ブロックの中で撹乱してボールを受けよう!(ギラヴァンツvs松本山雅)

Jリーグ加盟10周年記念のゴールドユニで試合するのは今節が最後。残念ながら0-1で敗戦。記念ユニでは勝利がありませんでした。

 

守備も攻撃も「やりきろう!」という意識が感じられました。特に守備はかわされてもかわされても、何度でもプレスに行く。とにかくボールホルダーを自由にさせない。一時期弱く感じた部分でしたが、しっかり改善されてきたと思います。相変わらず福森選手の裏は狙われますが、CBがスライドするなど、これも一頃よりは良かったかな?失点シーンは相変わらず自分達のミスから。これはもう、練習で積み上げるしかないと、ずっと思ってます。

 

一方攻撃は、5-4のラインをどう崩すか?が問題でした。光ったのは椿選手ですね。ドリブラーにとっては、3バックも4バックも関係なし。大外から勝負する姿勢はDFにとって嫌だし、シュートを狙うなど、椿選手に限らず、ゴールという意識は高かったと思います。

 

特に前半は。

 

後半にかけて、ギラヴァンツの攻撃はまったりしていきましたよね。ブロックの外でしかボールを回せない。大外からのクロスしか入れられない。確率の低い攻撃しかしない様子は、声出しが許されていたらサポーターからブーイングが起こっていたかもしれません。

 

縦パスを入れない。そういうことですが、どっちかというとこれは受け手側に問題があるのではないか、と思いました。FWは相手DFラインと並ぶだけでなく、2列のブロックの中で相手を撹乱していないのではないか。相手ブロックを左右に動かすことはできてても、外からのクロスだけでは、がっつりゴール前で待ち受けてれば大丈夫ですから。

 

今日の試合でこれを一番やってたのは池元選手ですね!ブロックに出入りしながら、Dfの間でボールを受けてシュートまで行ける。ギラヴァンツの選手たちの中でこの動きは随一ですね!あとはシュートが枠に行けば…。

 

これで9試合勝ちなしかな?サポーターもこうなると不安にもなるし、不穏な空気にもなります。私はどれも否定しません。ただ私は、今シーズンはまず勝ち星先行で行くべきだと思ってたし、まだその域にあるので。もともと2巡目は厳しいと思ってたし。とはいえ、そろそろ今の課題を克服して、サポーターに勝利を見せて欲しい!頼みますよ!

あらためて、もっともっと積み上げることで打破する!(ギラヴァンツvs京都サンガ)

ギラヴァンツ北九州のアウェイ京都戦は、0-1での敗戦となりました。

 

なかなか得点が取れない試合が続いてます。今節気になったのは、相手ペナルティエリアにボールが侵入する回数が少ない、ということです。ボール保持率そのものはそこそこなのにこうなるということは、相手ゴールから遠い場所でボールを持っている、ということですよね。つまり「持たされている」ということです。

 

ギラヴァンツに対してポゼッションで対抗するチームもあれば、守備ブロックを固めて奪ったボールをギラヴァンツSB裏に速く展開するチームもあります。特に後者は多いかなと思うのですが、これに対して現時点では有効な手を打てていないと感じています。特に、福森選手はギラヴァンツのストロングポイントで非常に高い位置を取り続けるのですが、逆にその裏を狙われる。福森選手自身のスピードやCBのカバーリングで頑張るのですが、今節のウタカ選手のようにスーパーな選手がそこにいると、あっさりボールを収められてしまう。

 

また、「持たされる」ことについては、一つはボランチ陣のチャレンジなのですが、これは受け手が常に相手を剥がす意識がないとただの無謀な縦パスになってしまう。今節でも散見されましたよね。ギラヴァンツボランチ陣はすごく優秀だと思うので、ここはアタッカー陣の常に相手を剥がす動きを磨き上げてほしいと思います。これはもちろんSBがボールを持ちあがった時も同じで、ポカーンとクロスを上げるだけでなく、「えっ!?」と思われるクロスを入れるためにも、アタッカー陣のさらなる奮起がキーだと思います。

 

