うまく行かないときの解決策は「点を取ること」(フロンターレvsサンフレッチェ広島)

真夏の13連戦の最終戦は、5-1でフロンターレの勝利となりました!メンバーも少し入れ替えて臨んだこの試合ですが、いろんな意味で面白かったし、この先につながりそうですよね。感想を書いておきたいと思います。
ここ数年、どちらかというと3バックを苦手としてきました。今年は4-3-3のシステムということで、相手の3バックをはめやすくなる一方、広島のWBをどうケアするのかが注目だったと思います。そんなことを気にしていた立ち上がりは、フロンターレペース。ガンガン前から行って狙い通りに先制点を挙げることができました。

 

しかし、引水タイムあたりから一変。プレスがはまらなくなりましたね。ボールをつなぐときに広島は4バックっぽくなって、フロンターレの選手の間にポジショニングしてるように見えました。また、前線へのロングボールも脅威で、フロンターレはじりじりと引いて守るようになります。ジェジエウ選手・山村選手の両CBの間をぶち抜かれるシーンもあり冷や冷やしましたが、選手たちが体を張って守り切りましたね。

 

そして後半開始です。守備が上手くはまらないときにどうしたらいいのか?鬼木監督の答えは守備の改善ではなく「もっと点を取れ!」というものでした。点を取られても大丈夫なくらい取る!そんな感じです。三笘選手のドリブルは、人が通るスペースさえあればボールをボールまで運べるので、5バックに有効でした。そこから5分で3点を取り、ほぼ試合を決定づけたのですからびっくり采配です。もちろん、守備ははまらないのでその後も冷や冷やしてましたけどね。

 

さて、個人についていくつか。
碧選手。インサイドハーフとしての能力の高さを見せてくれましたね!この選手はやっぱりシュートを打ちたいんでしょうね~。どちらも味方とのパス交換で抜け出してのゴール、動きを止めないことで奪いました。一方、アンカーとしては今は守田選手が万全です。碧選手にはインサイドハーフではなく、危険なスペースを埋め、ボールを刈り取り、試合とコントロールするアンカーとして、もっと見たいし成長してほしいなと思います。

 

学選手は、三笘選手とはタイプが違ういますよね。DFを横にずらしてずらしてシュートコースを作りシュートする。ゴールからちょっと遠ざかっているけど、左でも右でもチャンス構築しアシストしてますから。慌てなくていいと思いますし、まだ呼吸が合ってないところがあるのを見ると、もっと連携が良くなりそうです。

 

そして山村選手。守備に攻撃に、本当にありがとうございます!実はフロンターレで一番シュートが上手いのではないだろうか?そんな見事なコントロールのシュートでした。そしてゴール後のチームメイトの喜びに、山村選手が慕われていること、このチームの一体感を感じました。一方で、そんなことがあったのか・・・と思ったのは、試合後の記事を見て。本当につらいことがあってもなお感じさせず、しっかりとプレーし勝利を呼び込む。真のプロフェッショナルです!

 

フロンターレはこれで17試合が終了。14勝とすばらしい成績で首位です。しかしすぐ後ろにセレッソ大阪はじめ、他チームがついてきています。全く油断できませんが、勝利することで前向きな気持ちで反省し、修正していくことができます。タイトルヘ、まっすぐ進んでいきましょう!

我慢の勝利もタイトル獲得には必要(フロンターレvsヴィッセル神戸)

3-2で勝利!ふぅ・・・よく勝ちましたね・・・。神戸との三連戦(?)ですが、前々回の時と同じく神戸ペースで終始進められてしまい、正直負けを覚悟しました。にもかかわらず、なんだかよくわからないけど勝ち点3を獲得!うまくいかないときにも我慢して勝利をもぎ取ることが、タイトル獲得には必要だと思うので、これはこれで本当に良かったと思いますし、選手たちを称賛していいと思います。それにしても「惜しい!」を連発している間に相手にやられるのって、これまで何度も見た気がします。あれ、本当に困ったもんですね。もちろんゴールを奪うのって簡単ではないのですが、それにしてもね・・・。

 

神戸はフロンターレ対策をしっかり打ってきましたね。選手を変え、システムを変え、フロンターレの良さを消す。マンツーマン気味に守ってフロンターレの選手に自由を与えない。一方、前線へのボール運びはスムーズで、ショートパスをつないでよし、ロングボールで裏を狙ってもよし。飯倉選手がフロンターレのFW引き付けて、連動して中央に空いたスペースにフィード。高さでフロンターレが競り勝っても、セカンドボールを拾える位置には神戸の選手。まあ、こうして見るといいところだらけ。「内容では神戸が勝っていた」というのは、間違いじゃないと思います。

