天皇杯決勝に向け、ネガティブな面とポジティブな面と(フロンターレvs鹿島アントラーズ)

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時間が経ってしまいましたが、2023シーズンのホーム最終戦を観戦しました。フロンターレ鹿島アントラーズに久しく負けていないとのことですが、全く実感がないです。いつも「あと少し」のところで行く手を阻むのが鹿島という印象。だからこの試合も全く油断してませんでしたし、苦戦するのが当たり前と思ってました。結果はダミアン選手の2ゴールと脇坂選手のPKで快勝となりました。では、感想を簡単に。

 

立ち上がり、鹿島は「フロンターレに息をつかせない」という戦略なのかな、というくらい押し込んできました。フロンターレはボールの逃げ道を作れず、ダミアン選手に向けたロングボールも相手CFにしっかりケアされてたり、そもそもパス精度が低かったりで収まらない。前半半ばまでは守勢一方でしたが、猛攻をしのぎ切ったDF陣はお見事ではありました。この辺は大南選手の復帰が効いていたのかなと思います。ただ、防ぐことはできたけど、ボールを逃がす道を作れたかというとそれは疑問で、ここは結局今シーズンずっと課題のまま解決できていません。でも、今シーズンの失点の多さの一因はこうした時間帯に耐えきれなかったことだと思うので、ともかく失点しなかったことでご褒美をもらえたのだと思います。

 

攻撃面で唯一効いていたのが左サイド。先制点と2点目はいずれもこの2人のチャンスメイクでした。ノボリ選手とマルシーニョ選手のコンビネーションが冴えていましたね。練習の時から相当会話し、いろいろと試しているのではないでしょうか。鹿島もマルシーニョ選手に対してはケアしていたのですが、マルシーニョ選手一人の打開力に期待するのではなく、ノボリ選手とのコンビネーションで「このタイミングそのパス出す!?」というパスでマルシーニョ選手がスピードに乗ることができていたと思います。

 

天皇杯に向けてという意味では、やっぱり試合の入り方に難があったと思います。タイトルがかかった試合となれば、試合開始早々勢いをもって入ったほうが有利だというのは、2017ルヴァンカップ決勝でも身に沁みているはず。今節はDF陣がしのぎ切ったけど、やっぱりDFがボールの逃げ道を作ることができるように、特に中盤の選手は運動量をもって臨んで欲しいです。


ポジティブな面は上述したノボリ選手とマルシーニョ選手のコンビネーション。でもこれはネガティブと背中合わせで、右サイドから有効な攻撃ができていなかったのも事実。たとえば家長選手は恐らく指示を受けて右ワイドに張っていましたが、内側を脇坂選手や山根選手が使うなどといった有効な攻撃があまりなかったと思います。攻撃のバリエーションはしっかり増やしてほしいと思いました。

 

けが人の多さもあって、今シーズンのフロンターレはチームの熟成が遅れてしまい、最終節を前に9位。順位だけ見たら凋落と言われても仕方ない。だからこそ、強いフロンターレを維持するために天皇杯獲得は必須。最終節もチーム強化の場と捉え、どんどん成長していってください。

 

ともかく、これで今シーズンの等々力での観戦が終わりました。後援会マイページで確認すると、リーグ戦は17試合中13試合観戦してます。シーチケの座席が雨に濡れる席だから雨天だと原則欠席したし、雨のゲームが多かった印象ですが、思ったより観戦できてました。来年のシーチケはメイン2Fだから、雨の心配もかなり少なくなります。全試合観戦できるといいな。座席がお隣だった方、一年間ありがとうございました。