チームメートを信頼すること(フロンターレvs大分トリニータ)

2-0の完勝と言っていいでしょう。ほぼフロンターレペースで試合は進み、流れの中で相手を崩して、ではないものの、しっかり2得点。去年は大分のビルドアップに対してプレスを嵌められなかったけど、この試合は連動してプレスをかけ続け、GKに捨て気味のロングボールを蹴らせることもできてました。

 

この試合で出色の出来だったのがシミッチ選手だと思います。Jリーグ中断を挟んで、シミッチ選手の動きがダイナミックになったと思うんです。中断前はどちらかと言うと、アンカーとしての責務を全うしようとしてたように見えました。基本的には後方中央から大きくポジションを動かさずに、バランスをとっていた印象でした。

 

しかし、大分戦ではまるで飛車が成ったかのようなダイナミックな動きだったと思います。広範囲に動くことで、よりたくさんボールを受け捌く。シミッチ選手の良さが爆発したかのようでした。

 

私はこれは2つの理由があると思います。1つは碧選手が先発でなかったこと。つまり、シミッチ選手がやらなければならなかった。もう1つは、シミッチ選手が他の選手を信頼するようになったのではないか、と思うのです。

 

特に2つ目は大事で、要はシミッチ選手が前のポジションを取ってもこのチームはボールを失わないから大丈夫ということ、また、空いたスペースはきちんとフォローしてるということ。こういったことをシミッチ選手が納得して信頼するようになったと思うのです。

 

これはきっと練習でも出てたんでしょうね。そしてコンディションも良いのでしょう。後半途中交代が続いてたけど、この試合はフル出場し、チーム一の走行距離でした。シミッチ選手が余すことなくポテンシャルを発揮すれば、フロンターレは相当強いはずです。

 

その他にもノボリ選手の復帰や相変わらず献身的なダミアン選手など、好調を感じさせるようになってきましたね。でも、大分の狙いに嵌りかけたシーンもあったし、全く安心はできません。まだまだ進化が必要ですし、それは伸びしろということです。期待していいと思うので、今後にしっかり期待しちゃいますよ!

北九州市での単身赴任を終えて


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この度、北九州市での3年間の単身赴任を終え、これから横浜に帰ります。そこで、簡単に3年間を振り返りたいと思います。

 

といっても最初の2年間は月2回ペースで東京で会議があったので、頻繁に自宅に帰ってたし、単身赴任というよりも長めの出張という感じでした。土日に北九州にいることもありましたが、そういうわけであまり北九州市を散策することなかったです。

 

土日はもっぱら大好きなJリーグ観戦でした。ミクスタという素晴らしいスタジアムができ、ギラヴァンツ北九州がどう強くなっていくのか?市民に愛されるようになるのか?と期待に胸を膨らませ。ですがまさかのJ3最下位…。やることなすことうまく行かない一年でしたが、翌年からのV字成長にはワクワクさせてもらいました。

 

ギラヴァンツに関しては、年を追うごとに家族連れのサポーターが増えて行くのを感じます。また、サポートショップもどんどん増え、バスを降り小倉駅を抜けミクスタへ近づくに連れ増えていく黄色いユニやアクセサリーを見てると、着実に北九州市に根付いてるんだなぁと思いました。

 

応援も変化してると感じます。相手選手への恫喝は減ったし(なくなってはいないかな?)、良い攻撃と良い守備にたくさんの拍手が起こる。勝ったらもちろん、負けても内容が良ければ拍手で鼓舞する。子供を連れていきたいと思えるスタジアムだなと思います。

 

私は北九州市出身ということもあり、ギラヴァンツJリーグ加盟以降ちょいちょい気にしてましたが、実はギラヴァンツのことがあまり好きじゃない、むしろ嫌いな時期がありました。それがいつかは敢えて明言しませんが、その頃成績は良かったけど、とにかくプレーが荒い。球際に強く、というよりもただただ乱暴な印象でしたし、カードもかなり貰ってましたね。

 

だけど、この2年間のギラヴァンツはアグレッシブだけど乱暴じゃないし、そのサッカーでぐんぐん強くなりました。今は結果が出てないけど、それでもプレーを見てて期待させてくれます。

 

一方、フロンターレに関しては、北九州市の地の利を生かして西日本アウェイに行くことができました。J1連覇した長居(なお試合結果は…)、神戸、広島、大分、鳥栖に行きました。長崎は体調悪かったのと荒天で諦めました。行きたかったなぁ。

 