 

フロンターレで目に付いたのは、DF陣の疲労もあるのでしょうが、3バックに対してうまくいかない点です。これは以前から課題だったけど、まだ解決していませんでしたね。神戸の3バックは、何が何でもフロンターレに勝つんだ!という気持ちの表れだったと思うし、天才・西大悟選手をゴールに近い位置に置くことが今回の戦術のポイントだったのかなと思います。西選手についてはサッカーの上手さはもう周知されているので、なんとか抑え込みたかったのですが、うまい位置取りもあってできませんでした。そしていいようにチャンス構築されてしまいました。この試合のMOMは西選手だと思います。

 

フロンターレの良い点を挙げるのが難しい試合となってしまいましたが、最後に今節のフロサポ垂涎のシーンについて。3点目、ゴールに向けて走ったのが脇坂選手・三笘選手・大聖選手のユース出身者3人だったこと!3人とも交代で入ったのですが、あの時間にしっかり走って逆転弾を決めて、まさに等々力でフロンターレを救ってくれました!これこそが正真正銘の「恩返し弾」。こんな恩返し弾なら、いくつあってもいいですからね!

3-1で快勝!守りたい学の笑顔(フロンターレvs横浜F・マリノス)

横浜F・マリノス(以下マリノス)との他称「神奈川ダービー」は3-1でフロンターレが逆転勝利!いやあ、日産スタジアムのビジター席で見たかった〜。試合終了後に川崎市民の歌歌いたかった!早くコロナ収まって欲しいですね。

 

立ち上がりに守田選手がDFラインに吸収され、前にできたスペースを使われて失点。その後もフロンターレのプレスがはまらず、一方マリノスはスピードのあるボール運びで優位だったと思います。ただ、ダミアン選手と脇坂選手のプレスが効かない中、マリノスのハイラインの裏を左サイドの三笘選手に突かせることで、マリノスDFラインに負担を掛けていたと思います。

 

もちろん狙いは相手を疲れさせるだけでなく、ゴールを奪うことですから、三笘選手の同点弾とそこに繋がる流れは見事だったし、狙い通りだったと思います。中央に人を集め、ガラガラの左サイドを一気にゴール前にドリブルしゴールを奪う。本人も「新人というのは関係ない」と言ってましたが、そう言えるのは結果を出してるからですよ…。

 

後半は今シーズンのフロンターレのパターンでした。悠選手と旗手選手を入れてファーストディフェンスを修正すると、これまた狙い通りマリノスのミスを誘い2得点。この得点もまたボールを奪ってからの動きがみんな素晴らしかったと思います。前半からやりたかったけどできなかったことを、選手交代で修正し遂行するんですから。あっぱれです。

 

ただ、相手はマリノス。2点差でも不安でした。過去にはアディショナルタイムに2点差を追いつかれたこともあったし。マリノスも前線を入れ替えて攻撃の強度を増してきたけど、しっかり抑えきったのは素晴らしかったと思います。

 

この試合注目の一人は学選手だったと思います。好調の学選手がどんなプレーを見せるのか、私も期待してました。そして期待通りの動きでしたね!ドリブルも復活し、味方を生かし、自分も生き、守備もできる。スーパー学になりつつあります。あと一つお願いするとしたら、さらに状況を俯瞰して見ることだと思いました。特に相手DFを。そうしてオフサイドを減らしたり、DFのズレを突いたり、シュートかパスか判断がさらに精度高くなるのでは、と思います。でも、みなさんおっしゃるように、笑顔でサッカーしてる学選手は最高ですね!

 

マリノス戦を快勝したフロンターレ。でもシーズンは半分も終わってません。今節ベンチ入りしてない選手を含め、ここからさらに連勝して欲しいし、できると思います。シーズン終了時に今のポジションにいましょう!

