしょ!今夜、私達サポーターはJ3チャンピオンという言葉を堪能していいと思います。

 

さあ、あと1試合。有終の美を飾りましょう!進め、ギラヴァンツ

惨敗のホーム最終戦・・・一年間の積み上げに歴然とした差があった(フロンターレvs横浜Fマリノス)

1-4と、見事なまでの惨敗でしたね。一年間ブレずにやり続け、ここまで到達したマリノスに対し、メンバー固定するに至らないまま一年間が経ってしまったフロンターレとの差が、はっきりと出たと思います。

 

マリノスの素晴らしいところは、イチかバチかのサッカーをしないところだと思います。やるべくしてやり、なるべくしてなる。確率が高いとかそういうことでもない。強烈な個性を最大限生かす組織、という感じです。これぞ連動性!と拍手を送りたくなる試合でした。フロンターレとの試合ですから自ずと両チームを比較できましたが、そのレベルの差は歴然でしたね。崩し、速攻、カウンター、どれも完璧でした。優勝に値するチームだと思います。

 

一方、フロンターレの得点は長谷川選手のクロスに対してダミアン選手のヘディングシュートの1発のみ。確かにいいクロスにいいシュートでしたが、マリノスDFを振り切ったダミアン選手の強さに助けられたものだと思います。まさしくイチかバチかの攻撃です。今シーズンのフロンターレは最後の最後が決まらない、という印象がありますが、これはイチかバチかになっているからだと思います。ダミアン選手や悠選手に合えば得点、合わなければ得点できない。当たり前のことです。ピンポイントに近い勝負ですから、うまくいかないことが多いのは必然ですよね。一方、マリノスはそうではなかった。チームとして、組織として熟成されており、フロンターレよりも1枚も2枚も上手でした。

 

残念ですがホーム最終戦を惨敗で終えたフロンターレルヴァンカップを獲ったとはいえ、あれはとっとと終戦したACLによるシードから始まり、決勝は引き分けでした。タイトルではあるけど、強さを見せたものではありませんでした。そして一年間の積み上げが試される今日の試合の体たらくです。ダメなシーズンだったと潔く認め、チャレンジャーとして出直したいと思います。

 

来シーズンは大卒新人が4人だっけ?加入予定です。世代交代を進める意図もありそうです。大丈夫、フロンターレは前進し続けるし、私も(今日の内容にはがっかりだったけど)応援し続けます。

 

その前に、まだ最終節がありますね!絶対勝て!

J2復帰!積上げてきたものを余すことなく出しつくすということ(ギラヴァンツ北九州vsカマタマーレ讃岐)

ギラヴァンツ北九州がJ2復帰を決めました!讃岐を相手に4-0と快勝です。ホームミクスタに集まった8000人弱のサポーター・観客は大いに盛り上がりました。

 

さて、この試合を見ていて思ったことは、タイトルの通りです。この一年間でギラヴァンツは、絶えずプレスをかけ続け動きながらしっかりボールをつなぎ、サイド・センターのバランスよくチャンスを構築しゴールを奪う。こういうことをやってきたと思います。しかし、1試合を通じてこれを遂行できたかというと疑問がありました。特に、前半は上手くいっていても、後半は急に上手くいかない、ということがよくあったと思います。つまり、積上げてきても試合を通じて発揮できていなかったのです。

 

しかし、昨日は違いましたね!選手達の足が止まることはなく、讃岐のGKやDFのミスを誘発しました。先制点はまさに相手のミスを誘い、最後はGKと2vs1または3vs1となり、町野選手がきっちり決めきったものでした。2点目もしっかりペナルティエリア内に人数をかけていたために取ることができたPKだと思います。

 

3点目・4点目は北川選手がしっかりゴール前に詰めていることがすばらしいのですが、その前に全選手が足を止めず、パスをもらっては出しそして動く、ということをやり続けた選手達がすばらしい!小林監督が就任後、継続してハードな練習をやってきたことがここで花開いたと感じました。交代選手を含めて、最後の最後までやりきる、という意識がよく伝わってきました。昨日の試合では本当に悪い選手がいなかったです。ひとりひとり名前を挙げながら、良かったところを挙げることができますよね!

