外国人選手+家長昭博のチーム(フロンターレvsアビスパ福岡)

アウェイ福岡戦は4-1で快勝となりました!試合数が少ないフロンターレですが、もうこれ以上自ら勝ち点を落として、差を広げられるわけにいきません。本気で三連覇するというのなら、1敗もできないという強い覚悟で試合に臨む必要があります。まずは苦手と言われていた九州アウェイを勝利し、ホッとしました。

 

ですが、果たしてその強い覚悟を試合で出すことができていたのか?というと、いささか疑問が残ります。試合間隔が開くことでなぜか調子を崩すのがフロンターレの日本人選手達。一方、外国人選手達は逆に、試合間隔が開いた方が良いプレーをしていると思います。昨日は、ダミアン選手、シミッチ選手、ジェジエウ選手、ソンリョン選手らがスタメンに並びましたが、皆良いプレーでしたし、ハットトリックでMOMとなったマルシーニョ選手については言うまでもないでしょう。外国人選手5人がスタメンに揃わなければ、フロンターレの出力が著しく下がってしまう。そんなチームとなっています。

 

逆に言えば、日本人選手達の不甲斐なさが目についた試合でもあったと思います。目を引いたのは、先制アシストの山根選手と後半から投入された遠野選手くらいでしょうか。それもずっとというわけではなかったところに、今シーズンのフロンターレが他チームに対して脅威を与えられていないのがわかる気がします。CFは小林選手の出場時間がどんどん短くなっているのがわかるほどの差がありましたし。

 

そんな中、家長選手は別格でした。「ああ、フロンターレは家長選手のチームなんだなぁ」と腹に落ちた試合でした。得点に絡んだのはもちろん、ピッチを前後左右に、まるで飛車と角が合わさったかのような動き。家長選手しか試合の中で違いを見せることができないというのは残念なことですが、現実はそうだと思います。

 

そして、鬼木監督は家長選手を獲得した時からこうなることを予測というか、そうしてきたというか、こういうことだったんだろうなと思いました。憲剛FROの後、誰がフロンターレで試合中に違いを生み出せるのか。大島選手が怪我がちなことを考えると、家長選手を中心にしたチームを作っていくのは必然だと思います。

 

正直、私も常に家長選手を称賛してきたわけじゃないです。文句もしょっちゅう言ってきました。特に走らないとき!逆に言えば、走る家長選手は無敵だと思ってきました。昨年までいたタレントが移籍し、ぶっちゃけ格落ち感が否めない今のメンバーで、家長選手のピッチ上でのアイデアは、フロンターレの最後の頼り。鬼木監督はとっくにそう考えてたんだろうなと思います。いやぁ、素人ながら私の無知は本当に恥ずかしい限りです。

 

コロナ禍から選手達が戻ってきたとはいえ、外国人選手+家長選手と他メンバーとの力の差がはっきりしているため、ここのところの試合で後半や終盤に力を落としてしまうのは理解できてしまいます。リーグタイトル奪取に向けどう選手達を取り回し、できるだけ最高出力を維持し続けるのか。そこは鬼木監督の手腕でしかない。選手達はくれぐれもコロナや風邪などのクラスターにならないよう気を付けていただき、とにかく最終節まで最高出力でお願いしたいと思います。