もちろんこれらにはプチ観光やグルメを堪能しました。アウェイの楽しさですよね!また、ホームほどサポーターも集まらないので、いつもより一層応援に気合が入ります。そんなアウェイの雰囲気が大好きです。

 

そんなこんなでしたが、コロナによって一変しました。リモート会議となって東京への出張がほぼなくなり、在宅勤務の時間が増え、緊急事態宣言で県またぎも控えるように。この一年間は小文字山や足立山に登ってみたり市立美術館に行ってみたり、門司港を散策したり。車を持ってきてないので、バス・JRで移動。正直車がないので不便でした。公共交通機関の便数によっては乗り継ぎ待ち時間1時間以上なんてことも…。

 

ただ、北九州グルメは堪能できてないです。前述したように、最初の2年間はちょくちょく横浜に帰ってたし、土日はサッカー観戦だったし。「竹膳」なんて、ギラサポの皆さんや選手達が「美味しくてボリュームある!」と大好評なのに、結局行けませんでした…。超残念…。

 

長くなりましたが、最後に私の思う北九州市の良いところを、偉そうですが書いときます。

 

地方都市ですが人口が90万人いるので、やはり規模は大きいと思いました。肉が美味い、魚が美味い、野菜が美味い、自然が…っていうのは、どこの地方都市も(もちろんバラエティあるのですが)そうだと思うし、北九州市も全くそのとおり。ぬか炊きやフグ、焼きカレーといった「ならでは」のグルメも絶品でおすすめ。でも、品は違えどどこにも必ずグルメはあるなぁ、と。

 

では、北九州市ならではって何だろう?と考えると、やっぱり地方都市としての規模の大きさは大きなメリットだと思う。90万人いるからできることがたくさんあると感じました。お祭り、公園、文化施設、歴史を感じる場所…。しっかり整備され通える場所がたくさんあります。(そのことにもっと早く気づくべきだった…。)その土地を好きになる、っていうのは自然や気候などの暮らしやすさが大事ですが、こういう暮らしやすさも重要で、北九州市はその面で素晴らしいと感じました。

 

一方で、ちょっと言いづらいけど、ちょくちょく「およよ?」と思うことが。市民が自虐的だなと感じるときがあるのです。衰退した重工業都市だったから?公害?福岡市との比較で?市民が過去にとらわれすぎて、ずっと引きずってるイメージ。さらにはそれをネタにして笑わってもらおうとしている。街なんて同じじゃないんだから、「北九州市ってこういう街」をどんどん広めて欲しいと思います。いまだに市民自ら「修○の国」なんて言ってるのを聞くと、どうしてそんなに自虐的になるんだろうって、不思議で仕方ないです。

 

逆に言えば、市民自らがなぜ自信を持てないのか?もっと大きな声で「北九州市が好き」と言わないのか?を研究して対策打つことができたら、素晴らしいことになりそうです。また、ミクスタとギラヴァンツ北九州はそれに寄与しつつあるかもしれません。

 

と、偉そうに書いたけど3年しか住んでません。でも北九州市は魅力的な街だということは十分感じました。私はまたここを離れるけど、これからも北九州市を、ギラヴァンツ北九州を気にし続けます。

 

3年間ありがとうございました!

 

※いつもの乱文ですみませんでした。

プレスをあきらめないこと(ギラヴァンツ北九州vsザスパクサツ群馬)

DAZN観戦しましたが、2-0でギラヴァンツが今シーズン初勝利をゲットしました!

とはいえ、前半で群馬が1人退場となり、ギラヴァンツが数的優位だったので、評価が難しいですね。そんな中での私の感想を書いときます。ポイントは2つです。

 

まずは、とにかくプレスをかけ続けること。ギラヴァンツは全員がプレスを掛け続けて相手ボールを奪うところから攻撃が始まります。攻撃の連動性の課題よりも、そもそもボールいかにして奪うのか?これはTeamsによって様々。引いてブロックを作り網に引っ掛けるチームもあるけど、ギラヴァンツは果敢に奪いに行く。これを90分間やり通しました。

 

もちろん相手が10人だから、プレスかけやすかったかもしれない。でも、ここで緩めると一気に形勢逆転となります。まずは90分間プレスを遂行できたことは、勝利のポイントだと思います。

 

次に右SBの生駒選手です。背が高いSBって、いいですね!あの位置でハイボールに勝てるのはチームにとって大きいと思います。それだけじゃありません。常に高い位置を取ってボールを引き出せば、ゴール前にいい感じのクロスを供給し続けました。これも相手が1人少なかったので、フリーで上げられるシーンが多かったかもしれないけど、それでもあの強気の位置取りは良かった。