なんて書きましたが、要はギラヴァンツが身につけようとしていることを、どんどんブラッシュアップすることだと思うんです。去年J3から小林監督体制でスタートし、時間をかけて選手やサポーターの腹に落とし、身につけていこうとしたことが、たまたま去年はJ3トップになれるレベルに身についたというだけで、一つ上のカテゴリーだとトップには至っていないということ。もちろん、J2でも1年でトップになれるように身につく方がいいですけど、それは難しいということは誰もが思っていたこと。「俺たち今が最高!」なんて選手の誰ひとり思っていないでしょう。練習を通して、技術と連携と、判断スピードを身につけていく。そして今やろうとしていることをどんどん高いレベルでやれるようになる。そういうことかなと思います。

 

もちろん、私は応援し続けます。

 

なお、昨日の失点に対する小林監督の抗議はすさまじかった。これぞリーダーですね!「選手達は悪くない、間違っていない。だから自信を持ってやり切れ!」抗議はジャッジに対するものであると同時に、選手たちへのそういう強烈なメッセージだったと思います。この監督と、フロントがガッチリ同じ方向を向いてるなら、このクラブはブレないですね!

守備ジェジエウ、攻撃ジェジエウ!(フロンターレvs名古屋グランパス)

はぁ〜。3-0で勝利!相変わらず根性守備で冷や冷やさせっぱなしですが、その守備の要が、まさしく攻守にやってくれました!もう、今節はジェジエウ選手だけでいいでしょう!

 

大きくてスピードがあるので、SBが抜かれたときにカバーに行けるし、強力FWにはめっぽう強い。名古屋先でも存分に魅せてくれましたが、とうとう攻撃でも来ましたよ!

 

今年のジェジエウ選手、CBながらドリブルで持ち上がったり、長くて速い縦パスを入れようとしたり、攻撃面でのアクセントをつけようとしてましたよね。でも、あんまり成功したイメージがない…。ドリブルもタッチが大きくなって奪われたり、縦パスもインターセプトされたり。特にドリブルしてて奪われると、即座にCBの位置が空いてしまうのでヤバい。

 

ところが、先制点のCKはジェジエウ選手の縦パスからでした。そして後半にはヘディングで2ゴールですよ!守備ではクリーンシート、攻撃では2得点、さらに相手守備バランスを崩す持ち上がりや縦パス。もう最高ですね!

 

最初に書いたように、根性守備は勘弁だけど、ジェジエウ選手はじめ全員が根性で守ったから、前半の厳しい時間を耐えられたし、セットプレーもスタッフも含め一丸となって準備した結果。もう、ジェジエウ選手の喜びようが、すべてゆるそう!という気持ちにさせてくれます。

 

11連勝ですが、まだまだ試合は続きます。目の前の試合ひとつひとつを勝って、積み上げて行きましょう!

クラブとともにサポーターも成長していく(ギラヴァンツ北九州vsVファーレン長崎)

今日の今日になって「ミクスタ行こう!」と思って、チケット購入し行ってきました。最近勝ててないギラヴァンツ。生で見たらどうなんだろう?と思って。感想は、「やっぱり生観戦はいい!」「ギラヴァンツは進歩してる!」ということです。

 

一進一退の前半に対し、長崎に圧倒され続けた後半。苦しい展開の中、ワンチャンスを決め先制したけど、力負けして同点に追いつかれ…。結果は1-1。前回アウェイで負けた、J1経験のある長崎に対し、頑張ったと思います。ミクスタのサポーター達も同じ感想だったと思います。試合終了後は悔しそうな選手達に対して、スタジアム全体から拍手が起きました。

 

今日は3つの感想を書いておきます。一つ目。今や福森選手なくしてギラヴァンツはない、と言える存在感となりました。攻守に奮闘し、今日の先制ゴールも新垣選手→福森選手→レレ選手、という流れ。(新垣選手のスルーパスもすばらしかった!)かなり前に出てワイドに開くので、裏を狙われまくるのですが、猛烈に走って守備をする。裏が狙われるとわかってて、あれだけ張り出すんですよ。相当な自信と運動量です。

 

しかし、最近はやっぱり福森選手が孤立しがちだと思います。相手も福森選手を気にしてて、ボールが渡った時にはマークにつきます。もちろん福森選手がドリブルで抜き去ることもあるけど、そうもいかないときもある。その時のフォローがないのです。椿選手といい福森選手といい、一人で打開出来る選手だけど、左サイドでいい距離のフォローがあれば、ギラヴァンツのストロングポイントとしてもっと伸びると思いました。

なお、来シーズン引っこ抜かれないよう要注意!

