あの夏の香り(ギラヴァンツ北九州vs福島ユナイテッドFC)

19:00キックオフのフロンターレではなく、18:00キックオフをギラヴァンツを優先してDAZN観戦。その理由はもちろん、福島の大関選手と松長根選手という、フロンターレから期限付き移籍中の2人がどんなプレーを魅せるのか?フロンターレで鉄壁のCBとして活躍し、引退後は鬼木監督をサポートを続けた寺田監督がどんな攻撃サッカーを魅せるのか?そしてもちろん、ギラヴァンツは増本監督はじめ選手達がどう迎え撃つのか?と興味が尽きなかったからです。ナガネはメンバー外でしたが大関選手はスタメンで、さあどうなるか?嬉しみな一戦でした。

 

結果は2-1でギラヴァンツの勝利!オウンゴールで失点したものの、藤原選手のミクスタ初登場で流れを引き寄せ、1ゴール1アシストの活躍で逆転勝利!勝てない時期もありましたが、着実にチームとして練度を増し、成長してきたところに、J3では格の違いを感じるテクニックを持った選手が加わったことで、一気に加速する可能性を感じました。

 

この試合、藤原選手投入前と後とで分けて見ることができると思います。それくらいインパクトがありました。でも、それは他の選手達がだめだったということではない。攻撃的に来る福島に対し、先発メンバーはオウンゴールの失点のみに耐えながら、逆にチャンスを作るシーンも多数ありました。そのままであっても、同点に持ち込んだのではないか?そのくらいの力強さを感じました。そこからさらに、藤原選手はじめ交代投入された選手達がブーストをかけたことで、攻撃の強度を上げ逆転し、守備の強度を落とさず耐え抜いた。つまり、理想的です。

 

DAZNで観ていて感じたのですが、前半からお互い中盤の選手へのプレスが緩いなと。そうなると福島のインサイドハーフの2人、針谷選手と大関選手にとって時間とスペースがある。針谷選手は長いスルーパスを通しまくるし、大関選手はゴール前でチャンスクリエイトしまくる。この2人はそもそもJ3にいてはいけない選手達ですから。勝手に針谷選手=中村憲剛大関選手=大島僚太選手、って思いました。

 

ただ、ギラヴァンツにはこれもJ3にいてはいけない、井澤選手と高吉選手というJ3随一のパワフルなボランチがいます。苦しい時間も多かったけど、運動量もあるこの2人を中心に、しっかり最少失点で前半を終えたことは高評価でした。これがあったからこそ、後半にこの日の千両役者の登場と逆転勝利となったのは間違いないです。藤原選手の活躍については皆さんと同じ感想なので割愛します!

 

試合後にポストしましたが、この試合を観ていて2019年の夏が思い出されました。柱谷監督の中期政権、Jの指揮が初めてだった原田監督、翌年は監督の途中解任があり、2019年の小林監督によるJ2昇格。2019はJ3にいてはいけない選手達中心に開幕から好調でしたが、勝てない時期が来ました。そこで夏に期限付き移籍で獲得したのが髙橋大悟選手、椿直起選手、北川柊斗選手という、なんできてくれたん!?って思うような選手達でした。そこから攻撃力爆発で一気にブーストをかけ、シーズン終盤は無敗街道で昇格を勝ち取りました。

 

今年もちょっと様相が似ていませんか?中期政権、J指揮初の監督、途中解任、そして若手とベテラン融合させ、その練度が上がったところで違いを魅せられる藤原健介選手…。これで期待しないほうがおかしいんじゃないか?って思わせてくれます。あの夏、2019の夏と同じ香りがするのは、私だけじゃないと思います。だからみんな私のポストに「いいね」してくれたんですよね?

 

とはいえ、まだ何も勝ち得ていないギラヴァンツ北九州。目指すは昇格ですから、ここから勝利を重ねて行って欲しいです。そのためにもミクスタには常に5000人以上のサポーター集まって、選手の後押しをしてほしいなと思います。(来ないお前が偉そうにいうな、ですよね。すみません。)

 

久しぶりにワクワクした試合を魅させてもらいました。雨とはいえ、これミクスタは最高だったでしょうね!でもミクスタは両サイドスタンドとメインスタンドにしっかり屋根はあるから、風がなければ濡れない席もたくさんありますよ。もっともっとたくさんのサポーターが詰めかけ、選手達が疲れた時に足を一歩踏み出すパワーをもっと強く与え、その気持ちを選手達がパワーに変えて走り続ける。新しい時代のギラヴァンツ北九州がそこまで来ているように感じました。