 

また、カウンターで最終ラインを破られそうになったらしっかり戻ってスペースを埋めてたし、今日は背の高い22番の背中がもっと大きく見えました。相手次第では最終ラインに入って3バックとかもできそうだし、楽しみです。

 

いろいろあったけどようやく今シーズン初勝利。大幅な選手入れ替えにより、去年まで築いてきた運動量も連携もゼロから作りなおしていると思います。今シーズンは昨シーズンと違い、一巡目は思うような結果を残せないかもしれない。でも、二巡目はきっと充実した試合を見せてくれくれると思います。だけどそこまで待てない!まずは負け数より勝利数先行させたいですね。そして連携を深めながら、シーズン終了時には狙ったポジションにいてほしい。そう思いながら、これからも応援します。

ダミアンと悠の共存(フロンターレvs浦和レッズ)

5-0の快勝!ですが、前半と後半でまるで違う展開でしたね。


前半はむしろ浦和の方がいいリズムでした。 フロンターレがゴールを許すのは時間の問題・・・ とすら思ってました。 ところが前半終了あと少しのところで悠選手の先制ゴール! これで楽になる・・・とも思えない前半でした。


ところが。ハーフタイムに一体何があったのでしょう? 浦和の選手たちに前半の動きがないっ! あれだけフロンターレの選手の間間で受けてたのが、 後半になるとピタリと足が止まってる。 一方フロンターレはハーフタイムの鬼木監督の檄のせいか、 急に動き始めてるし。動かなければ選手は練習のコーン( パイロン)みたいなもの。いくらでも置き去りにできますし、 そんな後半立ち上がりの連続得点でした。


さて、この試合で私が印象に残ったのは悠選手です。 ダミアン選手と一緒の出場は久しぶり。 右サイドハーフとのことですが、 中へ中へと入ってしまう悠選手はどうしてもゴール前でダミアン選 手と被ることが多い。 1つのクロスに対しても2人が同じ場所に飛び込む。 そんな印象でした。 ところが今回は悠選手は右サイドとしてしっかりプレーしてたし、 さらには2得点! それも2点目はダミアン選手が右からヘッドで折り返したのを押し 込むというものでした。
2点目は右サイドじゃないじゃん!ってなりそうだけど、 大事なのはダミアン選手と悠選手がかぶらないこと。 ダミアン選手が右に流れたら悠選手は中に入る。 そうすることで相手はフロンターレの前線をサイドに追いやること ができないし、 クロスを入れたらどちらかが反応することができる。 2人の共存を見ることができたのはとてもうれしいです。
もちろん、 家長選手のように右サイドで時間を作るということまではできなく て、右も左も早い攻撃に終始した感はありますが、 この形で結果が出たのは良かったと思います。


みんなの頑張りで開幕から続いた連戦を無敗で乗り切ることができ ました。一旦代表ウィークを挟みます。 フロンターレからはフル代表に山根選手と脇坂選手(追加招集)、 U-24には三笘選手、旗手選手、碧選手が招集されました。 連戦でしんどいでしょうが、くれぐれもケガをせず、 代表の良い部分(だけ) を吸収してフロンターレに帰ってきてください。 久しぶりに代表選が楽しみです。
 

相手の穴を見つけることができる選手がいない(フロンターレvsヴィッセル神戸)

試合終了間際に追いつかれて引き分け。

 

試合内容は最悪でしたね。いいところはダミアンの調子の良さくらい。あそこでゴールにボールを入れるんだから、すごい!でも、それもスーパーカウンターみたいなもんだし、被決定機なんてどれだけあったことか…。

 

内容悪かったし引き分けでも御の字、とは思いません。それは、追いついたときに言うセリフだと思います。悪い内容でも勝ってたのだから、そのまま勝ちきらなければならんしと思います。内容も悪いし、ギリギリで追いつかれるし。ブーイングものの試合だと思います。

 

原因が何か?って、ちょっとしたわからない。疲れもあるだろうけど、だったらなぜメンバー変えないのかわからない。その辺は詳しい方が分析するのを読んで勉強したいと思います。

 

あ~あ。こんなとき憲剛FROだったらどうしただろう?って思ってしまいます。今日ってずっと正攻法というか、真っ正直な試合運びに感じました。FROはピッチで、神戸のどこに穴を見つけるか?もしくはあの手この手で揺さぶって穴を見つけだすだろうか?今日はピッチにそういうことができる選手がいなかったんでしょうね。僚太選手早く戻って欲しいな…

