初戦は勝利が大事!内容も上々のスタート!(ふわっとさえなければ…)(フロンターレvs大邱FC)

よっしゃー!3-2で逆転勝利!

 

ACLは初戦が大事。まずは気候やピッチの状況を実践で把握する。審判の基準を把握する。相手がどのレベルでどういう戦い方をしてくるか確認する。過去にACL出場経験がある選手にとっても、ウズベキスタンでの連戦は初めてですから、これらをゼロベースで実施する必要があります。

 

そして何よりも、ここを負けると勝つとでは、この後が大きく変わってきます。予選リーグを優位に進めるためにも、常に首位に立っておきたいところ。絶対にやってはいけないのは、相手に先制点を与えること。そのためにふわっと試合に入ってしまうことです。しかし・・・やってしまいました。

 

ボールポゼッションはできていたけど、つまらないミスパスからボールを奪われると、大邱は強力なカウンターを仕掛けてきました。そしてフロンターレは自陣ゴール前での緩い対応から失点。まるで相手に「どうぞシュートしてください」というかのようなパスカットでした。これで一気に試合を難しくするかと思いきや、ちょっと違いましたね。

 

この後、ダミアン選手のスーパーゴールで追いつくのですが、後半早々にまたもや失点。これなんてセットプレーの流れからでしたが、いわゆるボールウォッチャーでした前後半ともふわっとしまくってましたし、絶対やってはいけないことを連発でやってしまいました。こうなるとますます試合を難しくするのですが、これまたいつもと雰囲気が違っていて、いわゆる三笘選手の強襲からダミアン選手のゴールで追いつきました。その流れを切らさないまま、今度はゴール前混戦からシミッチ選手のフロンターレ移籍後初ゴールで勝ち越し、逃げ切ったのでした。

 

この試合で感じたのは、悪い流れを断ち切る強さです。これはリーグ戦から持ってきたものだと思います。その中心はもちろん、最後尾のソンリョン選手と最前線のダミアン選手ですね!この二人の間でどうボールを紡ぐのか?そこがしっかりしていたのだと思います。

 

もちろん大邱フロンターレをしっかり研究していて、5バックで三笘選手を中心にした左サイドには自由を与えないようにしてましたし、シミッチ選手にはほぼ常時マーカーがついていてシミッチ選手のミスを誘発してました。でもこれらはJリーグで行われていること。フロンターレとしてはこれをどう上回るか、がテーマだったし、すなわちいつもと変わらないということです。これに加え、ACLということで大邱の強い外国人選手にもジェジエウ選手やシミッチ選手がしっかり立ちふさがり、ソンリョン選手は天皇杯に続きPKストップはじめ好セーブを見せ、今年好調のダミアン選手はまさに助っ人と言える体を張った大活躍でした。

 

何が言いたいかというと、いわゆる外国人選手の活躍がACLには不可欠であり、今年はそれが望めるということです。すなわち、勝ち進むことができる、もっと言えば優勝するチャンス!ということです!

 

もちろんそう簡単ではないと思いますよ。最初に述べた、初戦での大事なポイントのうち「審判の基準」については、Jリーグと違ってファールを取るため、フロンターレは20ものファールを取られ3枚のイエローカードをもらってしまいました。これはこの後の試合に響いてきますよね。中2日ですが、ここはしっかり情報共有し、今後の戦い方に反映させてほしいと思います。特にCB!

 

最後に、この試合で僚太選手と山村選手が戻ってきました!僚太選手は100%ではなさそうでしたが、それでもさすがのボールさばきと視野を見せてくれたし、山村選手は終盤の苦しい時間にシミッチ選手とボランチとして並ぶことで、抜群の安定感を発揮してくれました。2人ともACLで欠かせない人材ですね!ここにきての帰還は、昨年の憲剛FROの帰還を思い出します。ある意味補強と一緒。しかも戦術を熟知している選手の補強です!

 

さあ、初戦は勝つことが大事だし、「ふわっと」以外は上々のスタートです。このまま選手たちは暑さや連戦の疲れと戦いながら、私たちは眠気と仕事と戦いながら、ACLタイトル目指し突き進みましょう!