編成の大失敗と戦術の固着化は一兎も得ずシーズンを終わらせそう(ルヴァン杯フロンターレvsセレッソ大阪)

勝ち上がることにしか意味がない2試合。フロンターレはアウェイ・ホームとも引き分け、アウェイゴールの差で敗退となりました。去年に続き今年もルヴァンカップは1勝もできず。今年に関しては天皇杯もアマチュアから挙げた1勝のみ。つい最近まであった勝負強さは、坂道を転がり落ちるようになくなってしまったことを如実に表しています。

 

今シーズンの弱さの要因は2つだと思います。何より編成の大失敗。そして戦術の固着化です。どちらも多くの方が賛同いただけるものだと思います。編成に関しては、個人に対するものというより、チームとしての底上げに失敗したことです。昨夜の試合のスタメンを見ても、交代出場メンバーの不甲斐なさを見てもまったくその通りで、結局鬼木監督のお眼鏡にかなう選手がいないため、スタメンも変えることができない。ターンオーバーもできません。

 

戦術に関しては、バージョンアップできないこと。これも何度か言いましたが、2019年は過去2年の影響を引きずった形でシーズンに臨み低迷。他チームがスクラップ&ビルドしたり強化したことに対し、ナリで行ったフロンターレでしたが、あの結果でした。2022年、強化本部長のまさかの発言・・・。「ピンポイント補強」という、過去の反省を生かす気のなさに驚きましたが、結局上記した編成の大失敗を招き、加えて2019と同じく過去2年の栄光を引きずってシーズンに臨む・・・。よっぽど寡占化が進んだ市場のビジネスモデルですよ、これ。そして案の定、ハード日程を見込み、またパワフルな前係の攻撃を大強化したマリノスに先行されています。

 

正直、これ以上言うことはないです。あとはスタメン組がケガをせず、連戦をこなし、マリノス戦のような奇跡の勝利を挙げ続けることを祈ります。それしか方法がないもん。そのためには、マリノス戦で見せた「全員が最後までさぼらない守備」をとにかく徹底してもらいたいです。得点してもちゃんと失点するようでは、勝ち点は獲得できませんから。

 

なお、ここにきて外国人選手達には本当に感謝ですね。日本人がコロナクラスターにまみれていた時期に、日本人コミュニティに属さないことで影響を受けず、逆にそれによって過密日程をフルに働き、ここまで引っ張ってきてくれました。仲良しクラブが悪いとは思はないけど、時と場合を考えましょうね、プロなんだから。サッカーの試合やってナンボ、でしょ。年俸制だからどうでもいいのかな?私はクラブ内でのクラスター発生を許してませんので。いつまでもネチネチと、と思われるかもしれないけど、自らの行動でクラブ・サポーターがどれだけの不利益を被ったか、ちゃんと認識しろ、というだけです。フロンターレは企業として甘いと思いますね。

 

案の定、次々とタイトルレースから脱落し、残すはリーグ戦のみ。首の皮1枚つながっているというけど、未消化の2試合を勝利する前提という、とても楽観的な観測に基づいています。今年のフロンターレが他チームに対し抜きんでているものがないことは、皆さん重々承知のはず。リカバリーと試合が続くということは、これまで積み上げたもの(があれば)それで勝負するということです。期待できる要素はあまりないけど、外国人選手の牽引に期待したいと思います。