ダミアン?ダミアン・・・ダミアン!!!(天皇杯フロンターレvsアビスパ福岡)

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4-2の快勝で、フロンターレ天皇杯決勝に進出することになりました!ワーイワーイ!!

 

私、天皇杯好きなんです。だって日本中のサッカーチームの頂点を決めるんですよ?全てが一発勝負、下位リーグ所属のクラブが上位リーグの相手に対し、緻密な分析と勝利への高いモチベーションで臨んでくる、決して前評判通りにはいかないトーナメント。それに比べたら、リーグ戦はあらかじめ決められたカテゴリーの中で一番成績が良かったチームに過ぎないし、ルヴァンカップはJ1+アルファのチームで行う、アンダー世代スタメン必須など独自のレギュレーションにおけるチャンピオン。やっぱ天皇杯ですよ!(言い過ぎごめん。)

 

さて、等々力で現地観戦したのですが、橘田選手に強度が戻ってきたことが大きいと思いました。去年のホーム湘南戦、アンカー橘田選手を狙い撃ちにされ、複数の相手による強襲にボールを失い続けての大敗でした。そのころから徐々にベンチスタートとなっていったのですが、やっぱりアンカーの位置にシミッチ選手と橘田選手の2人が高いレベルで君臨することは、フロンターレがタイトルを獲得するのに必須ですね。かつて守田選手と田中碧選手がアンカーを争奪していたように。

立ち上がり間もない時間、福岡の速くてスペースを与えないプレスに対し、橘田選手はボールを逃がすのではなく、プレスを「うりゃっ!」と半ば強引に切り裂きボールを持ち出しました。これには「おおっ!」と感嘆の声が出てしまいました。そして、身体のキレとともに、精神的にも自信が戻ったことを感じました。そしてあのミドルシュートですから、完璧ですね。

 

この橘田選手に、脇坂選手と瀬古選手がこれまた高いレベルで中盤をうろちょろするのですから。ここで数的不利だとしても3人が調子よければ問題ないですね!そうなるとどこかにフロンターレの数的優位が生まれるわけで、そこが相手攻略の糸口になっていきます。脇坂選手については何も言うことはないです。28歳の時の中村憲剛と28歳の脇坂泰斗。どっちもすごいと思うけど、脇坂選手のほうが・・・って思うのは私だけじゃないと思う。瀬古選手は中盤で汗かいてくれるし、引っ張ってくれるし、もちろん見えてるしで、この一年間での成長すごいと思います。私がえらそうに言うことじゃないですが。

 

4点取って勝ったということで、ほめなければならない選手はたくさんいるわけですが(山村選手、マルシーニョ選手etc)、今回のトピックはダミアン選手です。

 

まずは「ダミアン?」。前半「何やってんの?」と思って観ていました。相手CBがタイトに来るのは予想されるけど、それに対して勝ってポストプレーできているわけでもなく、だからといって反転して裏抜けするでもなく。エンジンが全然温まってない感じとお見受けしておりました。

そして「ダミアン・・・」。マルシーニョ選手が獲得したPKも、見るからに「大丈夫かなぁ~」って感じだったし、そしたら案の定って感じでしたし。スタンドから見ていてそう感じるくらい、いまいちオーラ満載。PKだけじゃなく、後半には絶好機も「それ直接撃って!」ってシーンでトラップしたとことを、相手DFにスライディングでカットされるし。

でも前半に比べると後半は暖気運転を終えて、急にイキイキしていたように思います。この試合、結構ダミアンにチャンス来ていたので「ゴール決めないと次ないよっ!」なんて思っていたのですが、相手を突き放す4点目!ヘディングシュートをしっかりたたきつけて決めて「ダミアン!!!」となった瞬間でした。いやぁ、結構チャンスあったと思うので、これでノーゴールは寂しすぎると思っていたのを、しっかり裏切ってくれました!ダミアンの復調は、ACLそして天皇杯決勝に向け、大きなポイントですね。

 

ということで、フロンターレは決勝進出となりますが、まだ何も得ていません。決勝で勝つことにしか価値はありません。フロンターレはそのことをよく知っているシルバーコレクターですから、天皇杯王者となってはじめてタイトルと記録と記憶に遺ることができます。それは柏レイソルにとっても同じこと。両チーム、全てをかけて一戦必勝で臨みます。すでにワクワクドキドキソワソワしますね。サポーターをこういう感情にさせてくれるフロンターレに感謝し、天皇杯王者に向け引き続き後押ししていきたいと思います。


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