日立台で開催された、アウェイ柏レイソル戦に行ってきました。ここは本当に臨場感あふれるスタジアム。残念ながら屋根がほぼないのですが、それでもなおスタンドを埋め尽くしたレイソルサポのチャントはスタジアム内を余すところなく埋め尽くします。本当に何度でも来たくなるスタジアムです（雨が降らなければ）。今回もレイソルサポの知人がチケットを取ってくれたので、２人でメインスタンドから観戦しました。試合から時間が経ってしまったので、私の備忘録的に印象に残った点を簡単に残しておきます。
試合の入りはレイソルでした。失礼ながら残留争いのためスタメンもガチですし、何が何でも勝つ！という闘志があふれていました。一方のフロンターレはタイでのＡＣＬを経ており、若干お疲れ気味だったかもしれません。これはないと信じたいのですが、リーグ中位が確定しているため、 リーグ戦へのモチベーションもどう高めていたのか不明です。いずれにせよレイソルの入りの良さが目立ち、フロンターレは押し込まれる展開でした。
そして、どうしても遠野選手の退場と１０人になってからの戦い方に触れざるを得ないですね。攻撃も守備もチグハグだった前半。失点したことで後半は得点を奪いに行くべく、ハーフタイムに瀬古選手から遠野選手に交代しました。確かに瀬古選手は失点に直結するパスミスをしたのですが、懲罰的な交代ではないと思います。中盤のポゼッションを落としてでもゴールの嗅覚に優れた遠野選手を入れ、直近の福岡戦のようにゴミス選手の近くでボールに絡みゴールを奪うのが目的だったのでしょう。しかしながら１０分足らずでそれは霧消してしまいました・・・。
遠野選手の守備に関しては、以前からＸ（旧ツイッター）でどなたかが危なっかしさを投稿していた記憶があります。自陣ゴール前でもファールとなる守備をしてしまい、嫌な位置でＦＫを与えてしまう、そういう癖みたいなものがあると。それは球際で負けないこととか、ボールを奪われたら絶対に奪い返すとか、プロのサッカー選手として当たり前のメンタルから起こるものだと思います。ただ、それでもファールにならない選手はたくさんいるわけですから、そこでファールを取られることが癖ということになるのでしょう。この試合では出場して１０分で退場という、最悪とも言える結果となってしまいました。何も残さなかったのではなく、残りのメンバーに負債だけを残したことは大いに反省すべきです。
ただ、ここから１０人のフロンターレはむしろ戦い方がスッキリした感があります。前半よりも運動量が増えざるを得ないのですが、それを遂行し、相手にボールを持たせることろは持たせ、その中でも自分達で少しでも長い時間ボールを持とうとする。１０人に慣れてるから～なんて冗談のように言われますが、そうではなくこれこそが日頃の練習の賜物だと思います。出して動いてまた受けるを繰り返さなければ、ゴールは近づきませんからね。そして生まれた連携と橘田選手の見事な同点ゴールは、日頃の練習が生んだ必然です。
それから交代で入ってきた小林悠選手のギラつきと、プリンスとも言われる脇坂選手の、ニックネームを返上するような猛烈なプレス＆スライディング。今のフロンターレは華麗に勝つことはできません。数年前よりもフロンターレのスキルが落ちたこともあると思いますが、それよりも他チームのレベルアップがはなはだしいからです。だから練習してきた「止める・外す・蹴る」だけでなく、小林悠選手のように何度も動きなおしてＤＦと駆け引きし続けたり、相手ボールを追って少しでも相手の有利さを消すことや、脇坂選手のようにわずかでも可能性があるならボールを奪うべく、２列目からでもＧＫに向かってプレスをかけスライディングすることが大事です。
もちろん２人だけがこういった熱さを見せていたわけじゃないけど、特に目立ちましたよね。ということは、逆に温度感が相対的に低く感じられる選手もいたということ。あえて言いませんので、この泥臭さと熱さはチーム内にもっと蔓延させてほしいと思います。
この対戦は天皇杯決勝の前哨戦などと言われていましたが、フロンターレが１０人になったことでそういう側面が薄くなってし まいました。でもレイソルの強みというのは、冷や汗をかきながら存分に味わいました。左サイドのジオゴ選手、サヴィオ選手、細谷選手の連携は要注意だし、ジオゴ選手が高い位置に上がると精度の高いクロスが上がります。フロンターレの右サイドがレイソルの左サイドとどう対峙し、優位性を保つかは大事なポイントになりそうです。
それにしても本当にサッカーを満喫できた日曜日でした！柏駅前は試合後の感想戦を開催するのに全く困らないほど居酒屋やラーメン屋などの飲食店も多いし。何度でも行きたいので、レイソルは絶対残留してくださいね！フロンターレも、もっといい試合できるように応援します！