やっぱりアンカーの出来は影響大きいですね(フロンターレvs柏レイソル)

今シーズン初の等々力観戦でした!チケットは争奪戦だから、座席を選んでる余裕なんてないですよね。どこでもいいから!と思いながら、なんとかチケット獲得。5000人しか入れないんですもの。早くもとに戻ってほしいです。

 

さて、試合はフロンターレが1-0で勝利!雨により難しいピッチコンディションで、フロンターレはパスワークが冴えず。一方のレイソルは「ネルシーニョ監督だなぁ〜」と思わせる戦いぶり。プレスでフロンターレに自由を与えず、自らはピッチコンディションを考慮してか、素早く前線、特にクリスティアーノ選手にボールを入れ素早くゴール迫ってきました。前半は特にこれが効果的で、ヒヤヒヤしながらもあっという間に前半が終了しましたね。

 

後半に入ると雨も止み、ピッチも濡れてるけどボールは走るようになってきたと思います。となると後半投入された三笘選手が躍動しますよね!ドリブルで相手2人を抜き去り、右足アウトで出したクロスを家長選手の左足が冷静にゴールを決めました。

 

さて、現地で観客5000人、声援なしでよく聞こえたのが、碧選手の声です。「ジョアン、前前!」ということをかなり叫んでました。どうしてもシミッチ選手が下がってしまうので、碧選手はもっと前で受けろ!と言ってたんでしょう。確かにシミッチ選手が下がることで、中盤が広くなり、かつDFも押し上げられないようでした。

 

後半塚川選手に交代しましたが、現時点でのアンカーのファーストチョイスはシミッチ選手なんでしょうが、必ずしもハイパフォーマンスではなかったし、チーム内で圧倒してるわけでもないと思います。そして、アンカーの出来がフロンターレ出来を左右しているのは間違いなさそうです。難しいポジションですが、まだまだレベルを上げていかないと、リーグとACLの2冠は困難なミッションになってしまいます。練習とチーム内競争で、前倒しでレベルアップしてほしいと思います。

 

これでリーグ5連勝。今後のさらに厳しい日程を考慮すると、今節のようにコンディションが厳しい中でも引き分けじゃなく勝利するのは大事です。圧倒して勝つ。コンディション悪くても我慢して勝つ。そうしてどんどん前進していってください。

完勝だけど物足りないのは、私が欲張ってるから(フロンターレvs徳島ボルティス)

2-0、そして徳島をシュート2本に抑えての完勝!(大ピンチはあった。)

ですが、物足りなさを感じるのは私だけでしょうか?

 

私の場合、物足りなさの要因は2つありそうです。1つ目は、ボールを自分たちで動かしてゴールを奪えなかったこと。2ゴールはいずれも相手が自陣ゴール前で大きなミスをしたからです。もちろんそれにはダミアン選手はじめ、選手たちが守備でハードワークしたから。相手のミスでも1点は1点。でも、同じ1点なら、やっぱりボールを保持し相手を動かしてゴールを奪うところを見たい!

 

2つ目は、後半にギアを上げられないところです。これは昨シーズンとの比較になるのですが。昨シーズンは三笘選手を中心に後半投入された選手が、もう一度攻撃のギアを上げて相手にとどめを刺す。そんな感じでした。しかし、今年は狙いがちょっと違うのかもしれません。前半からガンガン行って複数得点を奪い、後半投入された選手達が逃げ切る。この徳島戦は特に、後半はボールを持たれて、奪い返してもミスパスだったり難しいチャレンジパスだったりであっさり奪われ、また攻撃される。そして交代で入った選手達がなんとか五分五分に戻して、試合をクローズする。そんな感じでした。

 

でも、鬼木監督は絶対にそうは考えていないと思う。前半から点を獲り、後半も途中投入された選手達でギアを上げ追加点を獲る。きっとそう考えてる。でもそれができていない大きな要因は、途中投入の選手達がまだまだだということだと思います。(選手の能力を否定しているのではない。)

 

というわけで、後半はずっと「つまらないなぁ〜」とまったりしながら見てました。でも、最初に書いたように、徳島をシュート2本に抑えたのですから、堂々の完勝です。私が欲張ってるだけだって、ちゃんと考えればその通り。だけど、できてたことなんですよね〜。シーズン始まったばかりだし、伸びしろと思って期待することにします。