 

次は川上竜選手。この間も言いましたが、今のシステムは竜選手に合ってると思います。ただ、今のままで期待に応えられているかというと、まだまだだと思います。竜はもっと昇るべき!つまり、もっと前で攻撃に絡むべきです。どうしても守備重視になりそうで、そうなると國分選手や大悟選手が生きてこないと思うのです。CBふたりを信用して、竜のもっと昇れ!

 

最後にギラヴァンツサポーターについて。すばらしいサポーターですね。ギラヴァンツが成長するとともにサポーターも成長してるのを感じます。もちろん素人の私もです!いい攻撃の時はもちろん、いい守備の時に起こる拍手!相手のプレスをパス交換で交わしたとき!正直、こんなだったっけ?と思いました。ギラヴァンツ北九州市と周辺にしっかり根づいていってます。今日も、勝てていないのに6000人近い数のサポーターが集まりました。

 

ホームで追いつかれ、悔しい引き分けだけど、両チームアグレッシブで楽しめました。ギラヴァンツの勝利ももちろん欲しいけど、地域にとって「そこにあるクラブ」となっていく様に立ち会えるのが本当にうれしいと思いました。

目指すものは我慢の勝利の先にある(フロンターレvsサンフレッチェ広島)

終わってみたら2-0の勝利!だけど、内容は2-0の試合とは思えない苦しいものでした。

 

原因はフロンターレのミスももちろんだけど、なによりプレスがはまらない。はまらない、というか、はめるプレスになっていない、という感じです。そのあたり、私は具体的に分析して説明できないんだど・・・。ダミアン選手のプレスがいまいちはまらないのはいつものことですが、今節はどのポジションもはまってないという印象でした。

 

そうなると広島は早め早めにボールを動かす(手放す)ことで、簡単にフロンターレのプレスをかわし、ゴールに迫ってきました。なんだかずーっとやられっぱなし。いつゴールを割られるか・・・と思ってたけど、ジェジエウ選手とソンリョン選手を中心に、根性で守り切った。そう感じました。

 

前からのプレスがはまらないから、攻撃のスタート位置が低くなります。そうすると時間がかかり、広島は余裕を持ってブロックを組めます。広島のブロック相手に、フロンターレがボールを動かして広島の選手を動かせたかというと、そうでもありませんでしたね。結果的に広島の選手たちも消耗せず、フロンターレが前半戦で見せたような、後半に得点取りまくり、とはいかなかったんだと思います。

 

あらためてフロンターレの生命線は、前からの連動したプレスなんだなと思いました。そうやって相手のミスを誘ったり、相手ボールを引っかけたりして、ショートカウンター。今シーズンは特にこのやり方なんでしょうね。そんな中、悠選手のケガは痛い!痛すぎます。正直、今の宮代選手は悠選手やダミアン選手に比べたら、数枚落ちます。でも、ここは宮代選手にとってはチャンスですから絶対にチャンスを生かしてほしいです。

 

気が付けば、2度目の10連勝となりました。ただ、前半戦のような大量得点はできず、今節も苦しんで苦しんで獲得した勝利です。いつだって簡単な勝利はないし、今だってそうなんだと思います。リーグ奪還に向けて、うまくいかないときも我慢して勝つのが大事。勝ちながら修正し、今シーズンを知り切った先にしか目指すものはありません。そこに、たどり着きましょう!

