久しぶりに北九州に戻って感じたことをつらつらと(ギラヴァンツ北九州について)

私は北九州・小倉で生まれ育ちました。とはいえ高校から社会人まで、時々戻ってはいたけど、ほぼ北九州にはいませんでした。そんな私が今年4月に転勤となり、北九州に単身赴任して9ヶ月。東京と行ったり来たりでじっくり北九州を観察したわけじゃないですが、感じたことを備忘としてメモしておきます。

 

サッカー観戦が好きなので、まずはギラヴァンツ北九州から。本当はもっともっとミクスタ に足を運びたかったのですが、結局数試合しか観戦できず…。(その分フロンターレを見ることができたけど。)2019シーズンはもっと行きたいですね。

 

ギラヴァンツに関してはただ、残念なシーズンだったと思います。J3で最下位というのは、事実上プロクラブで一番弱い、と言い換えられると思います。JFLとの入れ替えがあったら、来シーズンはJFLで戦うべき成績でした。プロ選手、プロクラブとして屈辱的です。

 

私が見てて感じたのは、ちぐはぐさと冷めやすさです。ちぐはぐというのは、攻守に渡り感じ続けました。攻撃したいけど味方がいない。守備したいけど味方がいない。そんな感じ。3バック1アンカー(私は「弘堅システム」と勝手に読んでました)で臨んだシーズン前半は特にちぐはぐさが際立ってましたね。結局このシステムは熟成されることなく、監督交代とともに終わりました。

 

監督交代して以降は「冷めやすさ」を感じました。監督交代というカンフル剤が一旦は効くんだけど、長続きしない。4-4-2にシステムを変え、守備を整理したことで守備の連動性は以前より良かった気がします。でも、監督の檄が飛んだら動きが良くなるけど、しばらくすると(率直に言うと)怠ける。選手達は必死にやってるんだろうけど、やっぱりちょっと違う。印象に残ってるのは、柱谷監督が移動中の服装に言及したことです。メンタルよりももっと根本のところで、このチームには問題があったんじゃないか?そう感じました。

 

ギラヴァンツはこのシーズンオフに、結構な選手の入れ替えがありそうです。契約更改してくれた選手達のコメントについて、本当に信じていいのか?そう思わせてはいないか?ギラヴァンツサポーターの皆さんには申し訳ないけど、少なくとも私はそう思ってしまってます。

 

以上選手についての感想ですが、今シーズンの成績の責任はやっぱりクラブによる部分が大きいと思います。目標は妥当だったか?目標を本気で達成したいと思っていたか?そのために打つべき手を事前にしっかり検討したか?それを実行したか?うまくいかない時の原因分析をしたか?打ち手は妥当だったか?少ない人員だとは思いますが、サッカーチームである以上、サッカーを見てもらわないと話になりません。J有数の素晴らしいスタジアム、イベントやコラボでの必死の集客、これらを頑張ってもサッカーをあくびされてたら…。

 

上述したような、当たり前の検討や分析を、もちろんクラブはしたでしょう。でも結果はこれです。どこが間違っていたのか?小林新監督のコメントを聞くと、まず目標については実現可能性をしっかり考えてると感じました。3年でJ2に上がる。妥当な目標です。だったら3年で上がれる選手とスタッフを集めて、J2に上がった時に定着できる戦術を浸透させましょう。

 

さて、その時にサポーターはどうしますか?3年ということは、来シーズンはまた最下位かもしれない。それでもついてきてくれるでしょうか?ついてくるやつだけついてくればいい!というのもひとつの考えですね。でも現実的にはこれ以上スタンドの観客が減るのはビジネスとしてだめだと思う。ついて来させるには、目に見える結果を出すことです。私はこれは、ギラヴァンツがやろうとしているサッカーをブレずにやることだと思います。何をやろうとしているのか、を観客にわからせるには、監督と選手、クラブが三位一体でないとできないです。さらに私を含めてサッカー経験のない観客は、監督や選手の試合前後のコメントからそれを理解します。そしてだんだん「ああ、今日はうまくいってるな」「今日ははまってないな」と思うのだと思います。監督と選手は、しんどいでしょうが言葉で発信して欲しいし、クラブはそれを伝えて欲しい、そしてライターさん達にも、それらと試合や練習の模様を分析して発信して欲しいと思います。

 

素人が偉そうに書かせていただきました。気分を害された方には申し訳ないです。でも、ギラヴァンツはこの3年は正念場だと思います。イベント、コラボ企画、地域貢献と共生、そしてサッカーを、選手、監督、クラブが三位一体となって実行し、必死になってサポーターをついて来させるのを期待するし、私もそういうギラヴァンツのサポーターでありたいと思います。

 

3年、です。