 

パワフルプレーがもたらした勝ち点1(ギラヴァンツvs栃木SC)

パワープレーじゃないですよ。パワフルプレーです。

 

今節もDAZNで観戦しました。アウェイでの栃木線は2-2の引き分け。ギラヴァンツを上回る栃木の速い出足とプレスに、ギラヴァンツはタジタジの前半でした。結局、その流れのまま前半から後半開始にかけて2失点してしまい、難しい試合となってしまいましたね。ギラヴァンツの基本的な戦い方は、相手ボールの時には素早くプレスし奪い取る。自分たちがボールを保持しているときは、出してはボールを動かし、受け手はポジションを取りながら、しっかりボールをつないでゴールに迫る。そういうものだと思います。ここまで絶好調のギラヴァンツに対して、相手は猛然とプレスをかけてくるでしょう。そういう時にギラヴァンツがどうするのか?今後にとって非常に重要だと思います。

 

今節は残念ながら後半開始しばらくまで、相手のプレスをまともに受けてしまい、効果的なポゼッションができませんでした。それでもボール保持率は高く、横にもコンパクトな栃木を左右に揺さぶり続ければ、DFラインにギャップができたり、後半には体力消耗からプレスがかからなくなる、ということもできたでしょう。もちろんその狙いもあったでしょうが、結果的にはうまくできず、2点を先行されてしまいました。

 

これはひとえに判断スピードがちょっとだけ遅かった、ということに尽きると思います。逆に言えば、このような激しいプレスをかわし続けるには各自があと0.5秒早く判断できるようにならなければならない。多分、いい時のフロンターレレベルです。でもそれは可能だと思います。すなわち、9連勝したとはいえギラヴァンツのサッカーは未完成だし発展途上です。伸び代としてしっかり成長させてくると思います。

 

私は今回の勝ち点1をポジティブに捉えています。それは同点に追いついた、という勢いを次節にもたらすことができたのもありますが、その2ゴールが町野選手・鈴木選手というギラヴァンツの2大パワフルストライカーによってもたらされた、という点です。今回のようにポゼッションしたままゴールに迫ることが難しい時に、どうやって相手のゴールをこじ開けるか?その答えの1つをギラヴァンツはやってくれました。遠目からでもゴールをぶち抜くことができるパワーを持ったFW。素晴らしいと思いました。

 

なお、中盤をすっ飛ばして相手DF裏にボールを入れ、快速FWを走らせる、という手もありますよね。これはホームでの千葉線でのディサロ選手のゴールもそうでしたし、他にも佐藤颯汰選手なども得意なプレーでしょうね。栃木の場合はDFもかなりしつこかったので、中盤すっ飛ばしよりもミドルレンジからのパワフルシュートが効果的だったのかもしれません。きっと小林監督は、こういうことを想定して選手交代してるんでしょうね。

 

連勝は止まったとはいえ、負けたわけではないし、先述の通り打開できないときにゴールをこじ開ける術を見せたギラヴァンツ。成長の余地をとそこからくる可能性を感じさせる、非常にポジティブな試合でした。これからも楽しみですね!

 

冷や冷や…でも9連勝!(ギラヴァンツvsジェフユナイテッド千葉・市原)

コロナ中断から再開後、初めてスタジアムでJリーグ観戦しました!結果はギラヴァンツが3-2で勝利!9連勝を飾りました。

 

3ゴールはいずれも素晴らしいゴールでしたね!千葉の守備ブロックは4-4-2でしっかり構築されてて、なかなか崩せませんでした。私は、前半は守備ブロックの外でボールを左右に大きく動かして相手を疲れさせ、後半ブロックにスキができたところを突く、と思ってました。

 

ところが、ギラヴァンツはブロックの外でボールを動かしながらも、なんとか中へパスを打ち込もうとします。千葉はそれを許さない緻密なブロックを敷いてました。それをこじ開けたのは高橋大悟選手の目の覚めるようなスーパーミドル!そうきたか〜と思いましたね。次はブロックの中の町野選手の落とし(かな?)から新垣選手!やっぱりブロックの中でボール持つとチャンス作れるね!3点目はブロックの裏を狙ったパスからレレのテクニカルなゴール!「守備ブロックはこうやって攻略するんだよ」と言わんばかりの前半の3得点でした。

 

ところが後半、様相は一変します。千葉はGK新井選手がガンガンロングボールを蹴り出しました。千葉のクレーべ選手には前半からサイドを制圧されていましたが、ロングボールを入れられギラヴァンツは得意のプレスをかけられない。一気に押されっぱなしでしたが、GK永井選手の素晴らしい反応からのシュートストップに何点分も救われましたね…。冷や冷やしっぱなしでしたが、千葉をPKの1点の追加点に抑え、勝ち点3を獲得しました。