魅惑のインサイドハーフ(フロンターレvsベガルタ仙台)

1-0でフロンターレの勝利!ルヴァンカップ準決勝をホームサポーターしかいない等々力で敗退するという失態(敢えてこう言います)をおかしたフロンターレが、ルヴァンカップと同じ雨の等々力で何を見せるのか?1-0とはいえ、インサイドハーフに入った憲剛選手と僚太選手が魅せてくれました。

 

いやもう、やっぱりこの2人はすごいですね〜。共通するのは、微妙にポジションを変えながらボールを受けて、相手のブロックを揺さぶる、もしくは味方に決定的なパスを出すところ。ふたりとも、自分は動いてなくても味方とボールを動かすことで相手を動かして自分がフリーになってました。もちろんサイドに動いたり、中央に寄ったり、相手は捕まえづらそうでした。ちょっと違うのは、遼太選手が裏に飛び出してシュートを狙うのに対し、憲剛選手はそこは控えめだったとこかな。ブロックを組んでしまった相手は、こうやったら揺さぶることができるよ!と言ってるようでした。

 

ただ、フロンターレの決定率が低かったのと、それでも仙台が守りきったので、複数得点はできませんでした。でも、ルヴァンカップの失態から立ち直るには、勝利は絶対。そんなプレッシャーもあったと思う中での勝利は価値があります。

 

一方気になったのは、交代で入った選手達が試合をコントロールできなかったこと。後半から仙台のプレスが若干強くなったり、フロンターレが4-4-2にしたり、といろいろ要因はあるでしょう。でも、ボール持ったときは4-4-2とか関係ないですよね?選手達が顔を出す動きができなかったのだと思います。つまらないパスミスから相手にボールを渡し続けるので、いつ同点されるか…と冷や冷やしました。

 

後半戦に入り、相手のフロンターレ対策も強度を増し、これまで以上に厳しい戦いが続きます。思い通りにいかなくても、しっかり勝つこと。今回の勝利はそういう意味でとても価値があったと思います。史上最多勝ち点の可能性とか最多得点の可能性とか、そんなのは後からついてくる。厳しい戦いを、しっかり勝ち抜いてください。今のフロンターレは「1つタイトルを失った」だけ。まだ何も手にしていないのですから。

最後のところで出なかった勇気(ギラヴァンツvsザスパ草津群馬)

J加盟10周年記念のゴールドユニはかっこいいですね!ゴールドに黒は渋い。(遠目にスパイクしか履いてないように見える、とか言わない。)このユニで戦う3試合の初戦は、悔しいスコアレスドローでした。

 

守備は大きな問題なかったですが、やはり無得点が続くのは困ったものです。レレ選手が復帰し、町野選手とのFWセットはさすがの高い安定感でした。しかしレレ選手は常に相手CB2枚に監視されてて、なかなか自由にしてもらえない。(それでもポストプレーや戻りながらの守備にと頑張ってた。)ゴール前には迫るのですが、気になったのはそこからの崩し、というより、選手たちの動きのなさです。

 

サイドからクロスを入れたり、DFブロックの前からゴール前にボールを入れるのですが、まるで「ボールよ!後はたのんだぞ!」という感じでした。相手DFとギラヴァンツの選手が並んでしまい、そこを崩そうという動きが少なすぎだと思います。一列後ろから飛び込んでくる、ワンツーで抜く、ドリブルで仕掛ける。アグレッシブさは戻ってきたけど、最後のところで慎重になりすぎです。ここでアグレッシブにならなくちゃ意味ないです。PA内ドリブルなんて、終盤のレレ選手くらいだったんじゃないですか?

 

アグレッシブという意味では残念だったけど、今日のトピックは北九州のドラゴン、川上竜選手!今シーズンは全般に弘堅選手が先発し、川上選手が終盤投入され試合を閉める、という感じでした。でも今日の川上選手は素晴らしかったと思います。このシステムでは弘堅選手だけでなく、もともと守備力の高い川上選手も強みを存分に発揮できるみたいですね。さらに今日はするどい縦パスやサイドチェンジも多く、アグレッシブで頼もしかった。中盤の選手のやりくりに光が見えたと思います。

 

勝てない理由は得点が取れないこと。その原因のひとつは、最後のところでアグレッシブでないこと。つまり、チャレンジャーたるギラヴァンツがやるべきことをやっていないだけ。課題は自分達の中にあります。まだまだやれますよ、ギラヴァンツ北九州は!