 

さて、J2復帰を決めました。私は「昇格」とは言わないようにしています。J2は元いた場所ですから、そこにようやく戻るのです。そして試されるのはここからです。J2に定着し、上位につけ、そしてJ1昇格を狙う。小林監督にはそこまでのビジョンがあると思います。どう考えているのか、楽しみです。

 

そして、復帰は決めたけどJ3で優勝したわけではありません。12/1にはまたミクスタで試合があります。ここで何としても勝利し、優勝を勝ち取りましょう!そのためにも、昨日8000人弱だった観客をもっともっと増やしたいですね。せめてあと7000人くらいは!一年前は最下位だったチームがここまで来ました。でも、ギラヴァンツはもっともっと進化しなければなりません。その進化を目にすることができて本当に幸せだと思うし、もっとたくさんの人にこの気持ちを感じて欲しいと思います。

 

さあ、次はJ3優勝です。進め、ギラヴァンツ

J2昇格にマジック1!だが、勝ったことで満足してはいけない(ギラヴァンツvsザスパクサツ群馬)

昨日のギラヴァンツvsザスパクサツ群馬DAZNで観戦しました。結果は1-0でギラヴァンツ勝利!これによりギラヴァンツは首位を堅持、2位との差を広げることに成功しました。次節、ホームミクスタで勝利すれば自力でJ2昇格を決定することができます。

 

1-0の点差から想像できるように、本当に厳しい戦いでした。まさしく辛勝です。群馬が4-4のラインでコンパクトに守備してくるため、ギラヴァンツはどうしても最後のパスを通せないさらに群馬はボールホルダーへのチェックも怠らないため、ギラヴァンツはスペースも時間も与えてもらえませんでした。そのため前半途中から相手DFラインの裏を狙ったロングパスを多く入れだしたのですが、これが賭けのようなもので、しかも分の悪い賭けだったためほとんど上手くいかず。小林監督が「もっとボールをつないで前へ運べ!」と叫ぶのがDAZNでも聞こえてきました。

 

そんな中、髙橋大悟選手のすばらしいミドルシュートが決まり、それを守りきりました。しかし、果たしてこの試合、ギラヴァンツは「積上げたもの」を出すことができたのでしょうか?できた、と答えられる選手やサポーターはいないのではないか、と思います。いや、勝ちきったこと、これは「できた」と評価していいですね。

 

ギラヴァンツが目指しているサッカーはJ3随一の面白いサッカーだと思います。ラインを統率し相手へのチェックも怠らない厳しい守備から放たれるのは、自分達がボールを保持し動かしアクションして得点を奪うサッカーです。フロンターレのサッカーが面白い!と言われるのですが、ギラヴァンツがやろうとしていることはほとんど同じではないかと思います。加えて大事にしているのは、昇格して定着できる力をつけることです。

 

昇格して定着する、が目標(もちろんそこで優勝争いをしてさらなる昇格を目指します)である以上、勝ちきったことで満足してはいけないと思います。定着するためには、自分達が勝つ形を磨き上げなければなりません。そういう意味で昨日の群馬の守備はすばらしいものでした。あのレベルの厳しい守備にてこずらないよう、もっと早い打ち手の選択とアクションが求められると思います。

 

以上が全体の印象ですが、もう一つ選手に対しての印象を。ギラヴァンツのCBコンビの安定感はすばらしかったです!高さ、強さ、前に出る判断、自由を与えない寄せ、ほんとうにすばらしいCBコンビだと思いました。J3で最小失点を支えてる柱の一つがこのCBコンビなのは間違いないと思います。是非、さらにさらに磨いてください。

 

もともと私は、実力が無いままの昇格には反対でしたし、今でもそう思っています。小林監督も監督就任時にそういうことをおっしゃっていました。でもチャンスがあるのに逃す手はないですよね!それに今年の小林監督の手腕を見ていると、残り数試合と来年のキャンプで何とかしてくれるんじゃないか。そう思えてきました。だから次節、ホームミクスタでJ2昇格を決めましょう!他チーム結果次第ではJ3優勝も決まるのかな?ワクワクしますよね!

 

さあ、進め!ギラヴァンツ