実力で残留できたのではない(ギラヴァンツvs福島ユナイテッドFC)

ギラヴァンツの2023ホーム最終戦。DAZN観戦しました。

 

すでにJ3最下位、しかも19位との差が開いた圧倒的ビリ。単なる歯車の掛け違えではこうはなりません。それでも前々節のホーム盛岡戦は6得点し勝利。前節のアウェイ長野戦は2得点あげ引き分けと、今さらながら上向きでした。今節、ホーム最終戦ということで何が何でもサポーターに勝利を届けたいところでしたが、今シーズンを象徴するような内容と結果で1-2の敗戦。恐らくギラヴァンツの試合を観るのはこれが最後、感想も最後となります。

では、簡単に。

 

試合の入りは良かったと思います。選手間の距離も近く、ボールを動かしながら自分達のペースで試合を進めることができ、ゴールにも近づくことができました。しかしながら、そこで得点できないうちに先制点を奪われるのが今シーズンのギラヴァンツ。この試合も全くぞの通り。しかもそこから相手にペースを握られるのも、まるで今シーズンの試合を象徴するかのようでした。残念だけど。

 

では、この試合で印象に残った選手について。簡単に。
まずは吉丸選手。パーフェクトだったと思います。それでも責任感の強さから、2失点したことの責任を全部背負っている。悲壮感すら感じるようになってしまいました。最終節は吉丸選手が笑顔になるような試合展開になりますように。

 

次に中山選手。あのゴールはすごいと思います。余裕のある確度じゃなかったけど、GKが一番手が出せない肩の上をぶち抜くシュート!最終節は中山選手がゴール後に笑顔になるような試合展開になりますように。

 

そして前川選手。いつも言ってますが、私はギラヴァンツの中で前川選手が一番上手い選手だと思います。ここのところ途中交代での出場でしたが、この試合はゴールこそなかったものの、久々のスタメンということで獅子奮迅の働きでした。最終節は試合後に前川選手が笑顔を見せられるような試合展開になりますように。

 

DAZNではホーム最終戦セレモニーも放映してくれました。小林監督の、一つ一つ選びながらもスタジアムにいるサポーター達に訴えるような言葉はDAZN越しの私にも伝わってきました。サッカークラブを取り巻く時間の流れはますます速くなっています。ギラヴァンツというクラブはその速さについていけなかった。小林監督をもってしても、この5年間でよちよち歩きのクラブを流れに乗れるところまでは持っていけなかった。であれば、来年・再来年とギラヴァンツが簡単なシーズンを送ることはないでしょう。クラブはどういうスピードでどう変化しなければならないのか。我々サポーターはどうあるべきなのか。

 

私は投げ出さず、あきらめず、老体ですが世界のスピードに食らいついていけるだけ行きたいです。皆さんはいかがですか?