鬼木フロンターレの基本に立ち返った完勝(フロンターレvsFC東京)

数年ぶりにアウェイFC東京戦を現地参戦できず…。DAZNでの観戦となりました。結果は3-0とスコアも内容も完勝だったと思います。味スタに行かれたフロンターレサポーターの皆さんはさぞかし気持ちいでしょうね!

 

私なりに今日のメンバー一人一人に対する感想はあるのですが、素人がいろいろ言っても仕方ないので、2つだけ簡単に書いて残しておきたいと思います。

 

まずはサイドの選手の位置関係です。左サイドの斉藤選手と車屋選手、右サイドの阿部選手とノボリ選手、それぞれが中と外というふうになるシーンが多かったと思います。同じサイドが2人とも絞ったり、または開いたり、ではなく、たとえば前の選手が絞ったら後ろの選手が開く、というような。特に攻撃の時にこれは効いてたように思いました。FC東京の守備は8人がコンパクトな2ラインを敷くのですが、フロンターレは両サイドが台形みたいになってて、攻撃の厚みを出してたと思います。

 

もう一つは、ずばり「魂の入れ替え」です。風間監督から鬼木監督になって、一番変えた部分、それはここのところ疎かになっていた部分だと思います。すなわち「勝ちにこだわる」ことであり、そのためには「攻守に圧倒する」ことであり、それを実現するのは「すばやく切り替えて、走る」ことでした。相手より走行距離が少ないとかどうでもいいことだったはず。でも、いつのまにか楽に勝とうとしていなかったか?

 

今日は選手を入れ替えると同時に、知らないうちにフロンターレに巣食っていた「楽して勝つ」という気分を払拭したのではないかと思います。勝つというのは、攻守に圧倒するというのは、こんなにしんどいものなのだということを、もう一度魂に叩き込みたかったのだと思います。そしてそれが成功したのが、今日の多摩川クラシコです。

 

やるべきことを誰よりも実行する選手達が帰ってきました。もちろん今日は出番がなかった選手達も、しっかりとした魂を持っているでしょう。やるべきことをやる選手達の中から、調子のいい選手を出場させる。当たり前のことをやれれば、もう一度フロンターレは上昇していく。そう信じさせてくれる試合だったと思います。