スコアレスとは思えない濃い好試合(ボルクバレット北九州vsYSCC横浜)


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中断期間前の最後の試合、ボルクバレット北九州はアウェイの地でYSCC横浜と対戦。前回ホームで対戦した際には完敗を喫しており、キャプテン安嶋選手に「(YSCCは)F2のときとは比較にならないくらい強い」(意訳)と言わせてしまいました。F2時代からバチバチしのぎを削り、同時にF1昇格したライバルチームに連敗はできません。私個人にとってもこの日は特別な事情があり、熱い気持ちで横浜武道館へ乗り込みました。

 

初めて横浜武道館に行ったのですが、こんな施設があったんですね。私の自宅が横浜のもっとも川崎寄りで、勤務先も新宿なので、正直横浜駅方面に来ることはめったにない。すぐ横にはもうひとつ大きなアリーナを建設中のようで、関内駅の反対側の横浜スタジアムと相まって、このあたりもスポーツで地域が発展しそうな予感がしました。

 

この日のピッチ練習はすごく雰囲気が良さそうでした。特にシュート練習でのイザケ選手は抜群で、持ち前のパワフルなシュートをガンガン決めてました。これはやってくれる!この日初めて15番ユニに袖を通した私は、大いに期待しました。もちろん選手全員の動きがすばらしくて、すでに好試合、勝てる!と応援席一同確信して試合に臨みました。


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そして試合です。まずスターティングメンバーを変えてきたことに驚きました。いつものメンバーはしっかり落ち着いて試合に入ることができますが、この日はそうではなく「スタートから行くぜ!」というメッセージのように受け止められたし、まさに彼らはそれを実践。多くの時間をボルクペースで試合を進めることができたのは、スターティングメンバーが主導権を握ったからに違いないと思います。こうしてチーム状況や相手および狙いによって入りのメンバーを変え、結果を出すことができたのは、チームにとって大きいですね。

 

試合内容はボルクが押し込む展開が長く、応援にも熱が入りました。「キタキューシュー!」コールと「ボルク!ボルク!ボルクバレット!」コールが多用されたことからも、いかに押し込む展開が多かったかわかると思います。セットした守備にもろさが感じられるボルクですが、この試合では思い出したかのようなガンガン前から行く守備を披露!そしてそれがハマり、高い位置でボールを奪うことにも成功し、素早く相手ゴールを脅かすことができました。決定機は被決定機よりも多かったと思います。あと少し、決め切れていれば!というシーンがたくさんでしたが、決め切れず。そこが残念でしたね。その結果、0-0の

スコアレスドロー。しかしながらとてもそうは思えない、お互いのチームにとって中身の濃い試合でした。

 

では、私が印象に残った選手+アルファの感想を残しておきます。まずはイザケ選手。ウォーミングアップから軽快かつパワフルな動きを見せていて、その通りの試合での動きでした。最後まで攻守に運動量を落とさず、持ち前のパワフルなシュートももちろんのこと、守備でも身体を張ってました。傷んだシーンもありましたが、ピッチに戻れたし、試合終了後は笑顔もあったので安心。これからのノルマは「1試合1ゴール以上」でお願いしたいです!「15番ユニ似合ってます!」と言ってくれてありがとう!

 

次に松川選手!私の選ぶマン・オブ・ザ・マッチです。小さな身体ですが、守備が強い!相手のタイミングを見計らって、スッと足や身体を入れボールを奪い切ります。そしてそこからの一気のドリブルでも持ち上がり!あっという間に相手ゴール前まで行ってしまう。田村選手と松川選手がボルクのスピードキングとして君臨するおかげで、そのサイドはボルクが制圧する。そんなイメージです。ここからどんどん成長すると思うと、本当に楽しみ。78番ユニも欲しくなったよ。

 

そしてYSCCのスタジアムDJの方!YSCCだけでなく、対戦相手のボルクの選手についてもしっかり調べて頭に入ってて、試合中もボルクの選手のプレーについて選手名を出しながら解説してくれてました。ウィットにも富んでて、伊名野選手のスーパーセーブに対し「髪型もバッチリ決まった伊名野選手!」には応援席で爆笑。一方「宮崎選手」にはボルク応援席が一瞬誰だっけ?となったのも面白かった。だっていつも「岳選手」だもんね。もちろんホーム寄りのDJであってもらって構わないのですが、こうしてアウェイチームのチームや選手のこともしっかりしゃべってくれるのはうれしかったし、また行きたいと思いました。


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以前、オンラインでボルクの試合を観ているときに解説者が「この前から行く守備がボルクの持ち味。そしてそれが最後まで落ちないのがボルク」ということを言ってたのを強く記憶しています。「ボルクらしさ」の定義は個人個人がもっているでしょうが、私はこの「前から行く守備を最後までやり通す」というのは、ボルクらしさの重要な一つだと思います。今節は久しぶりにそれを目の前で見ることができました。勝ち点3は取れなかったけど限りなくそこに近づきました。取れなかった残り勝ち点2は、さらにボルクらしさを突き詰めて埋めることで届くのでしょう。その境地までわずかのところまで来ていると思いました。

 

最後に、ボルクバレット北九州のスタッフの方におかれましては、ユニをこの試合に間に合うように届けていただきありがとうございました。おかげで選手達と同じユニで、私の地元横浜でのアウェイ戦に臨むことができました。にもかかわらず勝利させられなかったこと、本当に申し訳ございません。これからもできるだけ関東アウェイの応援にまいります。本当にありがとうございました。f:id:cleanfuture_big:20230811144112j:image