この状況でしっかり勝ち切ったのはすばらしい(フロンターレvs清水エスパルス)

試合前、ツイッターに「大島僚太選手が出場したアウェイエスパルス戦は全勝」というツイートが流れてきました。まさしくそれが事実であることを見せつけた、2-0の勝利でした。

 

ウズベキスタンでの中2日の6連戦、日本への長距離移動とバブル方式、スタッフのコロナ陽性による練習や移動の制限、オリンピック代表への選出。すさまじい状況に置かれたフロンターレでした。ACL最終戦から中5日とはいえ、時差もあれば長距離移動もある。谷口選手やノボリ選手の対応を見ていると、チームの疲れはありありとわかりました。特にノボリ選手は、彼らしからぬ対応が散見されました。

 

ところがどっこいです。先制点を演出したのは、ノボリ選手からダミアン選手への縦パスでした!体の動きが冴えなくても、ボールを動かすことで相手を動かすことができる。そんな一発の縦パスで、ダミアン選手から脇坂選手が相手DFを破壊したのです。先制されると厳しくなる体力だったと思いますが、きっちり先制するしたたかさはすごいと思いました。

 

そして、そんな時こそと言っていいでしょう!大島僚太選手は魅せ続けてくれました。スタメンに名前があった時、どれほど多くのフロサポが喝采したでしょう。そして、一見スペースがないように見えても彼にとっては十分なスペースだし、マークにつかれているように見えても彼にとってはフリーと同じ。大島選手がケガで不在の間、碧選手や旗手選手、橘田選手や小塚選手が名乗りを上げ結果を残しましたが、いやはやまさしくレベルが違うというのはこういうことですね・・・。

 

大島選手で惜しいのは、怪我ですね。それさえなければ日本代表に定着しただろうし、おそらく海外にも行っていたことでしょう。まあ、我々フロンターレサポーターとしては、大島選手の珠玉のプレーを目の当たりにできているのですから、何とも言えないですが。

 

もう一人、この試合で目立ったのはJリーグ初先発だった宮城天選手ですね!前半は右サイドが自嘲気味だったこともあり、左サイドの宮城選手をずっと目で追っていました。止める・蹴るはもちろんのこと、フェイントやドリブルなど見ててワクワクしました。これでもっと積極的にいけばよかったって言うのですから、どんどんアピールしてほしいですね。

 

後半になって急に家長選手が仕事しだしたり、ソンリョン選手がスーパープレーを頻発させてクリーンシートを守り切ったり、まさしく総力戦となったこの試合。2位のFマリノスが強さに磨きをかけているので、フロンターレも進化を続けなければなりません。そういう意味でも大島選手の復帰と宮城天選手の活躍はうれしかったです。次はオリンピック中断前の天皇杯。相手は新井章太選手や船山選手の所属するジェフ千葉。進化したフロンターレを魅せ続けてください。