 

今日はやっぱり後半の守備に不安を感じました。アグレッシブな前プレがギラヴァンツの持ち味ですが、割り切ってロングボールを蹴られると正直ギラヴァンツのCBは分が悪い。ボール保持と運動量に長けたギラヴァンツ相手に、真っ向からポゼッションで挑んで来るチームにはいいけど、今日の後半のように割り切られると厳しくなります。相手が1トップだとCBで挟んで自由にさせないとかできるけど、今日のように前線に複数の長身ターゲットを作られるとなかなか厳しい。今後ギラヴァンツ対策として取り入れるチームが増えるんじゃないかと思いました。

 

ともあれ、勝利は勝利!ここからまた連戦です。アグレッシブに、チャレンジャーとして戦って、相手の対策を超えていってください!

 

興行だもん。選手のベストコンディションを見たい!(フロンターレvsヴィッセル神戸)

中2日でアウェイが続きましたが、結果は2-2。先制し、逆転され、追いつくという展開でした。ささっと感想です。

 

もう見るからにバテバテで、コンディションの差は明らか。パススピードも走力も差があって、全体的に良いようにやられました。この状況だし、引き分けで御の字だったと思います。もちろん勝ってほしかったけど。

 

ホーム、アウェイの違いこそあれ、神戸は前節ガラッとターンオーバーして勝ってます。フロンターレは一部を入れ替えながらです。2チーム分の戦力って、どこ行ったんですかね?スタメンとベンチ入りするメンバーはほぼ変わらないような。もしくはメンバーはいるんだけど、何か事情があって入れ替えできないのかな?

 

今日のコンディションで選手のパフォーマンスに文句は言えないと思いました。むしろ神戸の選手達が疲れてきた後半の後半、ようやくイーブンな状況にでき、押し込んで同点にした。そこにうれしさを感じます。しかも三笘選手アシストの旗手選手ゴールですよ!僚太選手のスキルフルなゴールとともに、この2シーンをひたすら反芻しながら、今夜は眠りましょう!

 

おやすみなさいzzz

今回は切り替え、しっかりリフレッシュして次へ(フロンターレvs名古屋グランパス)


お互い相手を研究して臨んだアウェイ名古屋戦。フロンターレは0-1で敗北となりました。やっぱり悔しいなぁ。簡単に感想を。

 

この試合、両チームともさすがに身体が重そうでした。ボールの動きもどこか緩慢な感じだったし、フロンターレは最後のところで何となく譲り合いが感じられました。鬼木監督の「攻守に圧倒する」のうち攻撃はそんな感じで、相手の身体の重さもあってか、いいところまでは行くのですが、最後のところで仕留められません。逆に名古屋の攻撃も抜群だったかというと、そうでもなかったと思います。両チームともスピード感には欠けたと思います。

 

フロンターレとしては、守備のところもまずまずでした。名古屋の怖い両ウイングにほぼ決定的な仕事をさせなかったと思います。前田選手・マテウス選手を封じることは、ある程度できたかなと。これは逆もそうで、三笘選手は名古屋DFにうまく封じられたと思います。

 

そんな試合だったせいか、唯一のゴールシーン、前半終了間際は名古屋がスピードを持って攻撃した中からでしたね。フロンターレはDFラインこそ人数がいたけど、その前は不完全でしたからね。悔しい失点でした。

 

今思えば、やっぱり頭の動きが疲れからか少しだけ遅かったのかな、と。裏狙いの動きもないので攻撃バリエーションも少なかったし、前述したように何となく最後のところが他人任せっぽく見えた。ダミアン選手はスルーやフリック、ヒールパスを何度もやってたけど全然繋がらない、というかそこには誰もいないし。これは誰かが入ってくる約束だったのか?それともダミアン選手が自分でいこうとしなかっただけなのか?わかりませんが、すごくもったいないことになってました。

 

この試合に関しては、何かが決定的にダメだったというのではなく、全体的にちょっとずつ低調だったと思います。それは相手もそうで、そんな試合の流れの中でちょっと変化したところでフロンターレが対応できなかったかなと。だからと言って反省しなくていいわけではなく、しっかり反省し修正点を見出してほしいですね。

 

そして何より、しっかり頭と身体をリフレッシュしてください。中2日の連戦です。それもアウェイが続きます。まずはリフレッシュできるかどうか。そこからだと思います。サポーターも。