感じられた選手達の勝利への執念(ギラヴァンツvs鹿児島ユナイテッドFC)

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ギラヴァンツバトルオブ九州3連戦の最終戦。1・2戦を落とし、何が何でも勝利が求められる3戦目は、鹿児島をホームに迎え開催。私にとっては久しぶりにミクスタでの観戦。簡単ですが感想を残しておきます。


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鹿児島の快速FW陣が絶えず裏抜けを狙う中、押され気味のギラヴァンツ。それでもどうにかこうにか耐えていましたが、DFのゆるいバックパスを相手FWに奪われたところをGK田中選手が倒してしまい、一発退場。試合の趨勢はこれで決まってしまったように見受けられました。しかし、後半早々乾選手のヘディング弾で先制!数的不利の中、セオリー通りと言っていいセットプレーからのゴールでした。しかしながら相手にボールを持たれる状況が続き、波状攻撃を受け続ける中で失点。結果は1-1の悔しい引き分けでした。


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試合後のゴール裏は印象的でした。10人になりながらも先制し、しのぎ切ろうと頑張った選手達に対し、ブーイングや野次はありませんでした。拍手とねぎらいの声、そしてサポーターと一緒に次戦へ向かう選手達への励ましにあふれていたと思います。


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実は私はツイッターを通じて、今シーズンなかなか勝利がない選手達に対しゴール裏から選手達に吐かれる暴言まがい、それに反発する選手達、ということが起きていると思っていました。サポーターにも現在の成績に対するストレスもあったでしょう。もしかすると選手が不甲斐ないプレーを見せたことがあったのかもしれない。だけど、この試合を見る限り、決して非難されるような選手はいませんでした。勝利への渇望、サポーターの期待に応えたい、そういう気持ちを選手全員が全身で表していたと思います。そしてそれはサポーターにもしっかり伝わったと感じました。


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それでは、印象に残った選手について一言ずつ感想です。

まずは岡田選手。上手さもあるし強度もありますね。スタメンで乾選手のゴールをアシストし、数字を残してくれました。やっぱりゴールの香りがプンプンしますね。これからもっとギア全開を期待。

 

野瀬選手。スタジアムで見るとなおさらスピードを感じました。長くなってしまったボールに追いつくし、サイドの裏でボールを受けてからの切込みは魅力ですね。あとはシュートを枠へお願いします!

 

田中選手&加藤選手の両GKは、どちらもすばらしかった。ほんの少しの調子の差でスタメンかベンチか、ってことでしょう。DOGSOはGKのせいじゃなく、パスの緩さが問題だと思います。失点も、あのボレーはもう仕方ないですよ。

 

多田選手は、GKと途中交代になってしまいましたが、試合開始から熱さ全開!私の知らないことがあったのだろうとは思いますが、今シーズンこれだけの熱い選手に対し、暴言まがいの発言がされたことが信じられない。キャプテンを信じていい、そう思いました。


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選手達とサポーターはフィフティ・フィフティだと思います。どっちが偉いとかなく、同じ目線で戦います。私はフットボールが上手にできないから、フットボール選手達に自分の思いを乗せさせてもらうし、一緒にピッチの立てないから声と動作で背中を押します。フィフティ・フィフティだから、選手達と同じ喜怒哀楽を感じます。今節のギラヴァンツの選手達は、サポーターの思いを受け取って戦ってくれたし、喜びを届けようとしてくれていました。少なくとも私はそう感じたし、そんな選手達を信じていいと思いました。

 

とはいえ、現在最下位のギラヴァンツ。もう一つ上の順位とは勝ち点3の差をつけられてしまいました。熱く信頼するに足る選手達が、その実力を余すことなく発揮し、連勝街道を爆進することを期待したいと思います。